「ちまちま」のゲーム日記。

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レトロゲーマーへの道~X1C専属ミニコンポ「D-07」

2017年01月13日 08時19分58秒 | レトロゲーム

テープ巻き戻し用にマイクロコンポを使ってましたが、以前発見だけしていた
CD&Wラジカセのミニコンポ「DENON D-07」のカセット部分が使えるかどうか見てみることにしました。
一応、CD以外の機能は生きてそうですが、カセットデッキの動きが微妙に悪い(リバース時にカチャカチャ鳴る)ので、
分解して掃除することにしました。

勿論、今回単品で記事にしたのは、Wラジカセ部分をX1Cで使用する為で
早送りと巻き戻しの慣らしは勿論の事、あわよくばバックアップやWAVの取込みに使えないかと言う欲張りな考え。



●勿体ない ”YAHOO!知恵袋” システム

修理する前に調べてみようと「DENON D-07」で検索してみると
2年ほど前のログですが、YAHOO!知恵袋にこんな依頼がありました。
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Q:DENONのD-07をAUXモードにする方法を教えて下さい。
当方説明書を持っておりません。 (2014/9/616:51:47)
--------------------------------------

それに1件だけ回答がついてたのですが...
--------------------------------------
A:>当方説明書を持っておりません。
↓今どき真っ当な会社の最近の商品ならマニュアルぐらいダウンロードできます。
http://www.teac.co.jp/audio/manual_esoteric.html

調べるのが面倒なのかも知れませんが、このマニュアルを読む限り、
貴方の言うAUXモードが何の事なのか全く理解できません。
AUXなどと言う入力は存在しないようです。 D-07に間違いありませんか?
(2014/9/1315:44:58)
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リンク先に飛んでみると、D-07と言う商品がありますが「ESOTERIC」と言うメーカーで全くの別物。
調べるのが面倒なのかも知れませんが、なんと言うブーメラン...
思わず笑ってしまいましたが、ネタなのかマジなのか理解に苦しみますね。

この依頼者は、調べて出てこないから知恵袋に聞いてるのだと思うのですが
最近はググる前に知恵袋で質問して安易に回答を得ようとする人が増え
それに答える方もポイントを稼ぐ為だけに適当に回答して済ませる。みたいな悪循環に陥ってる気がします。

折角の知恵袋と言う良いシステムも運営が放置して、この様になってしまったら
「虚偽か真実か、判断するのはあなた次第!!」
みたいな、怪し特番となんら変わりありませんので、自分も回答に騙されない様に気を付けようと思いました。



●「DENON D-07」をAUXモードにする方法

未だに「DENON D-07」で検索する人がいるのかは不明ですが、
このAUX切り替えは条件を満たしていない場合、答えに辿り着けない為
折角なのでログに落としておこうと思います。

まず質問に関する予備知識として、この製品は自分の知る限り2016年現在で20年以上前の商品であり
背面には音声入力(AUX)端子と、CD光出力があります。
フロントパネルにもTUNER、CD、TAPE、AUX、SDBとランプがあり、現在使用している機能が点灯します。


この機能の切り替えですが、基本的にチューナーの操作をすればチューナーに
CDの操作をすればCDに、カセットの操作をすればカセットに自動で切り替わる為、ワザワザ意識して切り替える必要はありません。
しかし、AUX(外部入力)の操作パネルは無く、普通では外部入力に切り替わりません。

結論を書くと
リモコンのFUNC.ボタンで切り替える事が出来る」
が、この質問に対する回答で、本体のみでAUX入力に切り替える術は、説明書にも記載されていません。

説明書を見ても、リモコン操作のページに小さく書いてあるだけ。
説明書が無いだけでなく、リモコンが欠品していると一生答えに辿り着けないんですよね。
  

にしても、このリモコンオンリーの仕様は出来れば勘弁して欲しいです。
ビデオデッキやテレビもそうですが、リモコンが無いだけで一気にゴミと化す事がありますから...


●「DENON D-07」のメンテナンス

話を戻して
前回のマイクロコンポに比べ、当然しっかりした作りとなってますが
基本的にはネジを外して基盤と結線を分離して行くだけ。
     
手順が多く覚えておかないといけないのと
フラットケーブルが多用されているので注意です。

  
一番下のカセットデッキにアクセス出来たので点検、ベルトはそのまま使えそうなので
掃除とグリスアップをして組み上げて行きます。
特に山場も無く、問題無いかな?

無事に組み終わってスイッチON!

ガーン、なにかエラーが表示されて、即行で電源を落とされるorz
早くダビングを試してみたくて、ちょっと慌てて組み過ぎた様です。
再度バラしてみるも付け忘れ等は無く、原因が全く分からない。

もう一度、先ほどのカセットデッキの所までバラして見ると、このフラットケーブルが曲がってて怪しい?


「こんな接続まで監視してエラーを吐くなんてスゲー」って思ってたのですが
フラットケーブルをキッチリ結線しても症状は改善されず。

一番最初に組んだ時に気になってたのがココ。

何故かジャンパー線の上からネジを止める様になっています。
そして裏側を見てみると、全部アース?なのか?w

このジャンパー線を付ける意味は一体....
って事で、ここも問題なさそう。
この裏の太陽マークの様なハンダ盛がちらほらあるのが気になります。

みたびカセットデッキ付近までバラして、細かく見てみると
どうやら、このポンデリングはネジ止めの裏に付いてる事が多い様で、
場所によっては、これでもかと言うぐらいペッタンコになってます。
  

アース不良は可能性として考えていたので、ネジの締め直しはやったのですけど
念の為、全てのポンデリングにハンダ盛り。

これでネジを締めた時の密着度は完璧なので、一つの可能性を潰せる事になります。
満を持して電源ON!

オッケーーーーー直った!!!!!!!
音楽用カセットテープを回して、音が出る事を確認して終了。



●まとめ

「DENON」の読み方ですが「デンオン」からいつの間にか「デノン」になっていたのですね。
この「D-07」は間違いなくデンオン時代のミニコンポで
スピーカーも木製仕様と、何気に気合の入ったオーディオだったようです。

当時は3枚ぐらいのCDチェンジャー付きのミニコンポが主流でしたが
「チェンジャーは壊れやすい」と言うアドバイスで、これにして良かったのかもしれません。
まぁ、CDを読み込まなくなってからは使わなくなってしまいましたが
色々調べてみると、ピックアップレンズのレーザー出力低下の可能性があり
トラック数は読む様なので調整で復活するものなのかどうなのか、
機会があれば挑戦してみたいと思います。

アースを判断してエラーを吐く機能があるなんて初めて知りました。
この機能のお陰で電源不良じゃない事だけは分かったので
トラブルシューティングしやすようにしているのでしょうか?

修理と言うより、「掃除しようとして壊したのを元に戻した」って感じのレポートなのでした。



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