Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

戸隠・阿智関連神社

2017-04-26 | 寺社と歴史、私論
阿智神社や戸隠神社の祭神である天思兼(八意思兼)は、高皇産霊の御子にあたります。
当然、天表春は高皇産霊の孫にあたります。
また、天表春には天下春という弟がいて“武蔵造又国造等祖(先代旧事本紀)”だそうです。

下春の九世の孫が知知夫彦で、崇神帝時代に秩父国造と定め賜ったとか。(同上)
秩父神社は八意思兼とこの知知夫彦を祀っています。
他に天之御中主と秩父宮も合祀しているようです。

また、阿智神社と同じ阿智村の駒場という所にある安布知神社も、思兼を祀っているそうです。
ここが式内にある阿智神社の原地と考えられるとか。
鎌倉中期以降、新羅明神を祀っていたものを、明治期に思兼に戻したもののようです。
同じ阿智村の横川にある安布知神社はここから分霊したものだそうです。

長野県南部の駒ヶ根市赤須宮にある大御食神社は、日本武尊・五郎姫神・誉田別命を祀っています。
この日本武尊を、表春命の末裔である吾道(あち)命の別裔である吾道別彦の息子の吾道津彦という人がもてなしたそうです。
すると日本武尊が吾道津彦の名を改めて御食津彦命という名を下されたそうです。
御食津彦は日本武尊をもてなした御蔭杉の立つところに日本武尊を斎き祀って大御食神社と称したとか。
また御食津彦の息子の吾道武彦は境内に一社を建てて御食津社とし、思兼命・表春命・吾道命と吾道別彦を祀ったとか。

阿南町にある知方神社も思兼を祀るもので、寛政の頃に阿智神社から分霊したものだそうです。
今は同村の関八幡社に合祀されているそうです。


(以上「下伊那郡史 第四巻」より)

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