なんでもぐも = (なんでも-も)+(も+ぐ)+もぐ

専門のマシン知能に限らず、身辺で感じたこと、なんでも、なぜ、という観点から
もぐもぐ(深堀り)を試みるブログです.

マシン知能化(続):トヨタ飲酒運転予防装置の実証実験

2009-08-31 21:44:14 | 日記
以前マシン知能化の関連で取り上げた飲酒運転に関する予防装置の実証実験を
トヨタが行った模様です.

さすが、やるべきことをやっていますね.


以下は、日経の記事から.

(8/31)呼気のアルコール検出したらエンジンロック トヨタと日野が実証実験
 トヨタ自動車と日野自動車は31日、ドライバーが飲酒している場合に自動でエンジンがかからなくする装置を開発し、実用化に向けた実証実験をすると発表した。9月1日から11月30日まで、運送事業者のトラックと国土交通省の公用車の一部を合わせた約30台に装置を取り付ける。実験結果は国交省が開催を予定している飲酒運転防止の会議に提出する予定という。

 アルコールを検出する装置を車内に置き、息を吹きかけて飲酒状況を確認する。一定以上のアルコールを検出すると、濃度に応じて警報が鳴ったり、エンジンがかからないように自動的にロックしたりする仕組み。呼気をチェックする人が実際の運転者の「替え玉」となるのを防ぐため、装置にはカメラを内蔵した。ドライバーは走行後、検査結果を記録した媒体を管理者に提出する。

 装置1台あたりの金額は非公表。製品の実用化の時期も未定で、まずはトラブルの洗い出しや使い勝手の検証を進める。
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投資脳~知能化コンピュータとその計算原理

2009-08-26 19:51:29 | 日記
今回は、最近、人気の高い資産運用や投資に関連したお話しです.

現在、世界全体が不況です.不況の嵐といってもよい.

これは、米国に端を発するサブプライム問題から金融市場が不安定
となり、それにより、クレジットクランチ(信用収縮)が起こって
お金の循環が悪くなり、それが米国のみならず、世界に波及するこ
とにより、不況が現実のものとなった結果です.

ゴールドマンサックス出での米国の財務長官らの身勝手や恣意的な
判断によりリーマン破綻を招き、信用収縮が拡大し、100年に
一度と呼ばれるほどの、未だかつてない深刻な金融危機、不況の
長期化、それに伴う失業率の増加をもたらし、一時は壊滅的な状況
となり、先行きが全く見えない様相となりました.

その後各国協調の経済政策の下、少しずつではありますが経済指標
の改善が過去数ヶ月に対し見え始め、不況を脱するかどうかの境目
という感じです.

この不況で、米国や欧州は政策金利は大幅に下げられて、実質的に
はゼロ金利に迫りつつあります.

一方で、米国の政策金利の低下により、カナダやオーストラリアな
どの資源国通貨が上昇し始めています.

また、これに連動して、原油先物価格も上昇しつつあり、ガソリン
の高騰を再び予感させるような展開となりつつあります.

原油やガソリン価格の高騰は、製品を生産する際のコストにも跳ね
返るので、インフレーションを起こし、これに不況による賃金抑制
を巻き込むとスタグフレーションという最悪の経済となることも
ありえるのではないか、と思います.

原油先物価格の高騰は、米国にかわる世界最大の消費需要国となり
つつある中国の経済状態にも依存しつつもあり、いずれ、バブルの
崩壊に繋がる気もするのですが、世界の景気の実体は、どこかで
何らかのバブルが起きていることで加熱するような感もあります.

ところで、FXや株銘柄などを扱うファイナンス理論で用いられる
テクニカル分析やファンダメンタル分析は、短期、もしくは、中
長期的なタイムスパンでのトレンドを判断するために用いられます.

☆テクニカル分析
過去に発生した事象の変化から将来の事象の変化を予想・分析する
手法の一つ.移動平均などを使って将来予測を行います.

☆ファンダメンタルズ分析
景気など判断する経済指標や企業の財務体質や業績予想を分析して、
相場を見通そうという手法です。


ところで、FXなどやっていていつも不思議なのは、FXなどの商品の
売買タイミング判断で、基本10進法ですよね.人は、小数点など
細かい数字を扱うのが心理的に抵抗があるのか、不得意なのか.

たとえば、121.0円とか99.0円とかで、121.22や
99.74などにはまずなりにくい.

これは、銭を含むと売買における損益計算が複雑となりやすく、
小さい値でも切ってしまうと掛け金によっては損益の有無に関わる
ため、概ね、0や10単位などを判断とする10進表示が基本と
なるようです.

また、FXなどのドルなどの波形の動きも興味深いです.
たとえば、98円から99円にドルがあがるときに、99円への
試しあがりが2、3回あって、それに耐えると99円台に恒常的
にあがるパターンは、いつもみても飽きません.

どこまで上がるのか、予想しつつも、リスクも考えて売るときの
微妙な判断は人が変化をどう読み取るのかその違いが興味深い.

また、FXの連動性もあって、米ドルと豪ドルの連動、一方、米ドル
とユーロとの相反する動きに対し、豪の経済指標(ex.GDP)などが
あがって、豪ドルのみが独立歩調するなど、自律的でありながら、
なんらかの大きな意志で動くダイナミクスのパターンをどこまで
読みきれるのかどうか、脳による知能計算への挑戦でもあります.
(神の見えざる手なのかどうか)

一方で、テクニカル分析での波形のトレンドを直感的に読むよりも
経済指標を睨みながら、トレンドが変わる理由(根拠)をある程度
突き詰めて先を読む方が、安定的な予想が可能となるようです.

脳の計算原理には、多次元のパラメタ(経済指標)を高次元性に
マップして抽象化することが人工知能などの数理研究に用いられて
います.

人の脳は、事象の頻度でトレンドなどを算出する統計的な計算も
行いますが、数学でいう、差分や微分計算なども行っている、
という知見があります.

微分計算というのは、偉大で、ニュートンの運動方程式に代表され
るような予測器を作るにいたりました.つまり、現在の状態が既知
であれば、未来が決まる、というものです.

後に、量子力学的な見方がでてきて、運動方程式のような決定論的
アプローチに対し、確率的な見方も導入された統計論的アプローチ
もでてきたわけですが、脳も過去の事象の履歴などを参照する統計
に、微分法が混ざった形でトレンドを実時間的に判断できる一種の
知能化コンピュータというべきかもしれません.

もちろん、投資家には、それぞれ運用成績の優劣が伴う通り、一律
にすべての人の脳で同一の計算が行なわれるわけではありません.

著名な投資家の一人であるGeorge Sorosの、再帰性理論は、個別
銘柄の株価とファンダメンタルズの間には正のフィードバックが
あると信望していることは知られています.

要は、経済指標をじっと睨んで、そこから、ほぼ確実にある銘柄の
株価は上がる、と選考して、それが下がったときに買って上がった
ら売る、そういったパターンの頻度を増やしていけば確実に儲けは
でる、ということです.

そういった計算が実現できる脳は、一般計算機とどこが違うのか、
そこから知能化計算機を考えて脳の計算原理に近つけてどこまで
工学的に実現できるのか、考えるとおもしろいですよね.

実際、トレンドの読みには、その動きを作っている背後の思惑や
投資家などの心理やセンチメントを考慮しなければならないので、
それに経済指標などの動向を踏まえると、まさに多変数関数となる
のですが、それをうまく裁く計算原理などが脳の中にあるとそれを
解き明かせば、絶対的な投資の指南書にもなりそうです.
(因みにそういった指南書は未だにありません)^^;

今回はこれで.
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麻薬と脳、および知能との接点

2009-08-15 22:10:43 | 日記
最近、芸能人をめぐって覚醒剤騒ぎが巷を賑わしています.

専門ではないのですが、これに纏わる話しを今回は述べます.

以前、脳の研究絡みで、関連論文誌等をあさっていたときに、
米国の心理学会において2003年に発表された、
「Addiction Is a Brain Disease, and It Matters 」
という論文が興味深かったのを覚えています.

この論文は、Alan I. Leshnerが執筆したもので詳細は、
http://focus.psychiatryonline.org/cgi/content/abstract/1/2/190
から閲覧可能.

Addictionというのは、日本語で中毒にあたるわけですが、
この論文が示唆するとおり、慢性的なドラッグ中毒は、
行動に支障をもたらし、まともな社会生活さえ営めなく
なってなってしまうほどの悪影響を脳に与える、という
ことが示唆されています.

つまり、ドラッグへの依存症は、脳の機能を壊してしまう
ということです.脳は学習などの効果によって、その機能は
ある部分可変的でもありますが、そのためには、相当な時間
と本人の強靭な意志が必要ですので、ほとんど機能回復は
至難であるといえそうです.

昔、子供の頃に祖母と山へいったとき、ケシの木があること
を教わったのですが、赤や白、紫など美しい花を咲かせます.
落花後の子房が膨らんだものがケシ坊主で、それに切り傷を
入れて出てくる乳汁から麻薬の阿片が取れます.

阿片の歴史は古く、記録書によれば「少量では痛みを和らげ、
眠りを誘い、消化を助ける.
しかし、飲み過ぎると昏睡状態になり、死に至ることもある」
と書かれています.

鎮痛だけでなく、快感、恍惚感、浮上感など出現するようです
が、麻薬特有の中毒(依存)症状が伴います.

このように、使い方によっては、毒になるわけですが、
一方で、痛みを和らげる鎮痛作用があるので、医学の世界で
は麻薬は重宝されています.

自身は、通年、全身麻酔をして胃の内視鏡検査をするのですが
先生が、麻酔の薬を投与するときのスーとした感覚がなんとも
心地良く、それが快感になっていたりします.

もちろん、年に1,2度の投与なので、中毒や依存という所
までは至らないのですが、脳がその感覚を覚えてしまうよう
ですね.

この”感覚記憶”が中毒や依存を生むのではないでしょうか.

本来、脳は、ホメオスタシス(恒常性)を満たす傾向がある
といわれ、痛みなどの苦痛を和らげるための脳内麻薬が存在
しています.

たとえば、”エンケファリン”や”ベータ・エンドルフィン”
という物質は鎮痛作用が高く、モルヒネの6.5倍もある、と
いわれています.鎮痛作用のみならず、快感作用もあって、
苦痛のあとの幸せ感や満足感を生むのに貢献しています.

よくいわれるマラソンもそうですね.
毎日毎日続けることは苦痛ですが、苦痛が快楽などとなって
走らないといられない依存症になってしまうようです.

このとき脳の中でどのような作用が起きているのでしょうか.

脳の中には、ニューロンという神経細胞があります.
これらニューロンを鎖で結んでいるのはシナプスと呼ばれて
います.シナプスには神経伝達物質という液体ホルモンが
存在していて、痛覚もこの仕組みで起こるのですが、
脳内麻薬はこの痛覚神経を遮断(ブロック)します.

痛覚だけをみると、麻薬の役割はブロッキングなのですが、
以前にも述べたように人間の脳は、知能と関係が深い大脳が
あって、もう少しマクロ的にみると、前頭野を中心とした
脳内のネットワーク -  前頭葉の前部、下部と、側面
から前へ張り出した側頭葉との連合で、知覚した感覚を過去
の記憶と照合し、判断し、さらに運動系に指令して行動を
起こさせるメカニズムとなっていると考えられています.

これは、たとえば、前出の気持ちよくなる麻酔という感覚
を記憶し、その感覚を再び繰り返すような行動を起こすよう
関連部位に指令を送る、ことを意味します.

つまり、人の脳とは本来、苦痛よりも快楽を好む特性が
あると思えます.そして、いったん快楽を覚えたらそれを
繰り返す、という習性があるようです.また、快楽は、
うれぴー、や楽しいなどの感情を伴います.

これが、addictionであり、人はなぜ、ドラッグ中毒や依存
症に陥るのか、という脳内の本質的な仕組みを理解しつつ、
もう一つの観点は、addictionに対するリスクを脳がどう
捉えるかが、実際に行動を起こすかどうか、がキーとなる
のでしょう.

これについては、脳はシミュレーション機能をもっていて、
仮に、ドラックを使用したらどうなるのか、使用しても
中毒や依存症にならない方法は?など、リスク管理する
機能ももっています.

自己経験以外に、他人の行動や結果などをかんがみて自己
の行動に投影する能力、反面教師的な側面をもっていると
考えられるでしょう.

つまるところ、リスク管理には、事態の「予測」という
部分が深く関与しています.

人の知能は、実際に行動する前に事態の予測を可能とする
ことで、自己に迫るリスクを最小化する、という形で進化
した、といわれています.

「予測」の実現は、前出の前頭連合と密接に絡んでいて、
予測が当たることで得られる”快感”という経験を味わっ
た経験のある方も多いでしょう.

たとえば、投資、為替などのファイナンスなどですね.


機会があればまたこれについて述べたいと思います.
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車載システムの知能化と飲酒運転防止

2009-08-03 20:42:13 | 日記
先日、知人のご家族が相手の飲酒運転の巻き添え事故に会い、
なくなられました.
20代後半の方ですが、家族もいることでとても悔やまれます.

今回は、飲酒運転が一向になくならない現状を踏まえ、
知能の財政事情にも絡むと思われる警察のパトロール限界や、
ドライバが意図的に検問の少ないところを走行するなど、対応
にも限界があって、飲酒運転撲滅までにはいたらない感もある
一方、飲酒運転防止という観点から、車の知能化について述べ
たいと思います.

事件は、栃木県のある路上で今月26日(日)の深夜すぎに
起こりました.

飲酒運転の車がガードレールにぶつかりスピンをし、対向車に
接触して、その巻き添えとなりました.

被害者には、まったくの不幸としかいいようがありません.

しかし、いろいろなサイトを齧ってみても、飲酒運転の記事は
枚挙に暇がありません.

どうして、これだけ飲酒運転は問題視されていながら、一向に
事故が減らないのでしょうか.

高齢者対応の運転施策については、いろいろと行政においても
対応が行なわれている一方、飲酒運転については対岸の火事、
というような感もあって、とても遺憾に思います.

自身は、時々、お酒を嗜みながらこのブログを書いていたりする
のですが、量が進んでくると、誤文字を打ち込む回数が多くなる
ことに気がつきます.

間違えないよう意識しているつもりですが、どうしても誤文字が
多くなってしまいます.

最近、日立が開発した光トポグラフィーという脳計測で、飲酒
時の脳活動の変化を画像化することに成功したようです.

人の遺伝子には、先天的に備わった各個人のDNAにより決め
られる酵素によって、アルコール分解能が異なることが知られ
ています.

光トポグラフィーは、このアルコール分解能には個人さがあり、
視覚刺激を与えたときの視覚野の脳血流のパターンが飲酒前と
著しく異なる可能性があることを目に見える形で示しました.

詳細→
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0715.pdf


運転中は、細部のものまで見なければならないときがあります.
見ることで行動を変化させて危険を避ける必要があるためです.

しかし、アルコールを飲むことで、見なければならないことに
注意がいかず、見落としてとんでもない事故を起こすことが
ありえます.

また、今回の事件のように一切ブレーキを踏まないまま、衝突
なんてこともありえます.

以前、ブログの中で、前頭前野の機能について紹介しました.
前頭前野は、見なければならない必要があると記憶された対象
に対し、素早く、トップダウン信号を関連脳部位に送り、
注視させる目の動きを作る、や危険を避けるという行動を
誘起するというものでした.(この点で自律神経系と密接に
からんでいると考えられます.)

飲酒と前頭前野に関連する知見についてもすでに明白となり
つつあります.

詳細→
http://www.ms-ins.com/welfare/shiryo_pdf/012.pdf

自身が飲酒をしてPCのキーボードがまともに扱えないのと同じ
ような現象が起きております.


将来のマシンインテリジェンス(知能化)は、このような知見を
踏まえ、ユーザに対し適正な対処、ないしはユーザ監視を実現する
ことが求められかもしれません.

基本的には飲酒運転をしたら車を発進させてはならないからです.

ところで、日産が2007年にコンセプトカーへ搭載した飲酒判定
システムでは、ドライバの呼気から、アルコール濃度を計測し、
運転防止のためのカーナビ警告やシートベルトの巻上げ、および、
シフトレバーまでロックをかけるようです.

汗からアルコール濃度を抽出するものもあったり、まばたきの動き
などを検出して飲酒判定するものあります.
目の焦点があっているか、車の蛇行運転を検知するシステムなどに
ついてもトヨタが現在開発中、2009年実用化の模様です.

この手の知能システムで一つ問題なのは、なんらかの原因でシステム
が誤動作してしまい、飲酒でない人に対しても首を絞めてしまうと
困ります.

誤動作に対するフォルトトレーランス対策が実用化のための焦点に
なりそうな気がします.

あとはコストですね.

いずれにせよ、日産の飲酒防止システムのキャッチコピーではない
ですが、「飲んだら乗るな」がシステムに頼るよりも最も確率の高い
防止方法、というところでしょうか.

今回の事件被害にあわれた方には、謹んでご冥福をお祈りいたします.

知能化システムに頼らずとも、酒を飲んだら運転はしない、に徹して
欲しいと切に願います.



















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