Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

モダンジャズについて

2017-03-20 | 音楽
わたしはルイ・アームストロングファンを自称しているんですが、これにはアンチ・モダンジャズを匂わせているという意味があります。
アームストロングが歌で最後の大ヒットを放っていた頃、時代は既にモダンジャズでした。
アメリカ黒人のクラシック、とでも言いたい高度さと品格を伴ったモダンジャズに対し、アームストロングはあくまで大衆路線を突っ走った。

しかし、わたしはカーメン・マクレーリスペクトでもあります。
ハリー・コニックJr.から入ったので仕方ありません。
カーメンは、ダイアン・リーヴスもカサンドラ・ウィルソンも認めませんでした。
(今も認めていないかは知りません)
しかしわたしはリーヴスファンを自称しています。
カーメンが推したベティ・カーターをわたしは聴いていません。反発ではなく、単に聴く余裕がなかったから。
ベティ・カーターがモダンジャズなら、カーメンは多分モダンジャズの守護者。カーメンの音楽のカッコ良さをモダンジャズ的と思っていいと思います。

それでわたしはモダンジャズはあまり聴かないのですが、前に紹介したチック・コリア“Light as a feather”というアルバムは、クレモンティーヌのルーツかと思い、聴きました。
多分これは聴けると思います。
クラシックを聴く人なら、白人のものはなんとか聴けるんじゃないか。
黒人のものには、黒人の美学とでも言う独特さが強いと思います。白人クラシックに対抗してるのか、と思うくらい…

ベースをベンベンと鳴らし続ける単調さなど、邦楽を聴けない人は無理だと思います。
日本人で邦楽が分かる人はごく一部(旧士族など?)で、みなが分かるのはお囃子と御神楽くらい、と前に書きました。
日本人でモダンジャズが分かる人はさらに少ないのではないか?

黒人のものでしたら、カーメン・マクレーのものは歌に引きずられて聴けると思います。
代表作“ブック・オブ・バラーズ”はスタンダードの音楽性に近いですが、“カーメン・シングス・モンク”など、カッコいいですよ。

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