2005年製作のソ連映画だ。日本劇場未公開。(高くて手が出なかったとか)
アフガニスタン紛争中の1988年1月7日から8日にかけて行われた3234高地を巡る戦いをもとにしている。イスラム武装勢力ムジャヒディンと対峙したソ連軍第345親衛空挺連隊第9中隊の兵士たちを、実話に基づき描いた作品だ。
意思に反して故郷から徴兵された若き兵士たち。過酷な訓練を積んで、数年後落下傘部隊とともに、敵地に降下、アラブ人と闘うという数奇な運命の男たちの物語。
ロシアも、このような軍隊での過酷な訓練と負け戦となる戦車戦を、正面切って描いた異色作だ。
ロシア軍が撮影に協力し、戦車やヘリコプターを動員した。
前半は、日本の軍隊に負けないぐらいの過酷な訓練の日々、(ただ、日本ほど陰惨ではない)
後半は、突然現れた戦車部隊に大慌ての末、援軍ももらえず散っていった若者たち。
戦争の悲惨さを執拗に描いている。
ソ連映画ゆえの重厚さはあるものの、総じてリアルで、戦闘シーンでの爆破画面も迫力がある。
珍しい映画に遭遇した。
15歳少女、素顔さらし証言=花嫁として売られ監禁拷問―アフガン
【ニューデリー時事】アフガニスタンからの報道によると、花嫁として売られ、半年以上も監禁、拷問されていた少女サハル・グルさん(15)が保護され、入院先のカブールの病院で12月31日、報道陣に実態を証言した。女性への前時代的な人権侵害が横行する同国で、被害女性が素顔をさらして証言するのは異例。追い詰められたグルさんには、世界に向けて身元を公開する以外、身を守る術がない厳しい現実が背景にある。
AFP通信によると、グルさんは7カ月前、兄によって5000ドル(約38万円)で花嫁として売られた。しかし、北東部バグラン州の「嫁ぎ先」では売春を命じられ、グルさんは拒否。すると「義母らに何カ月もトイレに閉じ込められ、食事も水もろくに与えられず、殴られ続けた」。
北東部バダフシャン州に住むグルさんの家族が「連絡が取れない」と警察に捜索願を出した結果、12月26日夜になって地下のトイレから発見された。保護されたとき、グルさんは爪を剥がされ、たばこによるやけどをいくつも負っていた。
警察は、義母や義姉ら3人を逮捕したものの、夫(30)や義父は逃亡中。警察の力が弱いアフガンの社会環境では、グルさんに対する報復の危険は常に存在する。医師団はグルさんをインドに避難させることも検討している。
女性の通学を禁じたイスラム原理主義勢力タリバンの政権が2001年に崩壊した後も、アフガン各地では女性が「一家の資産」とみなされ、「家畜や麻薬と交換される例さえある」(国連報告書)のが現状だ。
時事通信 1月1日(日)17時6分配信
アメリカ軍が進攻する前のアフガンはタリバンが政権を握っていた。タリバンはイスラム原理主義で、女性が学ぶことも働くことも禁じていた。女性は男の奴隷だった。
アメリカ軍がタリバン政権を倒し、アフガンを強引に民主主義国家にした。だからアフガンの国民にはまだタリバンのイスラム原理主義の影響が根強く残っている。
アフガンの政府が民主主義であっても、アフガン各地では女性を「一家の資産」とみなし、家畜や麻薬と交換されることもあるという。
タリバン政権時代は女性の人間としての権利は一切認められず、堂々と家畜や麻薬と女性を交換していた。夫が死んだ女性は働くことができないから物乞いをしていた。
アメリカ軍がタリバン政権を倒したから女性は解放され、学校で勉強することも働くこともできるようになった。アフガン国家はタリバン時代の女性の売買は犯罪として取り締まるようになった。
タリバン政権の実態を知ってもアメリカ軍のアフガン進攻を沖縄の反戦平和主義者たちは反対するのだろうか。いや、彼らはタリバン政権の実態には目を瞑る。とにもかくにもアメリカ軍の戦争に反対をする。民主主義思想のない沖縄の反戦平和主義主義はいびつである。沖縄の反戦平和主義の内実は反米主義である。だから、アメリカ軍が関わる戦争にだけ戦争反対を叫び、アメリカ軍の関わらない戦争には関心を持たない。沖縄の反戦平和主義は本当の反戦平和とはいえない。
アフガンに民主主義が浸透し、一日も早く内戦が終わることを望む。
アフガニスタン戦争
2012/03/31
アメリカは、テロの指導者、オサマ・ビン・ラディンを匿ったとしてアフガニスタンを攻撃しタリバン政権を打倒しました。オサマをパキスタンで昨年、殺したけれど、アフガニスタンから撤退しようとはしません。
米軍兵士も戦争の目的など訳が分からなくなったのでしょう、一般市民を銃撃したり、兵営内で、コーランを燃やしたりして、反感を買っています。
ソ連も、かって、アフガニスタンを侵攻し、撤退しましたが、彼らはこんな反省をしています。
しかし、何よりもソ連軍を悩ましたのは、アフガンの人々だったかもしれない。人々はソ連兵士を侵略者とみなし、敵対し、抵抗した。ソ連軍には、まず「共産主義者=無神者の集団」とのレッテルが張られた。イスラム信仰の強いアフガンの人々にとって、異神を信ずる者よりも、さらにタチが悪い存在と受け取られたのだ。
ソ連軍兵士たちはアフガンの人々と対話が出来なかった。それどころか、人々の慣習・伝統を知らなかった。アフガンの女性たちは慣習上いろいろ制約を受けた生活をしているが、その一方で女性は「聖的な存在」で、汚すことは許されなかった。他人が声をかけたり、触ったりするだけで、侮辱行為と人々は受け取った。さらに家々は男女の空間が分かれており、女性空間に間違って入れば、それはその家のみならず、村全体の侮辱につながった。また、ソ連軍は機動部隊を動かすだけで、人々の畑や田、草地を蹂躙する結果になった。当然生活の糧を乱され、壊された人々は怒り、敵意を募らせた。
ひとりの兵士を殺害すると、その村の残りの者は、ただ報復という言葉だけで生きることになる。まるでオオカミのようなものだ。米国とロシアのすべての爆薬を動員しても、アフガンの問題は解決できないだろう。
アフガニスタンの人々にとって、ソ連もアメリカも、インカ帝国に侵入してきたスペイン人やアフリカ黒人を奴隷にしたヨーロッパ人のような一方的な侵略者としか見られていないのです。私達日本人は、アフガニスタン攻撃を西洋が東洋を植民地として歴史がここで繰り返されていると理解すべきと思います。
イラクの占領もイランとの紛争も、植民地政策・人種差別によるアメリカ世界制覇の一段階と理解すれば、日本の取るべき方針も変わるでしょう。
日下公人さんは、大平総理大臣に、「インド以西の紛争に日本は関わらないと宣言すべきだ」と提案したそうです。大平さんは「わざわざそんなこと言わないでも」と渋っていたそうですが、将来のことを考えて布石を打とうと決めたそうですが、病に倒れ宣言しませんでした。残念なことでした。
(事件後、基地入口を警戒する米兵“flickr”よりBy DTN News http://www.flickr.com/photos/dtnnews/6828873946/ )
【子供9名を含む住民16名を射殺】
アフガニスタンでの米軍による不祥事が続いています。
今年1月には、アフガニスタン駐留の米海兵隊員らがタリバン兵士の遺体に放尿している動画がネット上に公開され物議を醸しました。
【1月13日ブログ「アフガニスタンタリバン遺体に米軍兵士放尿事態収拾に追われるオバマ政権」(http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20120113)】
2月には、駐留米兵がイスラム教の聖典コーランを焼却したことへの住民の抗議が激化し、混乱の中で住民とアメリカ側双方に犠牲者が出ました。
【2月26日ブログ「アフガニスタンコーラン焼却事件の混乱拡大反米感情と相互不信」(http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20120226)】
いずれも、現地の反米感情を強め、アメリカの作戦遂行を更に困難にし、今後の和平交渉や撤退計画にも影響しかねない事件でしたが、今回は駐留米兵が女性・子供を含む民間人に向かって銃を乱射するという、これまで以上に衝撃的な事件です。
****米兵が市民に銃乱射、15人死亡アフガン南部*****
アフガニスタン南部カンダハル州で11日、駐留米兵が、基地から外出して民間人に向かって銃を乱射した。アフガン国防省によると、子どもを含むアフガン人の15人が死亡、9人が負傷した。米兵は、同州パンジュワイ地区の米軍基地付近の民家3軒を襲撃したという。
アフガンに展開する米軍主体の国際治安支援部隊(ISAF)は、この米兵を拘束したと発表した。「非常に残念な事件」との声明を出したが、動機など詳細は調査中として明らかにしていない。
アフガンでは2月下旬、複数の米兵がイスラム教の聖典コーランを燃やしたことをきっかけに、大規模な反米デモが各地で約1週間にわたって発生した。カブールの内務省で米士官が殺害されるなど、アフガン兵や警察官が一緒にいた米兵を襲う事件が相次いだ。
カンダハル州は反政府武装勢力タリバーンの活動が活発な地域。タリバーンはコーラン焼却に猛反発しており、さらなる強硬姿勢を取る可能性がある。【3月11日朝日】
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続報によれば、犠牲者は16名で、うち9人が子どもだったとの情報もあります。
また、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版によると、容疑者の陸軍2等軍曹は、6歳以下の女児4人を含む11人の遺体を1カ所に集めて焼いたとも報じられています。
この陸軍2等軍曹は38歳で、イラク戦争に3回派遣された経験があるが、アフガンは初めてだったそうです。任務は地域の安定化で、村の長老らと関係を築く役割を担っていたとか。【3月12日朝日より】
また、“銃乱射”とういう表現が各紙で使用されていますが、TV報道では頭部を1発づつ撃たれているとのことで、パニック状態での“乱射”というよりは、冷静に“処刑”したというような感じもあります。
襲撃した米兵は武器と暗視装置を持って基地を抜け出して犯行に及んだとみられています。
【オバマ米大統領「事件は悲劇であり、衝撃的だ」】
オバマ米大統領は、11日、犠牲者への追悼と事件の調査を約束する声明を発表し、事態収拾に努めています。
****アフガン米兵乱射:オバマ大統領が追悼声明****
アフガニスタン南部カンダハル州で国際治安支援部隊(ISAF)の米兵が銃を乱射し、多数の民間人を殺傷した事件で、オバマ米大統領は11日、犠牲者への追悼と事件の調査を約束する声明を発表した。
アフガンでは先月、米兵が基地内でイスラム教の聖典コーランを焼却する事件があり、米軍に対する抗議デモやテロが続いていた。アフガン国民の反米感情を刺激する「不祥事」が相次いだことで、アフガン駐留米軍の撤収にも影響が出る可能性もある。
オバマ大統領は声明で「(乱射)事件は悲劇であり、衝撃的だ」と述べ、治安維持を主要任務にしている米兵が多数の民間人を殺傷する側に回ったことへの衝撃をにじませた。大統領はパネッタ国防長官に徹底的な調査を指示する一方、アフガンのカルザイ大統領と電話協議し、アフガン国民に対する「深い尊敬の念」を伝えた。
米メディアによると、事件を起こしたのは米ワシントン州のフォートルイス基地所属の陸軍2等軍曹。乱射後、米軍基地に戻り自首したという。パネッタ長官はカルザイ大統領に電話をかけ、2等軍曹を軍法会議にかける方針を伝えた。動機は現段階では明らかになっていない。
米・アフガン両政府は今月9日、米軍が管理してきたテロ容疑者収容施設の管理権をアフガン側に移すことに合意し、関係改善に向けて動き始めたばかりだった。コーラン焼却で噴出した反米感情が乱射事件を機にさらに高まる可能性もあり、オバマ政権は危機感を強めている。【3月12日毎日】
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【精神を蝕む戦場の狂気】
1月の遺体放尿事件は“悪質な悪ふざけ”、2月のコーラン焼却は“不注意による事故”という見方もできますが、今回の事件は“狂気”そのものであり、容疑者の精神面に病的なものがあったことも推測されます。
ただ、そうした個人的な“狂気”“病気”を助長したのは、戦場という狂気が支配する極限の緊張状態であり、また、コーラン焼却事件などによる混乱・不信・不満などであったのではないでしょうか。
戦場の狂気が兵士の精神状態を蝕むことは容易に想像されます。
米陸軍兵士で自殺が増加しているとの報告も今日報じられています。
****米兵の自殺、イラク戦争後に80%増加*****
イラク戦争開戦後に米陸軍兵士の自殺者数が80%増加したとの米軍医らの報告が、8日の英医学誌「インジュリー・プリベンション」に発表された。
これによると米陸軍兵士の自殺者数は1977年〜2003年、緩やかな減少傾向にあり、民間人の自殺率より大幅に低かった。だが、米軍のイラク進攻から1年が過ぎた04年から増加に転じ、08年には140人が自殺を図った。これは人年単位で04年比80%の増加で、一般社会よりもはるかに高い増加率という。
報告書は、「米陸軍の過去30年の記録上で前代未聞の増加率だ。08年に起きた自殺のうち30%は、03年以降の進攻以降のイラクにおける作戦、およびアフガニスタンで続く軍事作戦などと関連している可能性がある」と指摘している。
自殺者の大半は階級の低い若い白人男性で、うつ病その他の精神疾患の既往歴のある人が多かった。自殺者数の増加にともなって精神的な不調を訴えて診察を受けたり入院する例も増え、03年比で約2倍になったという。現役兵士の5人に1人が精神疾患で外来診察を受けたことになり、「公衆衛生上の問題が広がっている恐れがある」と報告書は警告した。
また、08年における自殺の3分の1は未配属部隊で発生しており、戦闘経験のない若い兵士が抱えるストレス対策としてカウンセリングを行う必要があると指摘している。【3月12日 AFP】
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世界でも有数の“民主的”社会であるアメリカ社会で育った若者が、戦場での極限状態のなかで正気を保てることの方が不思議でしょう。
10年9月21日ブログ「アフガニスタン戦争の狂気:「気晴らし」のため「スポーツ感覚」で一般人殺害か?」(http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20100921)で取り上げたように、アフガニスタンでは、駐留米軍の兵士5人が「気晴らし」のため一般住民を殺害したという事件もありました。この米兵は麻薬やアルコールを常習していたとされ、「スポーツ感覚」で住民を殺害していたとされています。
****米兵、「気晴らし」アフガン住民殺害軍が5人訴追*****
・・・・事件は1月と2月、5月の計3回、イスラム原理主義勢力タリバンの拠点、南部カンダハル州で発生した。
兵士らは手榴弾(しゅりゅうだん)を爆発させて米軍が攻撃されたように装い、一般住民に向けて発砲。その後、遺体を切断して写真撮影したり、一部の兵士が頭部の骨などを収集したりしていた疑いもあるという。
関与した兵士は、ハシシュ(大麻樹脂の粉末)やアルコールを常習していた可能性が強く、快楽目的で一般住民を殺害していたとされる。
米陸軍は兵士5人のほかにも、7人を捜査妨害や麻薬使用、事件を告発しようとした兵士への集団暴行で訴追。組織的な犯行で、しかも隠蔽(いんぺい)工作が行われた可能性も浮上している。(後略)【10年9月21日産経】
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戦場に狂気はつきものです。
下記は10年9月21日ブログからの再録です。
****狂気に蝕まれる精神ソンミ、ハディサ・・・・*****
極限状態に置かれる戦争においては、しばしば常軌を逸した民間人殺害が起こります。
ベトナム戦争での「ソンミ村虐殺事件」は、米軍が国際的批判にさらされ支持を失い、国内的にも反戦運動のシンボルにもなりました。
“1968年3月16日に、南ベトナムに展開するアメリカ陸軍のうち第23歩兵師団第11軽歩兵旅団・バーカー機動部隊隷下、第20歩兵連隊第1大隊C中隊の、ウィリアム・カリー中尉率いる第1小隊が、南ベトナム・クアンガイ省ソン・ティン県ソンミ村のミライ集落(省都クアンガイの北東13km人口507)を襲撃し、無抵抗の村民504人(男149人、妊婦を含む女183人、乳幼児を含む子ども173人)を機関銃の無差別乱射で虐殺。集落は壊滅状態となった”【ウィキペディア】
イラク戦争では「ハディサ事件」が起きています。
“2005年11月19日、バグダッドから西に260キロにある「スンニ派三角地帯」の町ハディサで起きた。同地をパトロール中の米海兵隊員が、同僚1人が道路脇の爆弾で死亡したのをきっかけに、子どもを含む民間人の男女24人を殺害した。” 【07年5月31日 AFP】
両事件ともに、当初軍内部報告では隠ぺい工作が行われています。
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今回の住民射殺事件への住民側の抗議行動などに関する記事はまだ目にしていません。
2月のコーラン焼却事件のときは即日に抗議行動が起き、大きな混乱を起こしましたが、若干様相が異なるのでしょうか?
アフガニスタン社会においては、“死”はありふれたことで、コーラン焼却ほどの衝撃はないのでしょうか?
それもまた悲しむべきことです。
それとも、これから抗議の混乱が起こるのでしょうか?
(カンダハル近郊アフガニスタン警察と共にパトロールする米兵士“flickr”より By The U.S. Army http://www.flickr.com/photos/soldiersmediacenter/5635245560/ )
【相次ぐ外国兵士殺害事件】
アフガニスタンで民間人16人(事件後死亡した後重症者を含めると17人)を射殺した米兵の訴追が、アメリカ国内の軍事法廷で開始されています。
****アフガンで乱射の米兵訴追へ軍事法廷、17件の殺人で****
アフガニスタン南部で今月11日に民間人16人を射殺したとされるロバート・ベイルズ2等軍曹(38)について、米軍事法廷が17件の殺人罪などで23日にも訴追手続きを始める。AP通信が米当局者の話として報じた。軍事法廷では、4度の派兵がベイルズ2等軍曹の心身に及ぼした影響なども焦点になる。
同通信によると、軍事法廷で告げられる罪状は、子ども9人と大人8人に対する計17件の殺人や6件の殺人未遂など。米メディアは、17件の殺人罪になった理由について、16人の被害者以外に重傷者の1人がその後亡くなったためとの見方を報じている。
2等軍曹は米カンザス州の米軍基地内にある収容施設で拘束されている。弁護士は、イラク戦争に3回派遣された後アフガンに向かった2等軍曹が、戦闘時の負傷などで心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいたなどと主張している。【3月23日朝日】
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これまでもアフガニスタン住民の反米感情は強いものがありましたが、この事件を契機に米兵など外国兵士の報復的殺害が頻発しています。
****外国兵士が殺害される事件相次ぐ、米英の3人死亡 アフガニスタン****
アフガニスタンで26日、国際治安支援部隊(ISAF)の兵士が地元の治安要員に殺害される事件が2件発生した。
南部ヘルマンド州ラシュカルガーの基地の入り口で、アフガニスタンの軍人が英兵2人を射殺した。軍人の男はその場で射殺された。アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは、犯人の男はタリバンと接触があったとしている。もっとも、タリバンは誇張した主張をすることが多い。
また、東部パクティカ州では、警察官とみられる男が米兵1人を殺害した。パクティカ州当局者によると犯行には2人の警察官が関与したが、2人ともNATO軍に逮捕されたという。
このところアフガニスタンの治安要員がISAFの兵士を殺害する事件が相次いでおり、今年のこの種の事件による死者は16人になった。【3月27日 AFP】
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【「アフガンには報復を重んじる文化がある」】
上記記事にあるように、アフガニスタンの治安要員がISAFの兵士を殺害する事件の続発によって、今年のアフガニスタンにおける米兵死亡者の3分の1は地元兵士によって殺害されている結果となっています。
****アフガン軍事作戦、米兵死亡者の3分の1は地元兵士が殺害 *****
アフガニスタンに従軍する米軍兵士の犠牲者は今年これまで46人に達し、このうちの約3分の1に当たる16人がアフガン軍兵士や治安要員らの発砲などを受け死亡したことが28日までにわかった。
アフガン東部にある地方警察の検問所近くでは26日、米兵1人がアフガン人警官とみられる男に銃撃され死亡している。米兵は検問所に近付いた際、撃たれていた。また、南部ヘルマンド州でも同日、駐留英軍兵士2人がアフガン軍兵士1人の発砲で死亡した。同州ラシュカルガにある地方復興支援チームの本部前で起きた事件で、ヘルマンド州知事の報道担当者はアフガン軍兵士と英軍兵士の間の口論が原因と述べた。
アフガンの治安維持に当たる米軍主体の国際治安支援部隊(ISAF)兵士の今年の死者総数はこれで計93人となった。(中略)
26日の英兵殺害事件などを受けアレンISAF司令官はワシントンのシンクタンクでの講演で、米兵による乱射事件への報復の可能性は否定出来ないとし、「アフガンには報復を重んじる文化がある」と指摘した。アフガン軍とISAFとの間には信頼感の後退があるとも述べた。【3月28日CNN】
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更に、アフガニスタン国防省内で、アフガニスタン兵士によるテロ計画が発覚したと報じられています。
****アフガン国防省でテロ計画=地元兵士十数人を逮捕―米紙****
米紙ニューヨーク・タイムズは27日、アフガニスタンと西側の当局者の話として、首都カブールの国防省内で自爆テロ用のベスト10着以上が見つかり、同省に対する攻撃を計画したとして、アフガン兵少なくとも十数人が逮捕されたと報じた。
計画は26日に発覚し、ベストのほとんどは国防省の駐車場付近にある警備小屋で発見された。国防省のほか、政府職員が利用する通勤バスが標的だったとみられている。27日には国防省が「ほとんど封鎖状態」に置かれた。【3月28日時事】
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これでは、一体敵はタリバンなのか、それともアメリカ・アフガニスタン双方が水面下で闘っているのかわからない状態です。
アメリカ兵士は、前のタリバン兵士だけでなく、後ろのアフガニスタン兵士からも狙われる危険があります。
こうした極度の緊張と不信感は、ベイルズ2等軍曹が起こしたような事件を再度引き起こすことにもなります。
一方で、多くのアフガニスタン民間人がアメリカなどの外国軍による戦闘行為の犠牲になっている現実もあります。
オバマ大統領は、治安権限をアフガニスタン側に移譲して、名誉ある撤退を進めたいところでしょうが、もともと難しかった撤退計画は、こうした相互不信の状況でますます困難になりつつあると言えます。
【タリバンも変わりつつあるのか・・・?】
ところで、タリバンに関して、面白い記事がありました。
タリバンが投稿者からの質問に答えるウェブサイトを開設したそうです。
****アフガニスタンタリバン勢力、ウェブサイトを開設*****
アフガニスタンのタリバン勢力は、ウェブサイト「ジハードの声」の枠内に、その活動内容に関する質問に、組織の立場を反映する回答を与えるQ&Aフォーラムを開設した。投稿者の質問には、全て同勢力内で指導的立場にあるムジャヒド報道官が答える。インターファックス通信が伝えた。
ウェブサイト「ジハードの声」は、アフガニスタンのタリバン勢力が建国を主張する「アフガニスタン・イスラム首長国」の公式サイトとして設立されている。こうしたQ&Aフォーラムの開設は、超保守的イスラム原理主義運動を掲げるタリバン勢力が、先端情報テクノロジーに対する態度を変えているという事実を表す。こうした先端情報技術の大部分は、タリバン勢力が、アフガニスタンの政権を掌握していたときには禁止されていた。【3月28日ロシアの声】
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タリバンは携帯電話で連絡を取り合いながら戦闘をおこなってるように、先端情報技術をすべて否定している訳でもありません。都合のいいものは受け入れています。
都市文化や外国からの文化などと殆んど接触がない状態で政権を掌握した、かつてのタリバン政権時代と、多くの異質な文化とも触れ合う機会を持った今のタリバンでは差があり、イスラム原理主義かつパシュトゥン族の慣習に依拠していると言われるタリバンの考えにも柔軟性が出てきた・・・・と言えればいいのですが。
今の状況では、米軍撤退後にタリバンが政治の中心に出てきそうな雰囲気ですので。
今年はオハイオ州の州都コロンバスが州都となってから200周年と言う事で色んな行事が行われています。未来は見えなくても過去はいろんな形で見ることができます。その集結した場所が歴史博物館ではないでしょうか。そんな事でこれで2度目ですが、フェアグランドの近くにあるオハイオ歴史博物館に行って来ました。展示も追加/改装されていました。新しい展示は、「CONTOROVERSY2」いろんなモノが意識するとしないに伝える差別のメッセージ、と「The American Soldier」南北戦争からアフガン戦争までのアメリカ人兵士の写真です。(本日が展示の最終日でした)そしてもっとも新しいのは、「Follow the Flag」でした。南北戦争時のオハイオから出兵した各部隊の旗の展示でした。後世までその旗を保存しようとする活動を展示した物です。日本では戦争の忌まわしい思い出は忘却の彼方に追いやりそんな活動は耳にした事が在りませんが、アメリカでは戦いの象徴であるその旗を保存して後世に伝えようとしています。この違いは何でしょう。家族や友人が今でも海外で戦争をしている国だからでしょうか?歴史は繰り返すと言われますが、私たちは歴史から何を学んでいるのでしょうか?

和平交渉を近く再開すると報じた。オバマ大統領は今年9月までにアフガン駐留米軍10万人のうち3万3000人を撤退させる方針を表明しており、アフガン戦争終結に向け和解プロセスを加速したい意向とみられる。同紙によると...もっと見る
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