渓流IN北海道

釣り歩いた北海道の渓流を画像と共に語りたいと思います 環境を破壊し生態系をも変えてしまうムダな河川工事を無くしましょう 

歌才川

2006-08-29 | 環境
朱太川支流歌才川
黒松内町の山中を流れている最上流部までそれほど高低差のない川
ところどころボサだがここで釣れる魚はほとんどヤマメ そのせいか小河川の割に人気の高い川で釣っていると大抵誰かに会う

普段は水量も少ないが雨後のタイミング次第で良型ものぼってくるし適度にウニウニと曲がっていてポイントも結構多い そしてダムらしきものがないのが一番

人はかなり多いけれど好きな川の一つです

厚別川 3

2006-08-26 | 環境
ちょっと1時間ばかり時間が空いたので近くにある厚別川に寄ってみることに・・・
川の流れはきれいで渓相も美しいがさすが市内を流れる川だけあってやたらゴミが多い 特にところどころにある車を駐車できるスペースにはいろいろなゴミが散乱しているところも少なくない 支流沿いに本流に出ると水量も豊富で相変わらずいい川だけど魚影の薄さも相変わらず どこか真栄あたりに堰堤があり通常魚はのぼれないと聞いたことがある せっかく上流が素晴らしいのにもったいない・・・
景色を楽しみながら30分ばかり釣って小型放流ヤマメ3尾で終了 普通ならワクワクするポイントもあちこちにあるが釣り人のプレッシャーも大きいようでなかなか期待通りにはいかない でも渓流の雰囲気を楽しむ目的ならば満足できると思うし比較的クマの心配も少なくていいはず(でも注意)
せめて滝野すずらん公園くらいまで魚がのぼれるようになったらいいなと思います

丸平川

2006-08-25 | 環境
「丸平川」と言ってもあまり馴染みはなく「岩老川」とか「岩尾川」と呼んでいました しかし「岩老川」はこの川の近くに別にあるのを見かけました 

この川はこれも十数年前から釣りに来ていていい型のイワナが釣れるのでよく遊びに来ていました 自然そのままの原始林を流れる川で春先には川岸の斜面にギョウジャニンニクがいっぱい生えていて泥だらけになって採ったものです

しばらくご無沙汰していた平成14~15年頃 ついでがあったので「イワナたちは元気にしてるかな?」と気になってたこともありちょっと寄ってみることにしました 河口近くの河原に立つと以前と変わらない風景 安堵しながら第一投 ググッとイワナが力強いアタリをみせる・・・良かった 昔のままだー
そのまま釣り上ると同じようなイワナがどんどん釣れてくる なんだかメチャクチャ魚影が濃い!
河口から上ると川はまず右に曲がっていて間もなく低い堰堤を越えて今度は左に曲がり山奥へと続いている 川が左に曲がるあたりに来るまで全部リリースしたが数えられないくらいのイワナを釣っていた 
釣れすぎなので逆に不自然さまで感じていた
そして左に曲がり上流を見渡した瞬間凍りついた
川は以前の風景とは一変し木々も切り倒され大きく開けていて目の前にはまぎれもなく魚道なしの垂直落下砂防ダムのコンクリートの壁がそびえ立っていた
「何でこんなところにこんなものを・・・」
川から飛び出して 新たに作られたと思われる林道を砂防ダムの上の状態を見るために走った
上流も大きく切り開かれ砂防ダムの上にもいくつものコンクリート建造物が連なっていた 呆然としながらもダムとダムの間で釣ってみると下流部と同じようにイワナが釣れてくる 見るからにこれらのダムはできたばかりの新しいもの
本来ならばこんなダムとダムの間でこんなにイワナが釣れるはずがない・・・

言いようの無いむなしさがこみ上げてくる
この川の周りには1つも家などないのに
なぜここまでしなければならないのか・・・

帰りの車の中で竿にしがみつくようにして釣れてきたイワナたちのことを考えていた 何も悪さをしていないのにいきなり住みかを奪われた彼らが泣いてすがってきていたとしか思えなかった リリースするくらいならみんな持ち帰って食べてやるんだった・・・何もしてやれない自分の無力さとまた川に戻されたイワナたちの気持ちを思うと涙が止まらなかった

そしてその数ヵ月後そこを通りかかると今度は国道からも見えるところに重機を入れ何やら工事をしている その後確認したらそこには更に垂直落下の砂防ダムができていた

先日結果はわかっていたけどこの川に行ってみた
案の定このダム群の流域にはあの魚たちの姿はなかった


国道からも見える砂防ダム


連なる砂防ダム群

千代志別川 2

2006-08-23 | 環境
十年ほど前までは下流ヤマメ上流イワナの素晴らしい川でしたが下流部に垂直落下の魚道なし砂防ダムが2基できてヤマメの世界は幻となってしまいました
上流まで行くと写真上のような岩をかむ豪快な流れを見せてくれますが今回入渓してみたところヤマメはおろかイワナさえ釣れない状態 かろうじて20cmのイワナが1尾・・・明らかに砂防ダムの影響が大きい
木々が生い茂っていた河原は切り開かれ 更に段差はないとはいえこんなの↓

ができていた
そして下流を見渡すとこんな感じ↓

川筋は重機でいじくられ今にも木が倒れてきそう・・・

具体的な目的がよくわからないけど人間と魚が共存できるもっと良い方法はあるはず・・・
想像していた通りの惨状で暗い気持ちで川を後にした
 

第二バンノ沢 2

2006-08-22 | 環境
堀株川支流第二バンノ沢に今年も行ってみました
本来イワナが多い川ですが今年はヤマメが多い
ここに放流しているとは思えないので本流からあのトンネルを2つくぐり抜けてきたのだろう
それとただでさえボサ気味の川なのに今年は流木が多く流れの筋がところどころ変わっていて 多分今年は雪解けが急速に進み川の水量が多くなりそれに乗じてヤマメがのぼってきたんじゃないかと思います

川がトンネルに入るところ↓

長いのでこのトンネルはくぐり抜ける気にはいまだになれません(^^;)

初山別川

2006-08-20 | 環境
オタコシベツ川を断念し北風連川で空振り
風連川本流は北風連川と同じような状況で見送り
茂初山別川は濁りがキツくてこれも断念
最後に初山別川に寄ってダメなら箸別川まで一気に戻り
少しだけやってみようとPLANを決めた

橋の上から初山別川本流を見ると比較的透明なので
早速河原に出てみる
本流中流域・・・
自分的には川が大きすぎてイタダケナイが
状況的にしょうがない

竿は川の大きさや状況に関係なくいつでも
2・7mの安竿(^^)・・・(めんどーなので)
思えば約20年前に他界した父親は
3m前後の竿数本に超小型リールをつけて
川の条件により糸の長さを調節して使っていた
「なるほどそれは便利だ」とは思うがやろうとは思わない(めんどーなので^^)

いそうなポイントに投餌するとイキナリなかなかいいアタリ
しかしウグイだった
前回来た時はウグイのオンパレード 
「またかな?」と思いつつ
それからその少し上の流木が沈んでいるところを狙うとまたいいアタリ
今度は20cmのヤマメだった
これ1尾で十分満足
遊んでくれた礼を言ってリリース

全く寝ないで来たので無理は禁物
すぐ竿をたたんで帰ることにした

しかしこの辺りは道南の川と共にクマさんの気配が濃厚
釣行には十分な対策が必要です



 

茂初山別川

2006-08-19 | 環境
風連別川から隣の茂初山別川に来てみるともっとひどい濁り方
確かにこの川 周りに土砂が多いからなあ
今回この川で釣りたいと思っていたけど断念

もう十年以上前になりますがこの川の上流部で釣りをした時 まだ河原には雪が残っていて「せっかくだからちょっとやってみよう」と雪の上を歩き竿を出していると雪の上に真新しいクマさんの足跡が・・・
あまり気にせずしばらく釣りをしていたのですが全くアタリがなく竿をたたんで元の場所に戻って初めてさっきの足跡が気になり「このクマ どこに行ったのかな?」と追跡してみるとさっき車で通過してきた林道の下に土管があってその中に足跡が続いている・・・「まさかな・・・」と遠巻きに林道にあがりその土管の反対側を見たら足跡が無い  ってことは・・・
あわてて車まで戻りその土管の上をおそるおそる通過し退散したという事がありました   もしクマの新しい足跡を見つけたら即座に退散することをオススメします(^^;)

北風連別川

2006-08-18 | 環境
途中古丹別川 羽幌川 築別川など橋から見た下流部は各川すべて茶色く濁っている 道中そんなに雨は降っていなかったので心配していなかったけどすでに結構降ったようだ 「ヤバイかな」と思いつつ以前からちょっとやってみたかったオタコシベツ川に向かう 全然無名な川だけど昔の本(昭和30年代頃の本)を読んでいて行ってみたいと思い数年前に一度川を見に行ったことがあった すると橋の上から見た川は濁ってはいないが流れも少なく川面には泡が浮いている その時は時間もなかったし釣りはしなかったけれどやはりどうしてもどういう川なのかちゃんと確認しなければ・・・
現地に到着 数年前と同じ橋から川をみると水が増え結構濁っている おまけに護岸工事も施されていた 上流に行ってみても同じで釣りができる状態ではないので今回も断念 風連別川に向かった 
風連別川本流は釣ったことがあるので入渓したことのない風連別川支流の北風連別川に行き橋から川を見るとやはり濁っているがキツイ笹濁りという感じで釣りができないというほどでもないのでとりあえずやってみた
川の感じはなかなかイイ
しかし数百m歩いてもアタリは全くナシ・・・
川のコンディションがいい時にまた来ることにした

この場所より少し上に堰堤があり魚はのぼれないらしい
日高のケリマイ川もそうだが中下流で魚の遡上をを妨げてしまうのは残酷ですね


浜益川

2006-08-16 | 環境
石狩市浜益区(言い慣れない・・・)では
一番大きな川
昔は支流域も含めてヤマメ釣りの人たちで賑わった話も聞きますが
あくまでも昔の話
何度も釣りをしたけれど魚影の濃い川とは言えません
ここ数週間雨なしの日が続いて当然支流域は無理と判断して本流でやろうと思いましたがご覧の通りの渇水状態
それでもところどころで小さなヤマメが釣れました

今ではこの川のメインイベントは
来月以降の鮭釣りでしょう

ノット川

2006-08-15 | 環境
ここは十数年前まで車の通れる道がなく正に秘境の川でしたが今は立派な道ができています 地形上かなりの急流で河口から少し上ると超ボサ川となり竿を短く持ち
ミチイトを短くして弾いて釣るかチョウチン釣りしかなくなります
以前は河口付近からオショロコマが釣れたのですが今回はエゾイワナばかりでした
ただ川は小さいのに20cm前後のが結構います
見通しはメチャクチャ悪いのでクマさん対策は万全で行かなければダメでしょう

塩谷川

2006-08-13 | 環境
この川は小樽市塩谷に流れ出る一本川
十数年前から時々釣りをしています
イワナ ニジマスが釣れます
川の周辺には家も結構あり護岸もあちこちに施されていますが
フルーツ街道あたりから上流で短い区間ですがまあまあ楽しめる川です
短い区間というのは上流にある砂防ダムまでということでダムの上流には行ったことはありません この川ならそれこそイワナくらいならいるかも・・・
この川ではそういえばヤマメは釣ったことがありません
もしかすると河口からフルーツ街道までの間に魚がのぼれない何かがあるのかもしれません 隣の桃内川は昔の洪水の後河口近くに堰堤ができたということだったので・・・

星置川 2

2006-08-11 | 環境
星置川の星置の滝上流部です
橋の上流も下流もずーっとこんな感じの三面護岸
全くお話にならない状態でした
もちろん竿は出さず帰ってきました

以上星置の滝上流部の報告でした

それと
※星置地区の水道水はこの流域から取水しています
 (特に関係ないのですが水処理の仕事をしている関係上気になったもので・・・
  ^^;)
※採石場があるらしくダンプの出入りがかなり激しくて落ち着かない

とゆーことがわかりました



精進川 2

2006-08-10 | 環境
5月に精進川の記事を書きましたが
その時は「雪解けの季節なのにやけに水量が少ないな」とは思ったものの
それ以上深く考えませんでした
しかしその後精進川の上流部は昔見た時それほど水量が少なくなかったような気がしてきたのでついでの時に確認してみました

すると上流部は明らかに5月に見た下流部の状態と比べたら水量があり環境が悪くなければ何か魚がいてもおかしくない 好奇心が疼き思わずウェーダーを履いて川に下りる しばらくは何のアタリもなかったがやがて魚が餌をいじくってる感触
もう一度流すと今度はかかり25cmのニジマス
そして更に上流に向かうがいかにもいそうなポイントでもアタリがない
やがてちょっとした深みで2度目のアタリ 今度はさっきのよりやや大きそうだ
すぐには寄らず2回ジャンプされた
30cmのニジマス(下の写真)もちろん2尾ともリリース
元気良く川に戻っていった

更に少し上流まで行ったけど魚がいるのがわかったので竿をしまった
魚はいるけど数が少ないのは間違いない
こういう川は釣れただけ持ち帰るとすぐ魚のいない川になってしまう

この川 ゴミがやたら多く真新しい足跡が河原についていたので
釣り人は入っているようです
こういう川はみんなで大事にしましょう

それにしても下流とは雲泥の差
下流部の水量が少ないのは途中に「精進川放水路」というものが造られていて2手に分かれて豊平川に合流するせいだと思われます

柏木川

2006-08-09 | 環境
以前よりヤマメがいて楽しませてくれていた漁川支流柏木川
先月千歳方面の帰り何やら柏木川の旧36号線の橋付近で工事をしているのが見えた その時は時間もなく通り過ぎてしまったがどうも気になり先日確認してきました 橋から上流を見るとどうひいき目に見てもヤマメその他魚たちにとってプラスになるようなことはしていないようだ(上の写真)

そして橋の下流を見てガックリきた
まあ工事とはこういうものなんだろうけど
本来の川には水がなく川底もいじくられていて上流の水はホースで下流に送られている(下の写真) 完成したらどういう川になるのかはわからないけど魚のことは何も考えていないように思えてならない すぐ隣にはできるだけ自然環境に近くなるような治水を行っている茂漁川があるのに何故だろう?

今年10月頃工事終了するようなのでその時「あ なんだ そういうことね」と言えるような結果であることを一応期待しています

この日の帰りに前からちょっと気になっていた北広島市を流れ千歳川に注ぐ輪厚川の上流がどういう状態になっているのか確認しに行ってみたら・・・最悪
輪厚川の橋の上から川を覗くとU字型のコンクリートの上をサーッと水が流れているだけ・・・ただの排水溝だった 

真駒内川 2

2006-08-07 | 環境
先日仕事中携帯に電話がかかってきた
元職場の同僚でよく一緒に釣りに行った「渓流のオニ」S氏
「久しぶりです」
「やあTKさん元気かい?いまどこにいるの?」
「小樽です」
「そうか・・・明日はどこにいるの?」
・・・と言うとゆーことは釣りの誘いの電話に間違いない
「明日は札幌です 久しぶりに一緒にいきますか?」
聞けば春先に腰を痛め仕事も何ヶ月も休んでいて最近やっとまともに歩ける状態になったばかり ヤマメ解禁になってもどこにも行けず悔しい思いをしていたらしい
 ちなみにS氏は自分より18才年上で営業車に乗っている
翌日迎えに行きどこに行きたいの?と聞けば真駒内川だと言う
真駒内川はS氏の方が詳しいので指示された通りに運転し現地に着き釣り開始
上り釣りでS氏が先行 30mほど間隔をあけて追いかける
するとS氏の後ろから行っているにもかかわらずヤマメの新子がどこに投げても釣れてくる 時間に換算すると1分に1尾のペースで釣れる ヤマメが放流されたのは2ヶ月以上前 かなりの数を放流したのだろう
瀬で釣っているとわからないけどこんな場所↓

では投餌した瞬間にヤマメが群がってくるのがよくわかる
昔は天然でこんな状態だったんだろうなと想像しつつ
渓相が素晴らしいので釣りはほどほどにして景色を楽しみながら終了
結果はヤマメの新子ばかり50尾位で釣れるたびに全部リリース
S氏は酒の肴にするのでいつもの事だけどお持ち帰り
そろそろ新子の天ぷら食べたいなあ

S氏によると常盤より少し上に通常魚がのぼるのは難しいと思われる堰堤があるという その上流に放流してるという事は繁殖させるのではなく釣らせるのが目的なんだろうか?イワナやニジマスならば自然繁殖の可能性が高いけどヤマメでは・・・