早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

各県に飛行場を...!

2016年08月08日 04時44分24秒 | 読書







 佐藤派から離脱してすぐに、

かつて都市政策調査会長として

つくった都市政策大綱を下敷きにした、

この国全体を地ならしして

地方の格差をなくす

「日本列島改造論」を発表した。


高速鉄道の新幹線を日本中に走らせる。

各県には飛行場を設置する。

かくすれば国民は

この国のどこへでも簡単に赴けるし、

むしろ地方が抱えている

地方の特色は保たれ文化は栄える。


狭小な国土をしか持たぬこの国は

コンパクトながら

ものすごく機能的なものになるはずなのである。


この大計画を聞いて国民は度肝を抜かれ

賛否両論が巻き起こったが、

多くの国民はどこに住んでいようと

これでそれぞれの夢を持てたはずだ。


  「天才」
          石原 慎太郎 著
     









 戦後の日本が好景気に湧き上がり

凄まじい経済成長をとげた時代の人々の心には

もっと便利に快適に、もっと豊かに

家族で週末は旅行にでも...!


こんな幸せな暮らしに憧れ、

列島改造論という政策で

ゼネコン産業がこの国を支えてきた

さあそんな豊かな暮らしも何年続いたであろう


あるとき石油などの埋蔵資源に

限界があることが公表されたころから

列島改造論は投資効果コストパフォーマンスを

問われるようになる


本来、この福井県にも

ジェット機が発着する飛行場が

できるはずであったが

結局はできなかった

石川県には小松、能登にと二つも飛行場がある

もっとも小松は自衛隊がらみとみるべきだろうが

福井県の後発にも驚いてしまう


でも今となればなくてよかったとさえ思う

今や小松空港は

福井県嶺北地方の空港機能を

十二分に果たしており


石川県小松市にはあるが、

まさに福井県の玄関口といっても過言ではない

後発県だったことが

幸いしたと言わざるをえない


とはいえ、「日本列島改造論」

は素晴らしい政策ではあるが

もっともっと便利快適にとの夢は

やはり有限であり

その先にある好・不景気の波を

吸収できるものではなかったようだ


     早起き鳥




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