アモーレス・ペロスについてのブログ(評価・レビュー・ネタバレ・登場人物)

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2012/05/25更新

ベータ版で公開(ご意見募集中!)

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映画 ブラインドネス(2008) 見えているようで見え...


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目が見えなくなるという感染症が広がり、しかも原因不明で有効なワクチン、治療法も見つからない。まさにこの世の終末を感じさせる背景。しかし、そんな中で何故か主人公は感染病に罹らず、1人だけ目が見えてラッキーという内容ではなく、この主人公の目を通して観客である我々も文明社会が崩壊していく様子にショックを受ける仕掛けになっている。

1人の日本人の男性をきっかけに目が見えなくなってしまう人が執に現われる。恐るべき感染症の被害を食い止めるために政府は感染してしまった人を収容所に隔離する。同じく目が見えなくなってしまって収容所に向かう夫の側に居るために、実は目が見えるのに見えない振りをして一緒に収容所へ入る妻。執に目が見えなくなった人が入所してくるが、なぜかこの妻だけは感染しない。ただ1人だけ目が見える妻が見た恐るべき収容所の世界とは

それにしても収容所の中が怖いし、唯一目が見える女性主人公にしても、目が見えるということがまるでアドバンテージになっていないことが、この映画のポイント。旦那だけの世話をするだけで良いのかと思ってたら、執と入所してくる目が見えない人達の身の回りの世話までせざるを得なくなる。しかし、当然の如く彼女だけの力で及ぶどころではなくなり、やがて食料や医療の不足、汚物等による劣悪な環境、収容所を監視する軍の支配といった問題が突きつけられることにまずショックを受ける。そんなことは関係なくドンドン目の見えない人が送り込まれる様子は、唯一目の見える主人公の女性にとってはゾンビのごとき物がやって来るような感覚で怖い。

そして目の見えない人の中に銃を持つ存在の人間が現われた時、そこに更なる恐ろしい問題が見えてしまう。暴力支配による富の独占、女性の肉体的ハンデ、道徳や規律の喪失などなど。あっさりと今まで築き上げた文明社会が崩壊していく姿を見て、我々観客は恐怖感と同時に何を思うか
今を生きる人間の中には、本当の幸福感が見えていない人がたくさん居ることを気づかせてくれるブラインドネスを紹介します

ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD]ジュリアン・ムーア,マーク・ラファロ,アリス・ブラガ,伊勢谷友介,木村佳乃角川エンタテインメント

ブラインドネス [Blu-ray]木村佳乃,ガエル・ガルシア・ベルナル,伊勢谷友介,ジュリアン・ムーアソニー・ピクチャーズエンタテインメント

道のど真ん中で車を運転をしていた日本人男性(伊勢谷友介)は突然、目が見えなくなってしまう。彼は親切を装った泥棒(ドン・マッケラー)に家まで送り届けられる。彼は翌日妻(木村佳乃)に連れられて眼科に行く。

眼科医である男(マーク・ラファロ)は、目が見えなくなった日本人男性の検査をするが全く異常が見当たらなかった。ところが翌日、眼科医の男の目が見えなくなっていた。
しかも、その時に眼科医に来ていたサングラスを掛けていた娼婦(アリシー・ブラガ)も目が見えなくなっており、日本人男性を送り届けた泥棒も目が見えなくなるなど、次第に感染者が増えていく。

原因不明、対処方法を考え出せない政府は、感染者を隔離された収容所へ入所させることを決定させる。目が見えなくなった眼科医の夫(ラファロ)が収容所へ行くのに、彼の側に居たかった妻(ジュリアン・ムーア)は、感染していなかったが、目が見えない振りをして夫(ラファロ)と一緒に収容所へ向かうが、想像できない過酷な状況を彼女は見てしまい・・・この世の終末、では無くちょっと意外な結末は映画を観てください



本当に今まで見てきた物、見えていた物を全てリセットして新しい物を見たくなります。実はこの映画はパニック映画として観ても楽しい?ですが、現代を生きる我々に本当の幸福とは何かを教示させてくれる映画だったりします。ちなみにこの映画は日本・ブラジル・カナダの合作映画。たしかに有名な日本人俳優も出演しているように様々な国から有名俳優が登場しているのも楽しめます。

ちなみに監督はブラジル人のフェルナンド・メイレレス。ブラジルのリオデジャネイロの貧民街の過酷な現実を明るいノリで描いたシティ・オブ・ゴッド、これこそ純愛映画だよと感じるナイロビの蜂など、今後の活躍が楽しみな監督です。

主人公でただ1人ずっと目が見える女性を演じたのがジュリアン・ムーア。そんなに美人でも無いと思いますが、個人的にはストライクの女優。本当にこの人の演技の幅が広いし、昔から現在も大活躍。お勧め作品はショート・カッツ、ブギー・ナイツ、ビッグ・リボウスキ、マグノリア等たくさんあります。個性的な作品に多々出演しているところに志のある女優さんだと感じます。

眼科医の役で、まともな理性を保ち続けるマーク・ラファロ。この人の出演している作品でお勧めはデヴィッド・フィンチャー監督のゾディアックが良い。

他に黒人俳優でダニー・グローヴゼの姿が見える。リーサール・ウェポンシリーズでメル・ギブソンの相棒役で有名。他には個人的にお勧めとしてスティーヴン・スピルバーグ監督のパープル・カラー、ラース・フォン・トリアー監督のマンダレイが良かった。他にもソウにも刑事役の1人として出ていた、途中で退場するが。

他に悪役としてガエル・ガルシア・ベルナル。元々ラテン系のイケメン俳優だが、今回の役は汚れを演じた。とっても素敵な彼を見たい人にはアモーレス・ペロス、Dot the i ドット・ジ・アイ、ホモ好きにはバッド・エデュケーションも良いかも?ついでに若きチェ・ゲバラを演じたモーター・サイクル・ダイアリーズも挙げておこう。

日本人の俳優も見せ場は充分に用意されていました


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映画 アモーレス・ペロス(200...


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動物と人間と言うより、犬と人間の切ない関係を描いた映画は非常に多い。だいたいそのような映画は可愛い犬が死んでしまって、飼い主と犬との主従関係に感動して号泣するパターンが多い。早い話が感動して当たり前という内容で、そのような映画には犬好きの僕でも飽き飽きしてきた。だいたい犬を出汁にして、大ヒット狙いという陰謀が見え見え過ぎる。そのような映画はハチ公物語だけで充分

そんな偉そうなことを書いておきながら、今回紹介する映画はメキシコ映画のアモーレス・ペロス。タイトルはスペイン語で『犬のような愛』。このタイトルから想像できるように犬好きにお勧めしたい映画です。この映画を観れば、やっぱり人間は世界共通で犬が好きなんだなあと言うことがよくわかるし、とにかく犬が死んでしまうシーンが多いように、犬映画ファンの人の号泣するポイントを非常によくおさえている?もしかしたらその悲惨な姿に卒倒してしまう人がいるかもしれないです

さて内容の方は交差点で起きた車の衝突事故を通して、報われない愛を求める青年、栄光から一気に転落してしまう女性、家族を捨ててしまい今や落ちぶれた生活をおくっている老人たちが描かれている。これからの人生において孤独、絶望、寂しさを背負って生きる運命にある人達から果たして我々は何を感じるか?そんな中で犬たちが果たす役割は?
大いなる悲劇の中にも、小さな希望の光を見出すことができるアモーレス・ペロスを紹介します

アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]ガエル・ガルシア・ベルナル,エミリオ・エチュバリア,ゴヤ・トレド,アルバロ・ゲレロ,バネッサ・バウチェパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

2人の若者が車で暴走中。後部座席には血まみれで瀕死状態の犬を乗せている。後ろから追いかけてくる車からはピストルで撃ってくる。追いかけてくる車を振り切ったかと思われたが交差点で別の車に激突。その現場に居合わせた3人に迫る過酷な運命とは?

貧民街で暮らすオクタヴィオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、暴力的で怠惰な兄ラミロ(マルコ・ペレス)の嫁であるスサナ(バネッサ・バウチェ)を密かに愛している。スサナ(バウチェ)にはラミロ(ペレス)との間にまだ幼い息子が居り、今も妊娠している。
オクタヴィオ(ベルナル)はスサナ(バウチェ)と新天地で新しい生活を始めるために、自分が飼っている犬を闘犬場に送り出し大儲けするが・・・。

スペインからメキシコにやって来たバレリア(ゴヤ・トレド)はモデルとして大成功。しかも広告デザイナーであるダニエル(アルバロ・ゲレロ)からの不倫の愛を勝ち取り、新しいマンションで2人の生活が始まるはずだった。しかし、バレリヤ(トレド)は自動車事故に遭ってしまい、命は助かったものの自宅での療養生活を強いられる。
しかし、その事故のせいでバレリヤ(トレド)は仕事の契約を打ち切られてしまい、ダニエル(ゲレロ)とも口喧嘩が絶えなくなってしまう。しかも脚の怪我が悪化してしまい・・・。

かつては大学の教授であったチーヴォ(エミリオ・エチェヴァリア)だったが、反政府活動に従事していたために、今はすっかり殺し屋に落ちぶれてしまい廃墟のような所で、たくさんの犬に囲まれて暮らしている。彼には妻と娘のマル(ルルデス・エチェヴァリア)が居るのだが、家族を捨てて反政府活動に飛び込んだために彼はマル(ルルデス・エチェヴァリア)と堂々と会うことは出来ず、しかも彼は死んでしまったことになっていた。
そんなチーヴォ(エチェヴァリア)の元に殺しの依頼が入ってきて、彼は殺す相手の後を何日も追いかけるが、自動車事故の現場に居合わせてしまい・・・ボロボロになっても人生は続くんだという当たり前のことに気付かせてくれる展開は映画を観てください



微妙に3つのストーリーが絡み合い、時間軸が交錯する構成が上手い。メキシコの格差問題をあぶり出し、人間の行動の愚かさを感じることが出来ます。僕はこの映画を観終わった後に、飼っている犬を抱きしめました。

監督はメキシコ人のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
タイトルは軽いけれど、内容は重過ぎる21グラム、旧約聖書に出てくるバベルの塔の話をテーマにしたバベルなど最近はハリウッドでも活躍している今後も注目したい監督です。

出演者ではラテン系のイケメンガエル・ガルシア・ベルナル。ちょっと線の細さを感じさせるところは女性のハートを鷲づかみしてしまいそうな雰囲気があります。この人は同じ監督のバベルにも出演していましたが、お勧め作品はサスペンス映画の傑作Dot the i ドット・ジ・アイ、若き日のチェ・ゲバラを演じたモーターサイクル・ダイアリーズが良いです。


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映画 BIUTIFUL  ビューティフル(2010) 僕の心は...


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とても美しいスペインの都市であるバルセロナを舞台に、美男美女がたくさん登場する映画かと思って観ていたら全く想像と違っていた。ちなみにタイトルのスペルは間違っているが、その理由は映画を観れば理解できる。
スペインのバルセロナと聞くと何故か僕の心はウキウキする。サッカーが恐ろしく強いクラブチームがあり、アントニ・ガウディの建築物がたくさんあり、そして情熱的なラテン美女がいる。しかし、この映画で見せるバルセロナは華やかなイメージとは真逆で、大都市の片隅で過酷な現実に直面しているお父さんの苦悩が描かれている。しかも、このお父さんの苦悩は給料が減ってしまったために家のローンが返済できなくて悩んでいるよりも、もっと深刻なレベルだ。

その日の糧を得るのに必死のお父さんは、まだ幼い子供2人と貧困な生活をしている。しかも違法行為に手を出すなど闇の仕事に関わっているお父さんだ。ところがそんなお父さんに対して、さらなる過酷な現実が待っていた。余命2ヶ月のガン宣告。死に対する恐怖と、自分が亡くなった後のまだ幼い子供2人がどうやって生きていくのかという心配が襲ってくる。
そんなお父さんは残りの人生をまだ幼い子供達のために何をするべきか。それは遺された子供たちが安心してこの先も生活できるように、ひたすらお金を貯めることなのか?それとももっと他に大切なことがあるのか

実はこのお父さんは違法行為に手を出しているなど褒められるべき人間では無いかもしれないが、本当に困っている人に対しては優しさを見せるような思いやりのある人。死を宣告されるとヤケクソな行動をしてしまう人が多い世の中にあって、他人の事を考えて行動するところは多くの人が見習うべき点である
ところがこの映画の凄いところは、死期が迫っている人間に対してさらに追い撃ちをかける様に精神的にも追い込んでいくところ。我々が見習うべき行動が、全くご利益になっていないことに対して絶望的な気分にさえなってくる。

この映画を観終わった後、きっと誰もがいったいこの映画のどこにビューティフルがあるのか考え込んでしまいそうなBIUTIFUL ビューティフルを紹介します

BIUTIFUL ビューティフル [DVD]ハビエル・バルデム,マリセル・アルバレス,エドゥアルド・フェルナンデスアミューズソフトエンタテインメント

スペイン、バルセロナの片隅でウスバル(バビエル・バルデム)はまだ幼い娘と息子の2人の子供を抱えて生活している。しかも別れた妻は薬物中毒におかされており、子供たちと出会っては息子が八つ当たりの対象になってしまうように子供を育てる資格が全く無い。ウスバル(バルデム)はそんな元妻にも出せるだけのお金を渡している。

ウスバル(バルデム)は2人の子供を養うために、アフリカ系の不法移民たちの麻薬の取引き、さらには中国系の不法移民に対しての仕事の斡旋など様々な不法な仕事を日々請け負っているように彼の生活には裕福感はまるで無い。そんな彼は血尿が出るなどの体調不良を感じて病院へ行くが、診断の結果は余命2ヶ月の末期ガン。
彼は自らの病状を誰にも相談することなく、死の恐怖に怯えながら、自らが亡くなった後のまだ幼い子供達のために残りの人生を過ごそうと決意するが・・・親子の絆、大都市の裏側、そして絶望的な中に見られる小さな希望の光はぜひ映画を観てください



実はこのお父さんは霊能力という特殊な能力を持っている。日本でこんな凄い能力を持っていたらテレビにたくさん出れたりでお金持ちになれるのに、死を目前にした人間には霊能力が全く役に立たないことが悲しくなりました。そして父と息子の同じ症状?を抱えているが故の固い絆は感動的です。

監督はメキシコの俊英のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。この人の映画は時間軸をバラバラにした時系列をシャッフルした構成が印象的。時々そのような手法が全く活かされていない作品があったりしますが、今回のBIUTIFUL ビューティフルはそのような手法に頼らず、ドラマ性で勝負した印象があり、成功しています。
この人の作品でお勧めは犬が重要な役割を果たすアモーレス・ペロス。他に旧約聖書の創世記のバベルの塔をモチーフにしたバベルも一度は観て欲しい映画です。

主演のウスバルを演じるのはバビエル・バルデム。今回はボロボロの役を演じていますが、実は男前でダンディーな役もできるスペインの実力派俳優。コーエン兄弟監督のノーカントリーでは変な頭をした殺人鬼の演技が印象的。その他にはウディ・アレン監督のそれでも恋するバルセロナ、まるで本人とはわからない老けメイクで尊厳死の問題を描いたアレハンドロ・アメナーバル監督の海を飛ぶ夢などスペイン国内のみならず、ハリウッドでも活躍する大スターです。
しかも私生活の方もペネロペ・クルスと結婚、子供ができるなど公私ともに今や絶好調、今後も期待したい俳優です。


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アモーレス・ペロスとは
『アモーレス・ペロス』(''Amores Perros'')は2000年に製作されたメキシコの映画作品。監督はこれが初監督になるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。2000年のカンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを、東京国際映画祭でもグランプリや監督賞を受賞した。また、ガエル・ガルシア・ベルナルが日本に紹介された作品...

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