地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

壺阪輝代

2010年11月25日 | 読書
 


詩人壺阪輝代さんの詩が、「新・日本現代詩文庫」の一冊に収められた

 人ひとり
 生きる場所をさぐったとき
 他人の器にまどわされ
 果てがみえはじめたとき
 そして
 職を辞したとき

 そのあいだも
 離さずにいたこの箸
 これからも
 明日をさぐりつづけるための箸
    -探り箸
            探り箸(壺阪輝代)

 岡山在住の詩人壺阪輝代さんの詩が、土曜美術社出版販売の「新・日本現代詩文庫」の一冊(第82卷)に収められた。「現代詩文庫」は思潮社により発刊され、その「現代詩文庫第二期近代詩人編」には、永瀬清子さんが納められている。
 ともあれこの「新・日本現代詩文庫」の第1巻は中原道夫で、第2巻が坂本明子さんである。壺阪さんはその年譜によると、20歳の時に坂本明子さんと出会い、坂本さんが主宰する詩誌「裸足」に加入され、詩を発表され、「裸足」101号からは編集にも携わられている。
 そして、坂本さんが亡くなられた後は、詩誌「ネビューラ」を発刊され続けている(詩誌「裸足」は、坂本明子追悼号の309号をもって終刊となっている)。その壺阪さんの詩が、坂本さんと同じ「新・日本現代詩文庫」に収められたことを嬉しく思う。
 今後いっそう健康に留意されて、素晴らしい詩を発表していただくことを期待している。

 
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