なんでもぐも = (なんでも-も)+(も+ぐ)+もぐ

専門のマシン知能に限らず、身辺で感じたこと、なんでも、なぜ、という観点から
もぐもぐ(深堀り)を試みるブログです.

湯たんぽよ、ありがとう!

2010-03-25 21:24:47 | 日記
以前、ブログで湯たんぽを使おうの見出しで書きました.

この冬、湯たんぽを使い続けましたが、評価は◎.


でも、不思議ですよね、、

使い続けてから、あまり風邪も引かなくなりましたし、
花粉症も今のところあるレベルで抑えられています.

最初はそんなに温かさを感じなくとも、お湯が沸いて
ゆくように徐々に温かさが実感できますね、、

人間の血液がお湯だとしたら、湯たんぽで血液が
温められているイメージがいつもします.


最近、巷では、体温をあげて健康を保つための紹介本が
店頭に並べられていて、人気を博しています.

私も少し風邪気味のときは、体温を下げる風邪薬や痛み
止めは服用しないことにしています.

この間も急性胃腸炎になったのですが、会社から帰って
トランスファクターを2、3粒飲み、湯たんぽを用意
して、布団を何重にもかけて、汗をかいて一晩寝たら
翌朝、見違えるように体調が良くなりました.

だから、体温をあたためることの大切さを実感しています.

思えば、食事を取るのも、サプリメントを摂取するのも
温泉に浸かるのも、総じて健康によいことの本質は、
体温をあげることなのですよね、、

昨日、今日、桜も咲き始めたのに雪が散らつく寒さです.

まだまだ、湯たんぽのお世話にあやかりそうです.


湯たんぽさん、ありがとう!
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共生原理-繰り返し囚人ジレンマからみえること

2010-03-17 19:34:11 | 日記
前回のブログで、NK細胞とサイトメガロウイルス
の攻防に関して書きました.

互いの攻防で、優位に立つためのお互いの進化を
’共進化’とよびます.

共進化のより正しい定義は、一つの生物的要因の
変化が引き金となって、別の生物学的要因が変化
する、とあります.

共進化の本質には’共生’があると考えられます.
つまり、共生の目的には、両者互いに利益を得る
仕組みがあります.

ウイルス関係でいえば、インフルエンザですが、
インフルエンザの中でも弱毒性のものがあります.

ウイルスが強毒であると、宿主である人も死んで
しまってウイルスも死滅するため、弱毒にする
ことで、人を生かしておく必要がある、という
わけです.

共生による共進化をコンピューテーションとして
扱ったものが、共進化アルゴリズムと呼ばれる
ものです.

機械学習や人工生命、およびゲーム理論として、
代表的なものに”囚人のジレンマ”があります.

囚人のジレンマは、1950年にアメリカ合衆国
ランド研究所のM.Food等が考案し、A.W.Tuckerが
定式化をはかった一種のゲームです.

要は、同じ罪で捕まった囚人に対し、自白の条件
として、それぞれが黙秘を行なう場合は、云々の
刑が科せられるとか、相手は黙秘よりも自白する
かもしれない、など吹きかけた場合に自刑がどの
程度軽くなるのかなどを見積もって、黙秘するか、
自白かを決める判断型システムを想定します.

相手も当然、同じことを読んでくるので、刑を軽
くするための駆け引きとなりゲームとなるのです.

また、繰り返し型の囚人のジレンマ、というのも
あります.

これも基本、すでに述べたような囚人のジレンマ
と同じですが、さらに協調の部分を強めたもの
になります.囚人のジレンマは、お互いに裏切り
行為がでればその時点で終わりです.

しかし、このゲームを持続させるためには、
相手のくせや性格、感情などを知った上で、
お互いが裏切らないようにする必要があります.

これは、一般に人間社会につながるところが
ありますね.

たとえば、個人的には嫌な相手でも、仕事上
付き合わないといけない、といった場合、体裁
上は取り繕って、なんとかうまくやっていこう
とすることが往々にしてあります.

負けて勝つ、という言葉があるように、自己の
気持ちを抑えて、相手と協調し、関係を続ける
ことで、関係を断ち切ることによって得られる
利得よりもさらに高いものを得ようとする、
計画性をもった高度な知能といえます.

脳科学では、繰り返しジレンマを実演された
ときに前頭前野が活性化した、という科学的
な裏付けもあります.

ところで、この繰り返し型囚人のジレンマは、
知能ロボットやエージェントなどが人とやり
取りするときに必要な協調モデルを与えます.

つまり、相手(人)の行動パターンや意図など
を読んで、気の利いたサービスや共同作業などを
円滑に進めたりする際の行動規範となります.

もっとも人と人では、このやり取りが、言葉に
よってなされたりするので、やり取りは、基本、
音声での対話を想定します.

が、ロボットやエージェントと人とで音声対話
をやると、自然言語理解などの複雑な課題を
どう対処するか、が重要なので悩ましいところ
です.

また、音声認識の問題も避けられません.

私は本来、言語を使った音声対話は、人と人との
コミュニケーション対応のものであって、人と
ロボットなどのマシンとのやり取りには、必ず
しも必須でない、と考えていて、これまで
研究を進めていた経緯もありました.

音声対話に変るものとして、マシンならではの
対話というのものがあるはずですね、、

では.
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共進化:サイトメガロウイルスとNK細胞の攻防

2010-03-08 20:29:03 | 日記
今回は、すでにこのブログでもなんどかでてきた
NK(ナチュラルキラー)細胞の興味深い特性を
書いてゆきたいと思います.

NK細胞は、腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に
重要と考えられています.実際、NK細胞活性が弱
まると’がん’になりやすい、という臨床知見か
らこの特性が見出されました.

T細胞にもNK細胞と同様な細胞傷害性機能はある
ものの、NK細胞は抗原提示によりMHCクラス分子II
と感作させなくとも、ウイルスを叩くことが可能
、という点がT細胞のそれとは違います.

そういう意味ではT細胞のような抗原(ウイルス)
に対する認識レベルを高めなくともよい、という
ことですが、かといって抗原であればなんでも
攻撃する、というわけではありません.

これは1986年にKerreにより提唱されたMissing-
Self説です.これは、NK細胞は、MHCクラス分子I
の発現レベルが低いものを攻撃する、というもの
です.

つまり、MHCクラス分子Iは自己マーカーであり、
自己と非自己を見分けるのだから、なんらかの理由
でMHCクラス分子Iが喪失している細胞は、NK細胞
の攻撃対象となりえます.

逆にTリンパ球細胞は、MHCクラス分子Iの発現性
を基に、抗原を叩くので、この発現レベルが
低いとウイルスなどの抗原を叩けません.

要は、NK細胞は、Tリンパ球細胞と組み合わさること
で力を最も発揮する、というわけです.こうした
理由から、免疫系は、以前、紹介したNKT細胞を
作ったのかもしれませね.


しかし、MHCクラス分子Iに反応するNK細胞をくぐり
抜ける巧妙なウイルスもあるのです.

要は、ウイルス自体が、MHCクラス分子Iに似せた
ものをつくり、発現があると思い込ませ、NK細胞
の活動を停止させる機構があるというわけです.

サイトメガロウイルスとは、DNAウイルスであり、
ヘルペスウイルスの一種でHHV5と命名されています.
ゲノムの中でも大きさは、最大級クラスです.

主に、日和見的感染が主ですが、肺炎や髄膜炎を
引き起こします.

因みにDNAウイルスとは、ゲノムとしてDNAをもつ
ウイルスであり、mRNA(メッセンジャーRNA)を利用
して、増殖します.

また、mRNAはDNAから写し取られた遺伝情報に従い、
タンパク質を合成する仕組みがあります.


このように、サイトメガロウイルスは、MHCクラス
分子Iの発現を低下させてキラーT細胞からの認識
を逃れる一方で、MHC分子様を発現することで、
NK細胞からの細胞傷害性も逃れるメカニズムを
もっている、という巧妙さがあります.

これに対し、NK細胞は、自身の抑制化レセプターに
変異を起こし、ウイルスが作り出すMHC分子様を
認識しないようにすることで、抑制化されてしまう
レセプターを活性化させるかたちで進化させて、
サイトメガロに対する抵抗性を獲得しました.

このような共進化メカニズムは、’知能’という
点から考えると大変に興味深いところがあります.

自身の専門エリアでもこのような共進化を計算論
的に捉えようという研究をしている人たちが
います.
→http://www.cs.bham.ac.uk/~pkl/teaching/2009/ec/lecture_notes/l14-coevolution.pdf

実は、この考え方が、囚人のジレンマなどの
ゲーム理論で応用されているのです.

これについては次の機会に、、
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