アレハンドロ・アメナーバルについてのブログ(評価・レビュー・ネタバレ・登場人物)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2012/05/26更新

ベータ版で公開(ご意見募集中!)

tags

映画 BIUTIFUL  ビューティフル(2010) 僕の心は...


にほんブログ村 映画ブログ

人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

とても美しいスペインの都市であるバルセロナを舞台に、美男美女がたくさん登場する映画かと思って観ていたら全く想像と違っていた。ちなみにタイトルのスペルは間違っているが、その理由は映画を観れば理解できる。
スペインのバルセロナと聞くと何故か僕の心はウキウキする。サッカーが恐ろしく強いクラブチームがあり、アントニ・ガウディの建築物がたくさんあり、そして情熱的なラテン美女がいる。しかし、この映画で見せるバルセロナは華やかなイメージとは真逆で、大都市の片隅で過酷な現実に直面しているお父さんの苦悩が描かれている。しかも、このお父さんの苦悩は給料が減ってしまったために家のローンが返済できなくて悩んでいるよりも、もっと深刻なレベルだ。

その日の糧を得るのに必死のお父さんは、まだ幼い子供2人と貧困な生活をしている。しかも違法行為に手を出すなど闇の仕事に関わっているお父さんだ。ところがそんなお父さんに対して、さらなる過酷な現実が待っていた。余命2ヶ月のガン宣告。死に対する恐怖と、自分が亡くなった後のまだ幼い子供2人がどうやって生きていくのかという心配が襲ってくる。
そんなお父さんは残りの人生をまだ幼い子供達のために何をするべきか。それは遺された子供たちが安心してこの先も生活できるように、ひたすらお金を貯めることなのか?それとももっと他に大切なことがあるのか

実はこのお父さんは違法行為に手を出しているなど褒められるべき人間では無いかもしれないが、本当に困っている人に対しては優しさを見せるような思いやりのある人。死を宣告されるとヤケクソな行動をしてしまう人が多い世の中にあって、他人の事を考えて行動するところは多くの人が見習うべき点である
ところがこの映画の凄いところは、死期が迫っている人間に対してさらに追い撃ちをかける様に精神的にも追い込んでいくところ。我々が見習うべき行動が、全くご利益になっていないことに対して絶望的な気分にさえなってくる。

この映画を観終わった後、きっと誰もがいったいこの映画のどこにビューティフルがあるのか考え込んでしまいそうなBIUTIFUL ビューティフルを紹介します

BIUTIFUL ビューティフル [DVD]ハビエル・バルデム,マリセル・アルバレス,エドゥアルド・フェルナンデスアミューズソフトエンタテインメント

スペイン、バルセロナの片隅でウスバル(バビエル・バルデム)はまだ幼い娘と息子の2人の子供を抱えて生活している。しかも別れた妻は薬物中毒におかされており、子供たちと出会っては息子が八つ当たりの対象になってしまうように子供を育てる資格が全く無い。ウスバル(バルデム)はそんな元妻にも出せるだけのお金を渡している。

ウスバル(バルデム)は2人の子供を養うために、アフリカ系の不法移民たちの麻薬の取引き、さらには中国系の不法移民に対しての仕事の斡旋など様々な不法な仕事を日々請け負っているように彼の生活には裕福感はまるで無い。そんな彼は血尿が出るなどの体調不良を感じて病院へ行くが、診断の結果は余命2ヶ月の末期ガン。
彼は自らの病状を誰にも相談することなく、死の恐怖に怯えながら、自らが亡くなった後のまだ幼い子供達のために残りの人生を過ごそうと決意するが・・・親子の絆、大都市の裏側、そして絶望的な中に見られる小さな希望の光はぜひ映画を観てください



実はこのお父さんは霊能力という特殊な能力を持っている。日本でこんな凄い能力を持っていたらテレビにたくさん出れたりでお金持ちになれるのに、死を目前にした人間には霊能力が全く役に立たないことが悲しくなりました。そして父と息子の同じ症状?を抱えているが故の固い絆は感動的です。

監督はメキシコの俊英のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。この人の映画は時間軸をバラバラにした時系列をシャッフルした構成が印象的。時々そのような手法が全く活かされていない作品があったりしますが、今回のBIUTIFUL ビューティフルはそのような手法に頼らず、ドラマ性で勝負した印象があり、成功しています。
この人の作品でお勧めは犬が重要な役割を果たすアモーレス・ペロス。他に旧約聖書の創世記のバベルの塔をモチーフにしたバベルも一度は観て欲しい映画です。

主演のウスバルを演じるのはバビエル・バルデム。今回はボロボロの役を演じていますが、実は男前でダンディーな役もできるスペインの実力派俳優。コーエン兄弟監督のノーカントリーでは変な頭をした殺人鬼の演技が印象的。その他にはウディ・アレン監督のそれでも恋するバルセロナ、まるで本人とはわからない老けメイクで尊厳死の問題を描いたアレハンドロ・アメナーバル監督の海を飛ぶ夢などスペイン国内のみならず、ハリウッドでも活躍する大スターです。
しかも私生活の方もペネロペ・クルスと結婚、子供ができるなど公私ともに今や絶好調、今後も期待したい俳優です。


にほんブログ村 映画ブログ

人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

























goo0348_2007さん

ヒュパティア

「アレクサンドリア」(原題: Ágora)2009/スペインDVD2011☆☆☆☆
監督: アレハンドロ・アメナーバル出演: レイチェル・ワイズ, マックス・ミンゲラ, オスカー・アイザック, マイケル・ロンズデール, ルパート・エヴァンス
『海を飛ぶ夢』のアレハンドロ・アメナーバル監督が、4世紀のエジプトに実在した女性天文学者の生涯を描いた歴史ドラマ。美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者・ヒュパティアは、宇宙の真理を解明することに情熱を捧げていたが…。(「キネマ旬報社」データベースより)

autumn1119さん

捨てようとすれば、追いかけてくるのが過去である。 ...

で、ロードショーでは、どうでしょう?第265回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」







『フライトナイト恐怖の夜』






『フライトナイト』のオリジナルは、青春コメディホラーの佳作であり、『スクリーム』へとつながるメタ・ホラーのパイオニアだと思う。オタク系主人公が活躍する現代の潮流の源流と言える作品でもある。

日本だと、そこまで重要な作品の扱いをされてないけどね。

でも、これに出ているコリン・ファレルは、大ファンみたいで、リメイクには最初、懸念していたらしい。
一応、『フライトナイト2』もあるしね。


そういったファンを多少は納得させた脚本をバッフィー・ザ・バンパイアキラーのマーティ・ノクソンが脚色。

演出したのが、『ラースと、その彼女』で一躍名を挙げたグレイグ・ギレスピーという才人。

狙いだと思いたいが、もしかしたら、CGに長けてなかったのかもしれないが、どことなく動きがダイナメーションっぽい。
でもCGくさいので、少しダイナミックさに欠けるのよね。
ある意味じゃ、すごく懐かしい感じもあるんで、狙いだと思いたくなるわけです。

スタジオでの撮影バレバレなところとかも味になり切れんなくてちょっと残念。
家の奥にある、秘密の部屋とか、ワクワク要素は増えているだけに。


実は前述のコリン・ファレルに、主役はアントンイェルチン、母役にトニ・コレット、友人役にクリストフゼ・ミンツ=プラッセ、恋人役にイモ−ジェン・プーツと意外に豪華なキャストが揃っている。
だが、これまた地味に芝居合戦が見られるほどでもないのよね。
ま、さすがに、安定感はかなりハイクラスなんですが。



そうそう、3Dも悪くないレベル。
撮影も、アレハンドロ・アメナーバルとの仕事は美しさ満載のハビエル・アギーレサロベで、皮肉なことに映画内でも駆らわ変われる『トワイライト』シリーズの撮影を担当している。
だから起用されたのかも。


ちなみに、タイトルの“fright”は、“恐怖”という意味で、“飛行”の意味の“flight”じゃないので、副題はそのまま日本語訳なのです。



オリジナルのマニアックさを21世紀版として平たくし、楽しいコメディ・ホラーに仕立てている。
オリジナルを好きな人も、きゅ毛付きが好きな人も、お手軽に楽しめる感じになっていますので、映画館で3Dも悪くないんじゃないかしら。

ただ、ノスタルジー補正は、ちょっといるかな。












フライトナイト [DVD]クリエーター情報なしソニー・ピクチャーズエンタテインメント

monndoriさん

映画:『アレクサンドリア』

映画『アレクサンドリア』(アレハンドロ・アメナーバル監督)
★★★★★

4世紀末のエジプト、学問の都市・アレクサンドリアには、
アレクサンドリア図書館長の娘で、美しく聡明な
哲学者・ヒュパティアがいた。
新興宗教のキリスト教がアレクサンドリアでも勢力を伸ばし始め、
古代の神々を侮辱された学者たちは、キリスト教徒たちを襲撃。
争いの末、下されたローマ皇帝からの裁きは、
異教の神殿と図書館の破棄を命じるものだった。
この事件をきっかけに、アレクサンドリアでは
キリスト教とユダヤ教のみが許されることになるが、
今度はキリスト教とユダヤ教の対立が起こり、
天体の運行の謎に心奪われ、信仰を持たないヒュパティアも
その渦の中に巻き込まれていく。

***********************************

あんまり一般受けしなさそうだなあ……とは思うんだけど、
これはよかった!2回見た!

宗教の不寛容から起こった悲劇と、学問の敗北を
実在の女性哲学者ヒュパティアの生涯を通して描いているんだけど、
これ、スペイン映画なのね。
キリスト教徒の割合がかなり多いスペインでこの映画を
作るというのは、かなりの冒険では?
古代からの神々を崇める学者たちも、ユダヤ教徒たちも、
決して非がないわけじゃないし、
宗教自体が陥りがちな側面を描いているんだけど、
この描き方はかなりキリスト教批判に寄っていると思う。

ヒュパティアへの恋心と奴隷身分への不満を背景にして、
だんだんキリスト教に心惹かれていったダオスが、
混乱の最中にヒュパティアになじられ、
結局自分は彼女にとって奴隷でしかありえないというのを
思い知らされて、キリスト教徒の側についてしまう……
という前半のこの下りはよかった。
(後半は「結局何にもしてないじゃん」って感じだったけど)
「キリスト教以前」がユートピアだったわけではない、と
いうことも、彼を描くことでちゃんと表現していたし。

キリスト教徒だった教え子のシュネシオス(ブラピ似)が、
眠るヒュパティアに「姉であり母」と呼びかけて
別れを告げる場面とか、
彼女に言い寄っていた教え子のオレステスが
アレクサンドリアの長官となってから自分の身を危うくしてでも
彼女を守ろうとしたところは、
ヒュパティアが美しいというのもあるだろうけど、
ローマ・ギリシア以来の知と学問への崇拝が
彼女への思慕に結びついてるのが感じられていい。
オレステスなんか、最初しょうもない男だと思ったけど、
めちゃくちゃいい男じゃないか。

途中の「中略」みたいなぶった切りと、衛星写真みたいなCGは
ちょっと興ざめ。
衛星写真は、天体の運行と人間の営みを対比させる意図があったと
思われるんだけど、いかにもCG!って感じだし、
ないほうがよかった気がする。
あと、気になったのは船の上での実験。
船が進む速度よりも、物体が落下する速度のほうが
断然早いのだから、物体がマストの真下に落ちるのは
証明になっていないと思った。

rhodonite-gardenさん

アレクサンドリア



4世紀、ローマ帝国末期のエジプト、アレクサンドリア。宗教をめぐる市民の対立から街が荒廃する中、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、分け隔てなく弟子たちを受け入れ、講義を行なっていた。彼女は訴える。「世の中で何が起きようと、私たちは兄弟です。」生徒でもあり、後にアレクサンドリアの長官となるオレステス(オスカー・アイザック)、そして奴隷ダオス(マックス・ミンゲラ)は密かに彼女に想いを寄せていた。やがて、科学を否定するキリスト教徒たちと、それを拒絶する学者たちの間で、激しい対立が勃発。戦いの最中、キリスト教指導者は知る。この都市の有力者たちに多大な影響を与えているのは、ヒュパティアだということに。そして攻撃の矛先は、彼女に向けられたのだった。

アレクサンドリア2009年/スペイン/アレハンドロ・アメナーバル





こうやって戦争が始まったんだな〜と思いました。
1600年が経とうとも、未だに自分が優位に立ちたくて、相手を認めずに殺し合っているというのはとても惨めだなと思いました。
宗教といっても、所詮、受け入れ崇拝しお祈りするのも行動するのも人間であって、その人間たちの頭の中は浅はかで、行いは愚か。
映画では、最初はどっちもどっちという印象を持ちましたが、新興であるキリスト教は、謙虚であるべきだと思いました。
後からきたものが威張ってどうする?と強く思いました。

神は唯一という考え、信じるものにとってはそれはそうでしょうが、他人に押し付けることではないと思いますし、自分だけが信じていればいいことなのではないでしょうか。
異教徒とみなしたユダヤ人たちを迫害するということは、つまり、やってることはヒトラーと同じだと思いました。
どこに愛や敬虔があるのかと、どんな頭にも理解できるようでなければダメなのではないでしょうか。
曲解があってはならないはずです。

宗教だけではなく、哲学が盛り込まれていましたが、それは同時にヒュパティアの聡明さと天才的能力がアピールされていて良かったと思います。
しかしながら、私としては、やはり、単純に宗教戦争という印象が残りました。
もっともっと彼女の偉大さや大発見に時間を割いてほしかったかなと思います。

そして、切な過ぎるラストには、涙と共に怒りの気持ちでいっぱいでした。
こんな酷いことを愛と敬虔が深いはずのキリスト教徒ができるなど、一体全体、どんな宗教なんだ?と本当に怒りでいっぱいになりました。
ただの野蛮人であり、こういう行いを神様とやらが求めていたのだとしたら、テロリストと同じではないでしょうか。
ダオスが唯一出来たことがヒュパティアの苦痛を軽くすることだけだったというのが本当に切ないです。

これ以上の残酷さがあったようですが、もちろん、鵜呑みにはできませんが、明らかにキリスト教のイメージは悪くなりました。
この先、様々なことがあり悪の部分は捨て去ってきたのだとは思いますが…、所詮は人間、頭の中は浅はかで、行いは愚か…に変わりはないかもしれませんね、私自身も含めてですが(キリスト教徒ではありませんが)。

レイチェル・ワイズ、いいですね。
もっと、ヒュパティアのシーンが多ければもっともっと素晴らしかったと思います。
そして、ダオス役のマックス・ミンゲラ、野蛮人への変貌振りが見事だったと思います。
奴隷時代とは打って変わって、宗教と暴力がある限り強くいられるというおかしな自信に満ちあふれた表情は素晴らしかったと思います。
ラストのヒュパティアの息を止める時の表情もとても切なくて良かったと思います。
シュネシオス役のルパート・エヴァンスは、何かでお見かけしたような気がするのですが、もしかしたら、誰かに似ているだけかしら?ちょっと気になりました。

izhanaさん
アレハンドロ・アメナーバルとは
アレハンドロ・アメナーバル(Alejandro Amenbar, 1972年3月31日 - )は、スペイン出身の映画監督、脚本家である。

もっと見る

「アレハンドロ・アメナーバル」に関するキーワード
関連商品
Twitter (@gooblog_tl) アカウント