明日につなぎたい

老いのときめき

友去り、友来たる

2016-10-17 16:36:05 | 日記

 かつての私の片腕、相棒のような存在だった友が逝った。私より一回り若い77歳だった。惜しい。大阪における反核・平和運動の優れたリ-ダ-の一人であった。沢山の人たちが葬儀に参列、故人への厚い信望の表れだと思った。そのおかげで多くの知己、友人に会えた。何年、何十年ぶりか、実に久しぶりであった。「朋有り遠方より来る」は論語の一節だが、私たちの場合は「朋、近郊より来る」の方がふさわしい。遠い、近いは関係ない。再会の喜びに変わりはない。

 

 お互いに懐かしい想いで笑みを交わし合った。「おいくつになられたでしょうか」と聞かれれば「3日前に90歳になったところです」と答える。「お元気そうですね」と目を丸くされる。悪い気はしない。しかし、いつまでもいい気でいていいのか。自戒が必要だろうと思った。葬儀から帰って何気なく手許にある『ことわざ辞典』をめくった。「年問わんより世を問え」というのがある。俳諧誌・毛吹草(1638年)、世話尽(1656年)に記されている諺である。「世を問え」は他に求めるのではなく、自らに課すべきだと読み取った。

 

 ついでに紹介しておこう。「年は寄れども心は寄れぬ」。年はとっても気持ちは若いときのままだという意味である。だが「年寄りの達者春の雪」というのもある。いくら丈夫だといっても、融けやすい春の雪のように当てにならず、いつ急変するか分かったものではない、との解説がついている。私は想う。若くはない。重ねた年を取り戻せるわけはない。だが、世の不条理に負けたくない。できるだけ、脳と体を動かし、世を問い続けよう。それが元気の素だとされるのであれば、そうしていくしかない。遠くにも近くにも友がいる。

 

 

 

 

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1 コメント

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元気を続けてください (西浦宏親)
2016-10-18 10:31:51
友を失うことは、寂しいかぎりです。それでも、その友の葬儀の場で近隣の友と逢うことが出来るのは、何よりですね。私も大阪で活動していた頃の友が、急逝しました。寂しいです。でも「年は寄れども心は寄れぬ」と、頑張って行きたいと思います。菅生さんも元気を続けてください。お逢いできる日を楽しみにしています。

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