消費生活アドバイザーが食品表示をわかりにくく解説するブログ

消費生活アドバイザーが、食品表示を、妄想や推測、人から聞いた噂などを交えて、わかりにくく解説していきます。

食品表示ってどこだ!

2017-01-30 23:53:23 | はじめに
さて、食品表示、と言われると、どこを指すでしょう。
名称、原材料名などが書かれている、いわゆる「一括表示」を指す人は、少し表示を勉強した人かもしれません。
全く勉強したことが無い人は、どこって何?どういうこと?ってなるかと思います。
個人的に、私は「殆ど食品の包材に書かれていること全てが食品表示」と考えます。

例えば、絵や写真も、その商品を買う時の大切な判断材料ですし、栄養成分表示は食品表示法で義務化されたれっきとした法定表示です。
「○%使用」「○個入り」「揚げてあります」などの、一見何言ってんだと思うような表示も、実は何かで定められていたりします。
QRコードも絵柄が入れられるこのご時世で、「表示でない」と言えるものはあまりなくなってきているのではないでしょうか。

時代と共に表示事項が充実させられてきたことは、前の記事(1/28)で書いた通りです。
充実してきたのは、何も食品表示法に規定されている事ばかりではありません。
先の記事に書いた以外にも、都道府県の条例や公正競争規約など、様々な決まりがあります。
また、PL法(製造物責任法)対策として、様々な長い注意書きが書かれるようになりました。
飲みかけのペットボトルは早めに飲んでください、とか、アルミ袋はレンジに入れないでください、とか。
兎に角、製造者が表示しなければならないことは沢山あります。
そして、消費者を誘引したいために書きたいことも沢山あります。
しかし、消費者を不当に誘引した、と言われないために但し書きを山ほど書きます。
はい、何がなんだかわからないパッケージの出来上がりです。

食品表示法では、表示は「邦文をもって」行うとされています。(ローマ字で会社が登記されている場合は例外ですが)
つまり、日本語で書け、ということです。
なので、輸入食品に、元の国の表示がなんやかんや行われていたとしても表示とはみなされません。
そういった場合、輸入者が別途シールか何かでべっとり表示を行っています。
逆にいうと英文などは表示だとみなさなくてもいいので、元の表示を隠してしまう形になったところで文句は言われないのかな?と思います。
ただ、公正取引委員会の決定に基づく「商品の原産国に関する不当な表示」の中では外国語による表示が一部認められているため、一概に「英語だから表示じゃない!」とも言い切れない部分はあります。
英語がペラペラな人が、自分が読めるから不当表示だ!ということは無いですが、一般にほとんどの人が読めるような表示は、表示の一部と考えてもよいのかな、と思います。難しい。

一般に~一般に~と言われると、何が一般だ!普通な人なんてどこにも居ないんだ!と思いますが。
「一般消費者が判断する」ということを誰が最終的に判断するか、を極論で言うと、最高裁の裁判長だそうです。
極論だなぁ、と思いましたが。
例えば消費者庁が「一般消費者が~判断すると思われる」などと事業者に示せば、たいていの事業者は面倒になってひっこめると思います。
ただし、その企業が「引かぬ!」となった場合、裁判に発展し、最終的には最高裁に行き、最高裁の裁判長が判断するのが究極的な結論となる、とのことで。
それを言い出すと私たちの人生は何もかも最高裁の裁判長に最終的に握られてるんじゃないのって気もしますが。
結局のところ、誰かが考えた仮想の一般消費者像の元に表示や、その元となる法律が作られているのだなと思います。

アンケートで消費者の意見を統計として取る、というのも、実はあまり意味が無いと思います。
アンケートで「あなたは次の事項が気になりますか。」「表示があったら参考にしたいと思うことを下記のうちから選択してください。(複数回答可)」などとなれば、
実際に物を買う時にどれだけ見るかは別として、気にはなるし、表示してもらえるならしてもらいたいな~と思うことは沢山あるのが人の常で。
皆の希望が全部かなえられて全面文字だらけになったとしたら、どれだけの人がそこから必要な情報を読み取れるのか、という疑問はあります。
必要な情報を全部書いた具体的な表示を何パターンか並べて、どれがいいですか、とやったら、「情報が多すぎてわかりにくい」などの意見もでそうですが。
今度は統計がとりにくい、とか出てきそうですし。

まぁそういう色んなゴニャゴニャの中から訳の分からない表示が生まれてくるのかなぁ、と思います。

ああ、今日もなんだか不毛な全体論みたいになってしまってすみません。
次回位から今度こそ個別の事案に入っていきたいと思います。
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