チェロ物語Ⅱ

海と山に囲まれて、
暮らすミックス犬チェロの、
日々でございます、
そろそろ、

最終コーナーです。

心ばえ

2016年10月01日 | 犬の戯言


ひたすら浅ましい快楽の世界に埋没する、

父は扠措き、

10月に入って初めての、

お散歩が続いております、

今朝の海は明るくて、

まるで夏のようでございます、





辺見庸さんは「今ここに在ることの恥」の中で言います、

人間の悦びや快楽というのは、

つきるところ、

ひとつの「落差」の感覚すなわち相対感覚だと言うのです、

雑巾を絞り尽くすように汗を出した後の、

一杯の冷たい水はこの世で一番美味いのであり、

さらに飽食のこの国では、

絶対的美味や絶対快楽がお金で買えるように錯覚されているが、

これはひどい倒錯だと指摘し、

ご自身が病に倒れ躰が動かなくなって、

おそらくいくらも給料をもらっていないだろう女性に、

やさしく風呂に入れてもらうと、

涙が出るくらい嬉しい、

こんな幸せだってあるのだなと感動されるそうです、

また汚れた自分を洗ってくれる、

人々の心ばえの良さ、

人としての基本動作の確かさにも、

感動した言われています、

どんなもっともらしい理屈を言われるよりも、

ご自身にとって、

それが至福の時間であったと言うのです、

烏滸がましいのですが、

私もつくづく生きるということは、

喜びということは、

そういう事を言うのであろうなと、

思うのでございます、





お散歩も終盤戦になってまいりました、

他人様の敷地内で見事に生っている、

この柿は美味しいのでございます、

たぶん世界のどんな珍味よりも今の私にとっては美味しいのです、

これをもぎ取って、

私に食べさせてくれようとする、

父の心ばえが、

嬉しいのであります。


注 他人様の柿の部分につきましては父の心の中の思いのみで、
  実行は致しておりません。


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14 コメント

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 こんにちは~(^^)/♪ ( 案山子)
2016-10-01 12:27:24
 もぎたての柿は 本当 ニッ=^▼^= 美味しい

 想像力が 備わっていて よかったような‥

 そうでないような(^ー^)

 
  柿想い 腹が鳴るなり 昼のgoo(グー)


             案山子


       
       
無情にも・・・ (流生)
2016-10-01 12:49:19
チェロさま

只今お昼休みにコンビニに立ち寄ると
午後の便が届き、時間切れになった
おにぎり・サンドイッチ・パスタ・丼・等
廃棄処分の品々と鉢合わせ !!

棄てるならせめて半額で・・・譲って!!
とは口に出せずに帰って参りました!
ほう
他人様の敷地内の柿の味をご存知とは
渋柿ではないのですね~納得(^^)
Unknown (おちゃ)
2016-10-01 16:43:01
そうです、そうそう!と心の中で頷きながら、
「今日のお話はいつもにもましてかなり高尚だなぁ」
とお話を読み進め、感動しておりますと、
最後に他人様の敷地の柿をもぎとる話になり、
ちょっと後戻りしたような安心したような気分に
なったのでした。
心映え (kyon)
2016-10-01 17:38:01
んん・・・・分るような気がします。
いえ、その通りなのだとも思います。
彼の視点は鋭いですね・・・

その成っているカキを、そこのお宅の方が、どうぞ、と、もしも思わぬことに一個でもくれたら・・・感激しちゃうなぁ・・・きっと(^^ゞ
だって、美味しそうだものね~・・・でも、それを期待しないから、心映えが整うのでしょうね・・・
心映えも・・・中々に難しいね(^^ゞ
 (チェロ)
2016-10-01 19:08:32

案山子様

こんばんは、
もぎたての柿は最高ですし、
渋抜きをした柿も美味しいですね、
本当に美味いのかどうかは、

知らないのでございます。
想像力の問題 (チェロ)
2016-10-01 19:13:54

流生様

こんばんは、
捨てるくらいなら拾いに行きたいですね、
コンビニの廃棄物は動物の飼料になるようですが、
いろいろな問題があるようです、
長い間蓄積していくと、
大きな問題となるのかもしれません、
コンビニは確かに便利なのですが、
お昼ご飯を作りましょうね、

柿の味は知りませんが、
これは、
想像力の問題であります。
高楊枝 (チェロ)
2016-10-01 19:17:43

おちゃ様

こんばんは、
そうでございます、
武士は食わねど高楊枝的な生活をしておりますと、
悲しい生活の知恵がついてまいります、
見ただけで食べた気になる、
触っただけで満足する、
匂いを嗅いだだけで卒倒するのです、

優しい父が教えてくれたのです。
待合室 (チェロ)
2016-10-01 19:23:12

kyon様

こんばんは、
辺見さんもこの本ではずいぶんとらしからぬことを、
書いていらっしゃると勝手に思うのです、
脳出血という病気はやはり大きと思います、
ただそうしたことから出てくる心情というものは、
これまでとはまたひと味違うもので、
そのことにもなるほどなと思うのです、
老いに向かう人間、
死に向かう人間だれしも同じであります、
ただ病院の待合室で、

読む本ではありませんでした。
Unknown (トモ)
2016-10-01 21:43:40
こんばんは
本当に今日はポカポカでしたね
柿美味しそうですね
でも他人様の柿ですからね
再度・・・お邪魔 (kyon)
2016-10-01 22:18:46
あぁ・・・辺見さん・・・そうだったんですか・・・
「もの食う人々」の頃のイメージしかなくて・・・最近のは読んでなかったからなぁ・・・ふ~~む・・・・
そね、待合室ではちょっと重い感じで後引きますね・・
軽~い漫画とか・・如何でしょね?
お薦めはふる~いのですが、「進めりんご君」・・・だったかな?エライバカバカしくて笑えます。りんごに手足も顔もついてて・・・アホなことをやるのです・・・って、、、
そういうのもアカンかな・・・余計なお世話でした(^^;)
ごめんちゃ(^^;)
寝ま~す・・・(^^;)

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