こつぶろぐ

もうも・玉・姫・コツメの日々あれこれと、時々保護犬たちの様子を綴っています

どうか愛犬を迷子にしないで下さい

2014年11月14日 | 迷子犬ルーガ
「ルーガちゃん、どうして逃げたの?」
聞いて下さる方が多いので、少しご説明しようと思います。
(いぬ親さん、悪く思わないで下さいね)

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11月3日(月・祝)7時30分ごろのこと。
オシッコだけさせようとルーガに首輪をはめ、リードをつけて玄関ドアを開けました。が。
首輪の金具が最後まできちんと留められておらず、首輪がとれてルーガだけで外に出てしまいました。
慌てて追うも速足のルーガに追いつけず、すぐに見失ったそうです。
いつもの場所にウンチが残されていましたが、そこからはどの方向へ逃げたかも分からなくなりました。

捜索6日目に目撃情報がたくさん入りました。
迷子当日から6日目までは同じ公園とその周辺をウロウロしていたようです。
捜索中の我々とも近い場所に居たようで、その時会えなかったことが残念でなりません。

今日でもう12日目ですが、目撃情報が全く入らなくなりました。
公園から範囲を広げながらポスティングを行なっていますが、既に遠くへ移動してしまったことも考えられます。
逃げた場所は埼玉ですが、栃木、群馬、茨城もそう遠くありませんし、また目撃があったとしても足が動く限りいくらでも移動出来ます。
海に放った1匹の魚を探すような感覚で目まいがしそうです。
元気でいて欲しいと願う一方で、どうか人目につく場所でもう動けなくなっていて…と考えることもあります。
今後どのように捜索を進めれば良いか、考えれば考える程分からなくなってきました(涙)。
みことさんに助けて頂きながら、明日現地の捜索と作戦会議をしてくる予定です。

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保護犬の預かりボランティアを始めて6年になります(かなり休み休みですが)。
初めての預かり犬をお届けした日の夜は、お風呂につかりながら泣きました。
言い表せない寂しさと、充実感、達成感で胸がいっぱいでした。

自分が関わった保護犬には絶対に幸せになって欲しいと誰もが願っています。
失礼な質問や強引なお願いをすることも多々ありますが、『この方なら幸せにして下さる!』と思えるご家族に運よく巡り合いました。
そして全幅の信頼を寄せて犬の生涯を託してきました。
まさか預かりっコをいぬ親さんに迷子にされてしまうなど想像もつきませんし、残念で無念でなりません…。

ありえない状況であったとしても、迷子にさせてしまうことに納得出来る理由などありません。
ましてや、迷子防止のためにお願いしておいた約束事が守られておらず、あげくの果てに迷子です。
いぬ親さんには申し訳ないですが、寄せていた信頼感が一瞬で消えました。

ちばわんでは迷子の徹底防止のため、散歩時は首輪とハーネスを装着し、リードも2本つけてもらうようお願いしています。
また首輪には名札を必ずつけ、シャンプー時以外は家の中でも外さないようお願いしています。
そのどちらか一つでも守って下さっていれば…。
首輪の金具が外れても、ハーネスがついていればルーガを引き留めることが出来たでしょう。
24時間首輪をつけていれば、金具はきちんと留められた状態で外に連れ出せたでしょう。

ハーネスをしなかったのは、「ルーちゃんが早くオシッコしたそうだったので…」だそうです。
家で首輪を外していたのは「ルーちゃんが嫌がるので…」だそうです。
とっても優しくて思いやりのあるいぬ親さんです。
きっとルーガのことを真剣に考え、ルーガのためにそうして下さったのでしょう。
だけど結果的にルーガを苦しめることになりました。

お届けから3ヶ月経ちますが、ルーガとの信頼関係はまだ築けていなかったそうです。
呼んでも寄って来ない、とも言いました。
そこまではっきり分かっていながら、ルーガのビビリな性格を把握されていながら、なぜ首輪だけで外に連れ出すという大胆な行動がとれたのか、申し訳ないですが私には理解出来ません。

「前の犬は自分で戻って来たんですけど…」
よく分かります。実際自分で家まで帰れるワンちゃんはたくさんいると思います。
アホな飼い主の一人として私も言わせてもらえるなら、小粒も自分で帰って来れる犬です。
外でノーリードにしても私から離れることはありません。

だけど、帰ってくる途中に交通事故に遭わないと断言できますか?
悪い人間に連れ去られない保障はありますか?
世の中に絶対大丈夫、は残念ながら存在しないのです。

逃がしてしまったことをいぬ親さんは悔いて悔やんでとても反省されていました。
痛々しいほどに落ち込み、憔悴しているのが見てとれました。

迷子にした当日から、昼夜問わずたくさんの方々がお手伝いに駆けつけて下さいました。
チラシやポスター等、物資も続々といぬ親さん宅に届きました。
みなルーガを見つけてあげたいとの思いで、気持ち良く協力して下さいました。本当に感謝しています。
ですが、連日のハードな捜索と大勢の方々のご好意が大きなプレッシャーとなってしまい、いぬ親さんは健康を害されてしまいました。

いぬ親様、私のフォローが足りなくて申し訳ございません。
たくさんご迷惑をかけ、たくさんのご負担を強いてしまいました。どうかお許し下さい。
みなルーガの早期発見を願って動いて下さったのです。その点だけはどうぞご理解下さい。

ただ、忘れないで頂きたいのは
一番の被害者はルーガだということ。
そして、その原因を作ったのはご自分たちだということ。
それだけはどうかお忘れなきよう願います。

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この記事を見て他人事だと思わないで下さい。
つい、うっかり、ミスすることは誰にでも起り得ることです。
「たかが犬のことぐらいで…」と軽視せず、「自分の犬だけは大丈夫」と高を括らず、どうか今一度気を引き締め直して頂きたいと思います。

愛犬を迷子にすると生活が一変します。
十数年続くはずだった楽しいワンコ生活が、後悔の念に苦しみ続ける地獄の毎日に変わります。
飢えて苦しんでいないだろうか。
安心して眠れる場所は見つけただろうか。
どこかケガしてないだろうか。
意地悪な人に追っ払われていないだろうか。
まだ、生きているだろうか…。
無事保護出来るまで悪夢は醒めないのです。

犬の安全は飼い主にしか守れません。
どうかこれ以上迷子犬を増やさないよう、また迷子の犬が一日も早くご家族のもとに戻れるよう、願ってやみません。
ルーガを無事保護出来るまで頑張りますのでどうか宜しくお願いします。


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