Tikara`s Photoroom

私のこれからとこれまでの写真作品を、自身のコメントと共に載せて多くの人に見ていただき、批評していただきたいと思います。

489.「フェリーニのアマルコルド」6回も見た映画。

2016-02-29 22:31:50 | Weblog
全世界をつつむ笑いと感動! 〈映画芸術〉の巨匠フェリーニが 素朴に そしてエネルギッシュに 謳いあげる青春のノスタルジア
私は思い出す 懐かしい故郷を-- 親しい人々を-- そして憧れた あの美しい年上の女を・・・・。


 ムッソリーニが台頭していた最中にも、イタリアの民衆はあのシャツの黒い色に染まりきることなく、伸びやかに生きるという小さなレジスタンスを日々繰り返していた、とでも言いたげな、フェリーニの少年時代の甘美な回想集であり、ここではファシストたちですらどこか魅力的だ。舞台は北イタリアの小さな港町リミニ。町一番の美女は銀幕の中のゲイリー・クーパーに憧れる余り、いつの間にか三十路を越えてしまった。この魅力的なM・ノエル扮するグラディスカを少年チッタは追いかけ回すが、坊や扱いをされるだけ。少年の父は反ファシズムを唱え拷問を受けるがへこたれない、色情狂の伯父は精神病院から抜け出し大木のてっぺんに登り“女が欲しい”と叫ぶ困った存在。おなじみ巨女、(森公美子さんじゃありません)巨乳巨尻女も登場して少年に性の手ほどき……。様々な挿話が妙なる調和を醸して、大団円は憧れの君とやはり町一番の美男(R・コールマンを気取っている)のお似合い同士の結婚式。夜の港を過ぐるだけの豪華客船を民衆総出で見送る人工美の壮麗さ。フェリーニらしい、見事な映像美。
              

監督: フェデリコ・フェリーニ
製作: フランコ・クリスタルディ
脚本: フェデリコ・フェリーニ
トニーノ・グエッラ
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
美術: ダニーロ・ドナーティ
衣装: ダニーロ・ドナーティ
音楽: ニーノ・ロータ


出演: ブルーノ・ザニン チッタ
プペラ・マッジオ チッタの母
アルマンド・ブランチャ チッタの父
マガリ・ノエル グラディスカ
チッチョ・イングラシア

私は、この映画を、映画館で6回見ている。確か、学生のときに単館ロードショーで、2回続けてみて、それから西宮市内の、3本立ての洋画専門館で、二日続けて見に通った記憶がある。映画自体も、楽しい作品だったが、それ以上に引き付けられたわけは、出演者の一人の女優にひどく魅了されたからである。その頃憧れ、強く惹かれていたある年上の女性に、よく似た女優に会うためだったのだ。
それがこの人。3人の美女の、左側の女性である。名前は、知らない。パンフレットも買って、キャスト紹介欄も見てみたが、どの名前が、彼女なのか、結局分からずじまいである。誰か、知ってる人がいれば、お教え願いたい。ちなみに、真ん中は、グラディスカ役の、マガリ・ノエルという女優、絵沢萌子さんでは、ありません。
Amarcord (The Criterion Collection) [Blu-ray] (1973)
クリエーター情報なし
Criterion Collection




Amarcord Trailer (Federico Fellini, 1973)

                 
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