何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

氷点下に咲く

2016年02月08日 19時57分28秒 | Weblog
歯医者に出掛けた。
今日の朝は一段と寒かった、氷点下だそうだ。
震えながら歩いてたらバス停のそばに、枝いっぱいに蕾をつけた梅が、花を咲かせているのを見つけた。


どんなに厳しい条件の中でも、命を咲かせる花がある。


ぼくの命もまだまだ咲き続ける。
今日は2本抜歯した、右の奥歯はすべてなくなった。
後、左の奥歯を1本抜けば入れ歯が作れる。
せんべいバリバリの日は近い。
どんな時でも、希望の光を見つける事は出来る。
あきらめない限り。

八曜舎ライブ

2016年02月08日 06時26分57秒 | Weblog
朝のおやじ会議に出て、愛知県に旅立ちました。
東海道線のローカル線の旅で交通費を浮かそうと思っていたがどうにも体調が良くない。
交通費をケチってライヴが出来なくなってしまったら本末転倒なので、新幹線で行く事にした。
2~3日前から口がやたら渇いて喉がかさついたように痛む、それと同時に身体全体もだるい、その影響か今日は今まで以上に足が前に出てくれない。
ホテルはとってあるので、早めにチェックインして本番にそなえることにした。
西武線で国分寺まで行くと乗換えがあるので、乗り降りは大変だが直送のバスで国分寺へ。
JRのチケットを買って中央線で東京駅へ、そして新幹線に乗り込んで豊橋まで。
乗り換えの度にエレベーターのあるところまで移動するのが大変で、最後に付けられているからどうしてもホームの隅っこに設置されている事が多く仕方がないが、障害を持った人間には大助かりだ。
エレベーターの設置されていないちょっと前の時代だったら、一人で愛知県まで移動できるすべは無かった。
つくずくいい時代に生かさせてもらっている。
豊橋からは名鉄線に乗って東岡崎まで、4時に到着、駅前のホテルだったのですぐにチェックインしてベッドに潜り込んだ。
疲れ果てよぼよぼのじいさんになって到着、果たして声が出るのか不安は高まるばかりで、横になって休めたが眠れはしなかった。

ホテルからすぐ近くのところに八曜舎はある、30年近く毎年一回は唄わせてもらっている店だ。
会場は2階だが、梯子のような階段で、僕の足では上り下りが出来ない。
そして福井県から政野さんが91歳のお母さんを連れて聞きに来てくれている。
マスターにお願いして、音響設備も無い一階で唄わせてもらうことになった。
アカペラ・ノーマイクのスペシャルライブだ。
ろれつは回りづらくなっているが声は変わらず大きく出る。
ライヴは体力勝負。
ボロボロになっても唄うといい続けている僕だが、すでにボロボロだ。
上手に唄って聞いてもらうんじゃなく。
生き様を言葉に乗せて魂を届ける。
それが今の僕が出来るライヴ。
思っていた以上にろれつは回らない、命懸けライヴは1時間半ちょうどで終わった。
今の僕に1時間半のライヴが精一杯だ。
絶好調じゃなかったが、全力を出し切った。
後は、聞いてくれたお客さんの判断にまかせっるいしかない。
岡崎まで足を運んでくれたみなさんありがとう。