図:がん細胞では、ピルビン酸を乳酸に変換する乳酸脱水素酵素の活性(嫌気性解糖系によるエネルギー産生)が亢進し、ピルビン酸をアセチルCoAに変換するピルビン酸脱水素酵素の活性が低下しているため、ミトコンドリアでのTCA回路と電子伝達系によるエネルギー産生は低下している。低酸素になると誘導される低酸素誘導性因子(HIF-1)はピルビンン酸脱水素酵素キナーゼの発現を促進してピルビン酸脱水素酵素の活性を低下させる。ピルビン酸脱水素酵素キナーゼを阻害するジクロロ酢酸ナトリウム、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素のR体-αリポ酸、嫌気性解糖系を阻害する半枝蓮などを併用すると、このがん細胞特異的な嫌気性解糖系の亢進を是正し、がん細胞を死滅させることができる。HIF-1はがん細胞にトランスフェリン受容体の発現を促進して鉄の取り込みを促進するので、がん細胞内の鉄と反応してフリーラジカルを発生するアルテスネイトは抗腫瘍効果を増強する。がん細胞の代謝異常の特徴を利用した治療法を複数組み合わせると、がん細胞の増殖を抑制し死滅させることができる。R体-αリポ酸の光学異性体であるS体-αリポ酸はピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害するので、サプリメントでαリポ酸を摂取するときにはR体のみのものを使用するのが重要。(日本で販売されているαリポ酸のサプリメントはR体とS体を含むラセミ体のものが多い)
265)ピルビン酸脱水素酵素の活性化をターゲットにしたがん治療
【がん細胞はエネルギーの多くを嫌気性解糖系に依存している】
細胞を働かせる元になるエネルギーは、栄養として食事から取り入れたグルコース(ブドウ糖)を分解してATPを作り出すことによって得ています。ATPはアデノシン3リン酸(Adenosine Triphosphate)の略語で、エネルギーを蓄え供給する分子として「生体エネルギーの通貨」としての役割を持っています。
ヒトの血液100ml中にはおよそ80〜100mgのブドウ糖が存在します。ブドウ糖は血液中から細胞に取り込まれ、1)解糖(glycolysis)、2)TCA回路(クエン酸回路やクレブス回路と呼ばれる)、3)電子伝達系における酸化的リン酸化をへて、二酸化炭素と水に分解され、エネルギー(ATP)が取り出されます。
解糖(かいとう)はグルコースがピルビン酸になる過程で、この酵素反応は細胞質で行われます。ピルビン酸は酸素の供給がある状態ではミトコンドリア内に取り込まれて、ピルビン酸脱水素酵素の作用でアセチルCoAに変換され、TCA回路と電子伝達系によってさらにATPの産生が行われます。
TCA回路で生成されたNADHやFADH2は、ミトコンドリア内膜に埋め込まれた酵素複合体に電子を渡し、この電子は最終的に酸素に渡され、まわりにある水素イオンと結合して水を生成します。このようにTCA回路で産生されたNADHやFADH2の持っている高エネルギー電子をATPに変換する一連の過程を酸化的リン酸化と呼び、これの酵素反応をおこなうシステムを電子伝達系と呼びます。こうしてつくられたATPはミトコンドリアから細胞質へ出て行き、そこで細胞の活動に使われます。ミトコンドリアにおけるTCA回路と酸化的リン酸化は、酸素呼吸をする生物全般に存在するエネルギー産生のための生化学反応です。
一方、酸素の供給が十分でない場合は、ピルビン酸は細胞質で乳酸脱水素酵素(LDH)の作用で乳酸に変換されます。この生化学反応を嫌気性解糖(aerobic glycolysis)と言います。運動をして筋肉細胞に乳酸が貯まるのは、酸素の供給が不足して嫌気性解糖が進むからです。
酸素が十分にある状態では、ミトコンドリア内で効率的なエネルギー生産が行われ、1分子のグルコースから36分子のATPが作られます。一方、嫌気性解糖系では1分子のグルコースから2分子のATPしか作れません。
がん細胞は酸素が少ないところでも増殖できるように嫌気性解糖系が活性化されています。そして、酸素が豊富な状態でも、がん細胞は嫌気性解糖系でエネルギーを産生しているのが特徴です。
がん細胞では、低酸素と遺伝子変異によって、ピルビン酸から乳酸に代謝する乳酸脱水素酵素(lactate dehydrogenase )の発現が高まり、ピルビン酸脱水素酵素(pyruvate dehydrogenase)の活性を低下させることによって嫌気性解糖系を活性化していることが報告されています。さらに、がん遺伝子のc-Mycと低酸素状態で発現するHypoxia-inducible factor 1(HIF-1:低酸素誘導因子-1)は、がん細胞における乳酸脱水素酵素の産生を高めることが報告されています。また、HIF-1(低酸素誘導因子-1)は、ピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害するピルビン酸脱水素酵素キナーゼの遺伝子発現を促進することも報告されています
【嫌気性解糖系を阻害し、TCA回路を亢進すればがん細胞は死にやすくなる】
がん細胞のエネルギー産生の特徴として、1)がん細胞ではグルコースから大量の乳酸を作っている(嫌気性解糖系が亢進している)、2)がん細胞は酸素が無い状態でもエネルギーを産生できる(がんは低酸素の所に発生する!)、3)がん細胞は酸素が十分に存在する状態でも、酸素を使わない方法でエネルギーを産生している(ミトコンドリアでの酸化的リン酸化反応の低下)ことを80年ほど前にオットー・ワールブルグ博士が発見し、ワールブルク効果と呼ばれるようになりました。ワールブルグ博士の言葉では、「がんとは嫌気的な生き物」ということです。
さて、がん細胞におけるこのようなエネルギー産生の特徴は、それががん細胞の生存にメリットがあるからと考えられます。嫌気性解糖系でのエネルギー産生より、ミトコンドリアでの酸素を使ったエネルギー産生の方がエネルギー産生の効率は高いので、細胞増殖の盛んながん細胞にとってはミトコンドリアでのエネルギー産生の方がメリットがありそうに思うのですが、実際は逆で、効率の悪い嫌気性解糖系でのエネルギー産生を使っています。
嫌気性解糖系を亢進させることのメリットには幾つかの理由があります。嫌気性解糖系が亢進するとがん細胞はブドウ糖を多く取り込み、ブドウ糖から代謝される物質を増やすことによって、細胞分裂に必要な核酸や脂質などの細胞成分の材料の合成を増やすことができます。また、細胞がアポトーシスで死ぬ過程では、ミトコンドリアの電子伝達系で不可欠の因子であるシトクロームCが重要な役割を果たしています。つまり、ミトコンドリアにおける電子伝達系の活性を抑えることはがん細胞がアポトーシスを起こしにくくする(死ににくくなる)メリットがあります。
このようながん細胞における代謝の変化には、様々ながん遺伝子や転写因子やシグナル伝達機構が関与していて極めて複雑です。しかし、このようながん細胞に特徴的な変化を正常細胞に近い方向に是正できれば、がん細胞の増殖を抑えられる可能性があり、「がん細胞の代謝異常の正常化」ががん治療のターゲットとして注目されています。
例えば、嫌気性解糖系を亢進させている原因の一つである低酸素誘導因子(HIF)という転写因子の活性を阻害する方泡乳酸脱水素酵素を阻害して嫌気性解糖系の活性を低下させる方泡ピルビン酸脱水素酵素の活性を高めることによってミトコンドリアでのTCA回路と酸化的リン酸化を亢進させる方法など様々な方法が試されています。
実験レベルですが、嫌気性解糖系の最終段階であるピルビン酸から乳酸への変換を触媒する酵素の乳酸脱水素酵素(Lactate Dehydrogenase: LDH)を阻害すると、嫌気性解糖系でのエネルギー産生が低下し、がん細胞の酸化的ストレスが増大し、腫瘍の増大が抑えられることが報告されています。
また、HIF-1はピルビン酸脱水素酵素を阻害するピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現を亢進しますが、ピルビン酸脱水素酵素キナーゼを阻害するジクロロ酢酸ナトリウムは、ピルビン酸脱水素酵素を活性化して、TCA回路に移行するアセチルCoAの量を増やし、ミトコンドリアにおける酸化的リン酸化を促進し、活性酸素を発生させてがん細胞を死滅させる効果が報告されています。(ジクロロ酢酸ナトリウムについてはこちらへ)
HIF-1はがん細胞のトランスフェリン受容体の発現を亢進して鉄の取り込みを促進しています。がん細胞内の鉄と反応してフリーラジカルを産生するアルテスネイトを併用すると、抗腫瘍効果を高めることができます。(アルテスネイトについてはこちらへ)
HIF-1はがん細胞の増殖シグナル伝達系であるPI-3 kinase/Akt/mTORシグナル伝達系を介しても活性化されるため、がん細胞では、低酸素状態でなくてもHIF-1活性は亢進しています。漢方治療で使用される生薬成分の中には、PI-3 kinase/Akt/mTORシグナル伝達系を阻害するものも知られていますので、そのような生薬成分を使えば、さらに抗腫瘍効果を高めることができます。(233話参照)
ノスカピンがHIFの活性を阻害する作用があることが報告されていますので、ノスカピンの併用も有効です。(ノスカピンについてはこちらへ)
アルファリポ酸(別名:チオクト酸)はTCA回路(クエン酸回路)のピルビン酸脱水素酵素複合体の補助因子として、ミトコンドリアでのエネルギー産生に重要な役割を果たしています。アルファリポ酸はTCAサイクルのアルファケトグルタル酸脱水素酵素複合体も活性化します。このようにTCA回路の酵素を活性化して、がん細胞のミトコンドリアの酸化的リン酸化を高め、がん細胞を死にやすくする効果があります。
ピルビン酸脱水素酵素の活性を高める方法としてジクロロ酢酸ナトリウムとαリポ酸の組み合わせは相乗効果が期待できます。ただし、αリポ酸のサプリメントを利用するときは、R体のαリポ酸のみのサプリメントを摂取することが大切です。S体のαリポ酸はピルビン酸脱水素酵素を阻害する作用があるためです。
【αリポ酸の光学異性体について】
αリポ酸にはR体とS体という2種類の光学異性体(鏡像異性体)が存在することが知られています。光学異性体はちょうど右手と左手のように鏡写しの関係になっています。つまり、R体を鏡に写すとS体になるという関係です(下図参照)。
体内で生成されるαリポ酸はR体のみで、S体は天然には存在しません。しかし、αリポ酸を人工的に合成するとR体50%、S体50%の化合物が出来上がります。これをラセミ体と呼びます。サプリメントで使用されるαリポ酸のほとんどは人工合成ですので、ラセミ体です。
現在ではこのラセミ体からR体のみの単離が可能であり、R体だけを作り出せるようになっています。
αリポ酸の場合、S体やラセミ体と比較して、R体のみの方が生物活性(=効果)が高いという研究結果が数多く報告されています。例えば、αリポ酸の最も重要は活性であるピルビン酸脱水素酵素を活性化する作用はR体のみで、逆にS体のαリポ酸はピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害します。
αリポ酸のサプリメントは、ラセミ体よりもR体のみを配合した製品の方が効果が高いのは明らかですが、ラセミ体(R体+S体)のαリポ酸からS体を分離してR体-αリポ酸のみにすると、非常に不安定な性質に変わるという弱点があります。単離したR体-αリポ酸は空気や熱、光、水分の存在下で容易に不溶性ポリマーに変化します。ポリマーというのは重合体とも呼ばれ、分子が多数結合することによって生成される分子量の大きな化合物です。αリポ酸は、2個のチオール基を持ち、光や熱の影響を受けやすく容易に不規則な架橋を形成するためです。不溶性ポリマーを形成すると消化管からの吸収が妨げられ、生体利用能が大きく低下し、効果が期待できません。
また、R体単独では融点が50〜60℃と低いため加工や貯蔵中に変性しやすい欠点もあります。
このように、R体のみでは非常に不安定で、生体利用能が悪いという弱点があるため、αリポ酸のサプリメントの多くはラセミ体が使われているのが現状です。アメリカでは、R体-αリポ酸ナトリウム塩が食品成分として認可されており、R体-αリポ酸ナトリウム塩はR体-αリポ酸に比べ安定性が高いので、アメリカではR体-αリポ酸ナトリウム塩のサプリメントが販売されています。日本ではR体-αリポ酸ナトリウム塩は食品成分として認可されていないため、使用できません。
しかし、R体のα-リポ酸をガンマ-シクロデキストリン(γ-CD)で包接化すると、光や熱や胃酸に対する安定性が高まり、生体利用能が格段に高まることが確かめられています。
ガンマ・シクロデキストリン(γ-CD)は8個のブドウ糖が環状につながった環状オリゴ糖と呼ばれる天然成分です。γ-CDは底の無いカップ状をしており、その内径は約1nm(ナノメートル=10億分の1メートル)で、その内側は疎水性(親油性)を、外側は親水性を示し、疎水性(水に溶けにくい)物質をカップ内に取り込み固定します。これを「包接」と呼びます。(ガンマ・シクロデキストリンについては210話参照)
R体-αリポ酸をγ-CDで包接化すると、R体-αリポ酸の安定性と吸収性と持続性(血液中にとどまる時間)が高まり、生体利用能が向上することが明らかになっています。
このガンマ・シクロデキストリンで包接したR体-αリポ酸のサプリメントが最近日本で開発されて販売されています。銀座東京クリニックでも、γ-CDで包接したαリポ酸のサプリメントをがんの補完・代替医療に使用しています。がん治療に利用するときは、ラセミ体では抗がん作用は期待しにくく、R体のみのαリポ酸(γ-CDで安定性と生体利用性を高めた製品)を摂取することが重要です。
(R体-αリポ酸のサプリメントについてはこちらへ)
夢の贅沢美容がお手軽に堪能できると話題の韓国コスメブランド<ホリカホリカ>より、ヘビ毒の働きに着目して生まれたSyn−Ake(シンエイク)を始めとする、こだわりの美容成分を配合し、お肌に輝き・ハリ・弾力・潤いを与える“WFシーネイククリーム(美容クリーム)”のご紹介です。
ヘビ毒の働きに着目して生まれたSyn−Ake(シンエイク[ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド])や、韓国で話題のアデノシン、ヒアルロン酸Naといった美容成分を配合し、お肌にハリ・弾力・潤いを与える美容クリームです。眉間や額、目元、口元のほうれい線、首といった年齢とともに気になる部分にお使いいただくのもおすすめ。こだわりの美容成分がお肌に潤いを与えながら、ふっくらとしたハリと弾力のある、若々しい印象のお肌へと導きます。
さらにお肌に輝きを与える成分としてスーパーオキシドジスムターゼといった美容成分を配合しており、なめらかで美しいお肌へと導きます。みずみずしいテクスチャーでお肌にすっと伸び、しっとりとお肌になじみます。塗った後はさらりとしていてべたつかず、心地よくお手入れが行なえます。目元や口元などの気になる部分には、重ねてお使いいただくのがおすすめですよ
ホリカホリカWFシーネイククリーム(美容クリーム)
5,980円(税込)
スキンケアのブログランキングです
京大ら、抗体を用いて創薬標的膜タンパク質の結晶構造を得ることに成功(マイナビニュース) - goo ニュース
最近の創薬では、標的タンパク質の立体構造から分子を設計しちまうことになってます。そういう作業にスパコンが大活躍しているわけでして、もはや生物屋だけでなんとかなるという領域をとっくに越えてしまってます。私ゃ、勝手に「サイエンスゼネコン」と呼んでます。巨大な建造物って、複数の建築会社がチーム組んでプロジェクトを遂行しますよね。そんなイメージ。
んなもんで、立体構造なんですが、どんなタンパク質もかちっとした構造してるかというとそんなことはないというか、ある程度揺らぎがあるのがタンパク質の機能のええとこでして、だからこそ活性型と不活性型の間を切り替え可能なのです。しかし、それはそれでやっかい。このニュースでは、狙ったタンパク質に抗体をくっつけると構造が固定されて立体構造の特定がでけたとのことでした。
その狙ったタンパク質はGタンパク質共役型受容体(GPCR)のひとつアデノシンA2a受容体でして、パーキンソン病の薬剤標的であります。そんなわけで、こやつは業界でホットなターゲット。こいつを大量生産するにはPichia pastorisというメチルアルコールを資化する半子嚢菌類の酵母が使われました。メチルアルコールはもちろん毒でして、資化できるっつーても命がけであります。この酵母はメチルアルコールの存在に気がつくと細胞内でペルオキソームを大発達させてメチルアルコールを高速処理します。これに関わる遺伝子のプロモーターを使って発現させると、メタノールの添加でどわわわわーって導入されたタンパク質を発現してしまうのですな。Life Technologies(旧Invitrogen)社で売ってます。
今さら聞けない「たんぱく質」と「炭水化物」の違い(ライフハッカー[日本版]) - goo ニュース
な、なんですとー?! 違いがわからんって・・・・一般の人って、そんなもんなの?
とりあえず、この記事のお題はダイエットみたいなんで皆様に役に立つかもです。炭水化物を抜くダイエットはトライしてみたことありましたが・・・日本じゃ無理っすよ。日本人炭水化物好きすぎ! 完全に抜いてしまうのはバランスが崩れてしまって健康に良くないような気がしますが、実際完全には無理なので意識して避けるだけで十分ですよ。
最近の研究では、食生活がタンパク質中心だろうが炭水化物中心だろうが、過剰に摂ったカロリーは脂肪で蓄積されるとのことです。結局、カロリー制限しかないんだよ。うん。
外的刺激(ストレッサー)によって生体に生じる反応をストレス反応というが、ストレスは必ずしも悪ではない。一定のストレスがかかった状態で作業を行うと、かえってパーフォーマンスが高まるという研究もある。
だが、継続的にストレスを受けていると、身体が元の状態に戻らず、その結果としてパーフォーマンスが低下してしまう。
これが疲労である。それでは「脳が疲労する」とは、どのようなことなのだろうか。脳内にある神経細胞は、そもそも非常に疲労しやすい細胞だ。
神経細胞の基本的な機能は情報伝達だが、その正体は電気現象。細胞の外にあるナトリウムイオンが内部に流れ込む現象が、神経突起を伝播することで情報を伝達する。
神経細胞内にナトリウムイオンがたまると情報伝達ができなくなるので、それをくみ出し、カリウムイオンと交換する「ポンプ」の機能が神経細胞には備わっている。
そのポンプを動かし続けるには大きなエネルギーが必要だ。脳内では末梢臓器に比べて2倍から30倍のエネルギーが使われる。
このポンプは、アデノシン三リン酸(ATP)という物質をエネルギー源として動いている。ATPが枯渇すると、神経細胞は極端に、その機能を失ってしまう。ATPを作るには酸素が必要だが、たとえば脳梗塞になって脳に酸素が行かな九成る状態が5分以上続くと、神経細胞は不可逆的なダメージを受け、後遺症が残ってしまう。
ところが、このATPを作ること自体がストレスになる。ATPは細胞内小器官であるミトコンドリアで主に作られるが、その際に活性酸素が発生する。この活性酸素が、周辺のタンパク質や糖質などを酸化させてしまう。すると、ミトコンドリアの働きが悪くなり、ATPが充分に作れなくなる。
その結果、神経細胞の機能が低下する。これが、細胞学的に見た脳の疲労の一因である。
こうした疲労から身を守るためには、脳内ではさまざまな機能が旗ら堰いている。重要なのが睡眠だ。
実験動物の脳を刺激してストレスを与えると、シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)という酵素が神経細胞で作られる。これはプロスタグランジンD2は、徐波睡眠(ノンレム睡眠の一つ)と呼ばれる深い睡眠を引き起こす子とで知られている。
同様のメカニズムが人間でも働いていると考えられている。
つまり、ストレスが続いて脳が疲労すると、睡眠によって脳の働きをシッャトダウンしようとする。脳の健康を保つのには、深く質の高い睡眠が必要だ。
さらに、脳は単に元の状態に戻るだけでなく、受けたストレスに対する耐性が強まると考えられている。
ウェートトレーニングなどで筋肉にストレスを与えるとトレーニング前よりも筋肉量が増える現象を「超回復」というが、脳でも神経回路の可塑性によって同じ現象が起こっていると想定される。
この脳の「超回復」、つまり学習に睡眠が重要であることが、科学的にも検証されつつある。
6.25日号、週刊東洋経済、理化学研究所、分子イメージング科学研究センター、細胞機能イメージング研究チーム、チームリーダー、片岡洋祐氏解説、
以前にも私のブログでも「ストレスと脳」の関係性について説明しましたが、今回はストレスと脳のメカニズムということで、可成り詳しく解説しております。
私たち人には「ストレスは重要な要素!」だと指摘してきました。すべてストレスが悪いものではありません。
例えば、スポーツ選手の筋肉トレーニングや、学習、体験など人の脳には時として、質の良いストレスが必要なのです。
但し、人間関係や不安、恐怖などのストレスは精神的な疲労感や睡眠障害などを引き起こします。
これらの状態のストレスは、うつ病や精神障害を引き起こし、長期間続くこともあります。最近では、若い人たちに多い、人とのコミュニケーションが出来ずに思い、悩む「社会適応障害」なども増加しております。これらが質の悪いストレスです。これらストレス状態では、人の脳内に「ストレスホルモン」(コルチゾール)などの分泌から、セロトニン物質やドーパミンなどの快感物質などが減少するため、笑顔にならない、覇気がなくなり、思い悩んでしまうのです。
これらストレスと上手く付き合い、質の良い睡眠や運動、食事など規則正しい生活と、脳の刺激によって、精神的にも強くなり、ストレスと闘うというポジディブな思考も大切なのです。
今後とも私共は、ストレスと脳のテーマで、改善、対策などを提唱し、ストレスとの付き合い方、改善方法などを指導も、提案もして参ります。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、
***********************************************
週刊お奨め本
2012年3月18発行第490号
***********************************************
『スパイス、爆薬、医薬品』P・ルクーター/J・バーレサン(小林力・訳)
¥2,600+税中央公論新社2011/11/25発行
ISBN978-4-12-004307-9
***********************************************
> 訳者あとがき
> 本書の対象読者
> 1化学を学び損ねた人(本日が再スタートのチャンスです)
> 2化学が嫌いだった人(分かれば好きになるものです)
> 3知識を増やしたいビジネスマン(すぐには役立たない知識にこそ価値がある)
> 4国立大学を目指す受験生(一冊で世界史と化学の二科目はお得です)
> 5大学に入ってこれから化学を学ぶ人(スタートダッシュが大事です)
> 6化学を専門にするが人文科学も好きな人(私でした)
> 7授業用に雑学ネタが欲しい化学科の教授(ネットで簡単に深く掘れます)
> 8偶然これを手に取ったあなた(家に帰って構造式を実際に書いてみましょう)
> (365頁)
いきなり大量に引用してしまいました。
しかも本文じゃなく、あとがき。それも訳者の。
いや、だって、なんか、本書の魅力をうまいこと表してるなーって思って(笑)。
ちなみに発行人は「8」ですかね。
でも構造式を実際に書きはしませんでしたけど(^^;ゞ。
そう、構造式。
それが本書のキーワードです。
次から次と化学構造式が出てきます。
ハッキリ言って、なにがなんだかわかりません。
わかんないけど、なんかおもしろいんだよーっ!
たとえば33頁、グローブに含まれるオイゲノールと、ナツメグに含まれるイソオイゲノールの構造式が並べて書かれている。
ふたつの違いは、二重結合の場所だけ。
二重結合ってのは、ふたつの原子のあいだの結合が二本あること。…ってどういう意味?さあ…。まあ、そんなことはわかんなくてもいいんです。わかんなくても本書は楽しめます。
オイゲノールやイソオイゲノールを求めて、大航海時代が始まった。
世界の紛争、大国に踏み荒らされた植民地。
そのとき立ちふさがったのは、アスコルビン酸。すなわちビタミンC。
ビタミンCが不足すると、壊血病になる。
>オランダ人航海家アベル・ヤンセン・タスマンは、もし1642年と44年の航海で壊血病を防ぐための知識があったなら、おそらくニューオランダ(現オーストラリア)とスタッテン島(現ニュージーランド)と名づけた陸地に上陸し、正式に領有を宣言していたと思われる。遅れて南太平洋にやってきたイギリスには、はるかに小さな領土しか残されておらず、今日の世界に対する影響力はずっと小さなものになっただろう。(56頁)
同じことが、グルコースについても言える。
グルコースすなわちブドウ糖。つまり砂糖。
砂糖に対する需要が、奴隷売買を引き起こした。
なにしろ新世界の先住民は、旧大陸から持ち込まれた病気によってバタバタと死んでいったので。
そうやってヨーロッパにグルコースやらスパイスやらが持ち込まれ、ヨーロッパでは産業革命が起こり、都市化がすすむ。
産業革命を起こした物質のひとつに綿繊維、セルロースがある。
セルロースからは爆薬が……という具合に、つぎつぎに関連物質が取り上げられ、その化学構造式と共に、世界がどう変わっていったかが書かれています。
おーもーしーろーいー。
他に取り上げられている物質は、シルクとナイロン、イソプレン、フェノール、イソプレン、アスピリン、サルファ剤、ペニシリン、モルヒネ、ニコチン、カフェイン、オレイン酸、塩。
有機塩素化合物に変異ヘモグロビン。ノルエチノドレル。
> カフェインは我々を目覚めさせるように感じられるが、それ自体に目覚めさせる作用があるとは言えない。その作用は、我々を眠らせようとするアデノシンの本来の役割を邪魔することなのだ。(267頁)
あら、そうだったんですか。
いろいろな化学物質が、いろんな作用をして、世界を動かしています。
世界は化学物資に囲まれています。
だからって、いきなり化学をわかるようになるのは無理だけど、なかなかおもしろいじゃないの、と思えるようになれたのは儲け物だったな、と思うのです。
☆★☆★☆★☆★☆ Amazon ☆ 購入はこちらから ☆★☆★☆★☆★☆
スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質
ジェイ・バーレサン
中央公論新社
***********************************************
まぐまぐにてメルマガ配信中。
よろしかったらご登録お願いしますm(_ _)m。
http://www.mag2.com/m/0000099780.html
まぐまぐサイト内では検索がしにくいので、自分の覚えとしてここにもUPしています。
◆生と死◆生命◆命
ペットの日記に飼っていたペットのしについてのコメントが有り自分のことも含めて考えてみた。
ちょっと調べただけでもこんなに項目が出てくる。
生きるとは何だろうか。
誕生死は三人目の子供で経験している。
日常の中でフト立ち止まり考える時間を取ってみた。
私見は書かない。
人生楽しむ中に一つの項目として加えたいから。
生きる活きるいきるカレか彼女かに冥福を捧げる。
◆死 - Wikipedia http://bit.ly/w3CmxZ
死(し)は、命がなくなること[1]・なくなった状態、生命活動が止まること・止まった状態、あるいは滅ぶこと・滅んだ状態のこと。人間の死の定義は文化圏、時代、分野などにより様々である。
近年では「不可逆的」という概念が加えられることもある(→「死亡の判定・定義」節を参照)。一時的に命が無い状態になったが再び生の状態に戻った場合、途中の死の状態を「仮死」や「仮死状態」という。
伝統的には宗教、哲学、神学が死を扱ってきた。近年では、死生学、法学、法医学、生物学等々も死に関係している。
死の後ろに様々な言葉をつなげ、様々なニュアンスを表現している。例えば「死亡」「死去」「死没」などがある。組織の滅亡や、そのものがもつ本来の機能が失われることも「死」と表現することもある。
対義語は生(せい)、命(いのち)または誕生。
◆命 - Wikipedia http://bit.ly/yoc8yI
命(いのち)とは、多様で奥深い意味を持つ概念であり、生物の生きる力・期間、 生きていく大もとの外に現れる働きのもと。
「命」は2006年の「今年の漢字」に選ばれた。
◆生命 - Wikipedia http://bit.ly/ym41Rh
生命(せいめい、英: life、羅(ラテン語): vitaウィータ)とは、文脈によってさまざまな定義がある語であるが、基本的には生きているものと死んでいるもの、あるいは物質と生物を区別する特徴・属性などを指す語、あるいは抽象概念である。
伝統的に、生き物が生きた状態であるという状態そのものを生命と呼んだり、生きた状態は目に見えない何かが宿っている状態であるとして、その宿っているものを生命、命、魂などと呼んでおり、現在でも広く日常的にそういう用法で使われている。
現代の生物学では、代謝に代表される、自己の維持、増殖、自己と外界との隔離など、さまざまな現象の連続性をもって生命とする場合が多い。
ここでは様々な角度から生命を扱うことにし、伝統的な概念から、現代生物学的な生命に関する概念や理論までを、ある程度歴史に沿って追ってゆくことにする。
伝統的な理解については命、魂も参照のこと。
◆代謝 - Wikipedia http://bit.ly/xikFVg
代謝(たいしゃ、metabolism)とは、生命の維持のために有機体が行う一連の化学反応のことである。
これらの経路によって有機体はその成長と生殖を可能にし、その体系を維持している。代謝は大きく異化 (catabolism) と同化 (anabolism) の2つに区分される。
異化は有機物質を分解することによってエネルギーを得る過程であり、例えば細胞呼吸がある。
同化はこの逆で、エネルギーを使って有機物質を合成する過程であり、例えばタンパク質と核酸の合成がある。
◆異化 - Wikipedia http://bit.ly/xxJ6SG
異化(いか ロシア語: Остранение)は、慣れ親しんだ日常的な事物を奇異で非日常的なものとして表現するための手烹
知覚の「自動化」を避けるためのものである。
ソ連の文学理論家であるヴィクトル・シクロフスキーによって概念化された。
これまでに「異常化」や「脱自動化」などの訳語が考えられてきた。
◆同化 (生物学) - Wikipedia http://bit.ly/zB9yxA
同化(どうか、Anabolism)とは、小さな部品から分子を構成する代謝過程である。
これらの反応にはエネルギーが必要である。代謝過程を分類する1つの方法として、細胞、組織のレベルにおいて「同化作用」か「異化作用」かというのがある。
同化は、大きな分子を小さな部分に分解して細胞呼吸に用いる異化から得られるエネルギーによって起こる。このエネルギー供給は、多くの場合はアデノシン三リン酸を通じて起こる。
同化過程は、器官や組織を「組み立てる」方向に働く。
このような過程で細胞は成長、分化し、複雑な分子が構成され、個体は大きくなる。同化の例としては、骨の成長や石化、筋肉量の増加等がある。
内分泌学者は伝統的にホルモンを同化と異化を促進するもので分類してきた。古典的な同化ホルモンとしては、タンパク質合成を促進し、筋肉の成長を促すアナボリックステロイドがある。
同化作用と異化作用のバランスは概日リズムによって調整されることもあり、たとえばグルコース代謝などの過程は、日中の活動的な時間帯に最大になる。
◆呼吸(こきゅう)〓好気呼吸(こうきこきゅう)http://bit.ly/zGE5Mn
1.細胞呼吸:細胞が最終電子受容体として酸素を用い、二酸化炭素 (CO2) を放出する異化代謝系。内呼吸ともいう。
2.外呼吸:多細胞生物体が外界から酸素を取り入れ、体内で消費して二酸化炭素 (CO2) を放出すること。
細胞呼吸については、広義には最終電子受容体として酸素を用いない『嫌気呼吸』もその意味合いに含まれるが、通例では呼吸とは酸素を用いる好気呼吸(こうきこきゅう)として用いる。
◆嫌気呼吸(けんきこきゅう)http://bit.ly/ye50PU
最終電子受容体として酸素を用いない異化代謝系の総称である。アルコール発酵など発酵過程の代謝はすべて嫌気呼吸といってよい。
ただし、好気呼吸に比べると極めて効率が悪く、生産するATPの量は格段に差がある。
また、狭義には解糖系のみを含む場合もあるが、微生物には多様な呼吸が存在するため微生物学では上記の広範な定義が選択される場合が多い。
別名無気呼吸、嫌気的呼吸、無酸素呼吸など。
◆微生物(びせいぶつ)http://bit.ly/xRRW5O
、肉眼でその存在が判別できず、顕微鏡などによって観察できる程度以下の大きさの生物を指す。
微生物を研究する学問分野を微生物学と言う。
◆微生物学(びせいぶつがく、英語: microbiology)http://bit.ly/ygCGZX
微生物を対象とする生物学の一分野。
微生物とは(真正)細菌、古細菌、原生生物、真菌類など、顕微鏡的大きさ以下の生物を指す。
しかし、微生物学という用語を用いられる場合、主として原核生物(細菌、古細菌)をその対象とする場合が多い。また、ウイルスをその対象に含める場合もある。
主に生化学的な解析を行う。
現在は地球科学的因子の一つとして微生物を含めた微生物生態学のようなラージスケールでの解析も行っている。
◆概日リズム(がいじつリズム、英語: Circadian rhythmサーカディアン・リズム)http://bit.ly/y4gTJK
約24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。
英名である circadian rhythm は、ラテン語の「約、概ね」を意味する circaと、「日」を意味する dies から名付けられた。
つまり「概(おおむ)ね一日」の意味である。
日、週、季節、年などの単位で経時的に変化する生物のリズムを研究する学問を時間生物学という。
厳密な意味では、概日リズムは内在的に形成されるものであるが、光や温度、食事など外界からの刺激によって修正される。
◆時間生物学(じかんせいぶつがく、英:Chronobiology)http://bit.ly/zqvpZf
生物に内在する体内時計を研究する学問分野である。
太陽や月が作り出す一日、一年、潮汐などに適応する サーカリズム(circa-rhythm)を主な研究対象にする。
睡眠周期や、発生において数十分〜数時間のリズムを刻む分節時計などの、ウルトラディアンリズム(ultradian rhythm)も時間生物学に含まれる。
心拍や神経パルスような生命活動にも周期性が認められ、また寿命も生物の持つ時計の一つであるが、これらは時間生物学ではほとんど扱われない。
●〜生と死の格言〜http://kuroneko22.cool.ne.jp/life&death.htm
●死と生について考えるサイトです。http://dead-alive.biz/
●一般社団法人日本尊厳死協会http://www.songenshi-kyokai.com/
●◎ 性と死のホームページ ◎http://www.mumyouan.com/
●「誕生死」 とは〜お空に逝った小さないのち〜http://homepage3.nifty.com/angel-book/
流産・死産・新生児死などを指し
●日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がないhttp://bit.ly/wfjd6n
●死別・悲しみ生と死・考えるhttp://www.seitosi.org/特定非営利活動法人 生と死を考える会
●安楽死と尊厳ある死 http://bit.ly/wwuNCL
●死とは…http://www.h7.dion.ne.jp/~tetugaku/si.html
死とは幸福を確認する手段である
●小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会トップhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/
http://mixi.jp/add_diary.pl?send_from=home&id=11056015より

結合すると、受容体は細胞膜上を移動して、EGFR同士、あるいは他のErbBファミリー受容体と二量体を形成します。二量体を形成すると、細胞内領域にあるチロシンキナーゼ部位はATP(アデノシン三リン酸)を利用して受容体の細胞...もっと見る