消費生活アドバイザーが食品表示をわかりにくく解説するブログ

消費生活アドバイザーが、食品表示を、妄想や推測、人から聞いた噂などを交えて、わかりにくく解説していきます。

添加物のアイデンティティ

2017-04-21 22:59:11 | 表示に関する話題
食品添加物のアイデンティティは「添加物目的であること」です。
以前の記事で清涼菓子が添加物オンリーで成り立っていても、それは「食品」であり「添加物」ではないという文章を書きましたが。
加工食品に含まれる原材料としての添加物も、添加物か否か、という判断をされる時には「添加物として添加されているか」ということが着目されます。
食品添加物の集まりでも製品になれば食品、という以前の記事とは逆に、一般の食品だけど、添加物目的で製品に使えば添加物扱い、という状況が生まれます。
いわゆる「一般飲食添加物」「一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用される品目リスト」に収載されているものがそうです。

一般飲食添加物に多いのは着色料ですね。
野菜ジュースなども、着色目的で食品に添加した場合は「添加物」「着色料」と見做されます。
結果、添加物としての表示が必要となります。
サフランなどもありますが、サフランライスなどは、黄色くするためにサフランを入れたのか、香辛料としてサフランを入れた結果黄色くなったのか…という鶏が先か卵が先か、みたいな気持ちになりますね。
赤飯は赤くするためにささげを加えているなら、ささげは添加物なのか?とかいう議論にもなりかねないものですが。
伝統食品は何となくスルーされているっぽくてそれはそれで面倒です…。
オレンジ果汁などもありますが、じゃあ、ゼリーにオレンジ果汁を入れたから、結果としてオレンジ色に着色されたので着色料か、というと、それは結果論なので、着色料にはなりません。
オレンジ味にしたかった、という目的であれば、それは食品扱いです。

ちょっと話がずれますが、例えば栄養強化目的でビタミンを入れた結果飲み物が黄色くなったとしても、事業者は黄色くしたくなかった…ということがあったりします。
さらに言えば栄養強化目的であれば、ビタミンの表示が不要になります。
謎の黄色い液体が出来上がります。(誰も得しない)
誰も得しないので、事業者はビタミンを入れていることを原材料に表示することが多いですが、そこには「着色料」という文字は付きません。

閑話休題。
添加物の表示について書いた記事の中でも何度か「使用目的」について触れていますが、食品添加物のキーポイントは「目的」だなぁとつくづく思います。

人の食生活を豊かにする目的で開発された食品添加物が、結果として嫌われる羽目になってしまったというのは、何とも皮肉な気もします。
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