明日につなぎたい

老いのときめき

東も西も騒然

2017-03-16 13:16:24 | 日記

 東京では、築地市場の移転先とされる豊洲新市場(東京ガス跡地)に、ヒ素、ベンゼン、シアンなどが検出され、土壌汚染が大問題になっている。30年にわたる都市ガス製造で大量のタ―ルが地下に沈殿、これが汚染源だと聞く。だが、東京都は、東京ガスが負担すべき防潮護岸整備費や土壌汚染対策費を格安にし、都が肩代わりしているという。この市場移転を推進してきたのは、当時(2001年)の石原元都知事と自民党だ。どう始末をつけるのか。暮らしと健康にかかわる一大食糧集積場の事である。賢明な結末を望みたい。

 

 大阪の騒ぎは「森友学園」だ。この学園が運営する塚本幼稚園では、園児に教育勅語を暗誦させ「安倍首相がんばれ」と唱和させている。政治的中立を謳った教育基本法など”クソ食らえ”の無茶である。誰もがびっくり。安倍首相は、この”教育”に共鳴した。首相夫人は塚本幼稚園での講演後、小学校の名誉校長を引き受けた(後日、辞任)。稲田防衛相は「自衛隊の士気高揚に貢献した」と籠池理事長に感謝状。文科省は幼稚園の教員3名を表彰(大阪府知事の推薦)。この蜜月ぶりは白日の下にさらされている。

 

 「森友学園」は新しい小学校をつくろうと、鑑定額9・5億円の国有地を1・3億円のべらぼうな安値で手に入れた。全く異常な土地取引だ。近畿財務局は埋設ゴミの処理費用を8億円余に見積もり、土地代を値引きしたが、専門業者を入れない異例の措置であった。財務省理財局は資料がないとの理由で説明しない。関係閣僚の知らぬ、存ぜぬの国会答弁は醜い限りだ。この件は今も闇の中だ。国民の驚きは怒りに変わった。新設申請を認可した大阪維新府政にも疑惑の目が向く。私は、国政、大阪府政を揺るがす大事件の到来を予感した。

 

 日本の東西で、人間の身体と心にかかわる大問題が起こっている。大企業や権力者の狡猾な横暴を許さぬ、まともな政治力、国民共同の力に期待しよう。90歳の年よりの心も騒いでいる。