郵便を出そうと思ったのです、
切手は以前から収集していたものもあったりして、
一生では使いきれないくらいあるので、
切手を貼ってから郵便局に行こうと思って探しておりましたら、
奥の細道にちなんだ、
芭蕉の俳句ばかりの切手がありました、
「白山の石より白し秋の風」
石川県の那谷寺で詠まれた芭蕉の句であります、
私にはどこが良いのかさっぱり解りませんが、
秋の日に那谷寺に吹く風が、
余程透明でキリっとしていたことは想像できます、
ここで石山というのは、
近江ですから滋賀県の石山寺になります、
その石山寺の石よりも白い、
清浄な秋の風が吹いていたのです、
初めて知りましたがこの石山寺は、
紫式部がかの有名な「源氏物語」を執筆した、
有名な場所なのだそうでございます、
おまけに芭蕉も、
このあたりでひと夏を過ごしていたことが、
あるのだそうでございます、
そしてなんとなんと、
先日ご紹介した「鉄道唱歌」にも歌われているのです、
瀬田の長橋横に見て
ゆけば石山観世音
紫式部が筆のあと
のこすはこゝよ月の夜に
まだまだ暑いし雨ですが、
あれこれともの思う秋でございます、
そういえばお月様もきれいです。