玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

津田塾大学のタヌキの食性

2016-12-10 15:15:30 | ぽんぽこ便り
 タヌキの糞を分析してわかったことを紹介しましょう。おもな内訳を説明しておくと、動物質は昆虫、鳥類、哺乳類など、植物質は果実、種子、緑葉など、それに人工物です。「脊椎動物の骨」とあるのは、鳥類か哺乳類かわからない骨です。昆虫には甲虫の翅、脚、幼虫などがあります。種子は多くのものは種(しゅ)まで名前がわかります。
 さて、季節変化をみると、2, 3月の冬の終わりには鳥類や骨、それに果実・種子や緑葉がゴチャゴチャとでてきます。果実・種子としてはギンナンが多いのが目立ちました。春から夏にかけては昆虫が20〜40%と増えます。春から初夏にかけて果実は少なくなり、哺乳類が増えました。7月は昆虫と緑葉が主体になりました。9月以降は果実と種子が増えますが、主体はカキノキ(柿の実なのですが、植物学ではカキノキといいます)とムクノキでした。とくに10月は果実ばかりという状態でした。12月になると果実・種子がやや減り、昆虫や哺乳類がでてきました。


津田塾大学のタヌキの糞組成の季節変化

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