タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

  <タイトルは「庭仕事」ですが、残日録には他の分野も含まれています>

≪トドマツの倒木更新とアカエゾマツの切り株更新≫

2010年10月31日 | 自  然

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 自然林における樹木の生長は、地面に種子が落ち発芽することから始まるが、笹地の場合は発芽はほとんど期待できない。発芽には裸地が必要で、発芽しても周囲に樹木が生い茂っていれば、日陰で幼木は生長を阻害され、枯死に至ることが多い。笹地に倒木更新あるいは切り株更新が多いのは、倒木や切り株が発芽と生長の条件に恵まれているからに外ならない。写真上段<左>のトドマツと<右>のアカエゾマツは、草地においても、倒木や切り株は種子の発芽と生育にとって優位にあることを示している。
P1070291P1070290 トドマツとアカエゾマツの生育地は重複するが、識別は容易である。顕著な違いは樹皮と球果の付き方。トドマツは灰白色で平滑、アカエゾマツは黒赤褐色で不規則な鱗片がつく。トドマツの球果は上向き、アカエゾマツは下向きでトドマツの二倍の大きさになる。
P1070285P1070284 葉は、トドマツの方が幅広で長く、先端が二裂し柔らかい。エゾマツとアカエゾマツの違いは微妙だが、エゾマツの葉は、トドマツと同じく裏に白い気孔線があるので、アカエゾマツと区別できる。弟子屈町川湯のエコミュージアムセンター裏にアカエゾマツの自然林がある。


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≪ハノイで虚構の日中友好ムード≫

2010年10月30日 | 政治経済

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 十月二十九日、ハノイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)とシナの首脳会議において、「双方は南シナ海の領有権争いの平和的解決を目指し、法的拘束力のある『行動規範』策定に向けた初の高級事務レベル協議を12月に中国国内で開くことに合意した」(10月30日付『北海道新聞』第2面、同紙から各国首脳=写真上段を転載)が、平成十四年に署名された「南シナ海の行動宣言」が具体的な進展を見なかったのと同様、シナが本気で合意の実効を策定するとは思われない。海洋権益確保を優先するシナの譲歩は、米露を含めた対中包囲網を打破する対抗措置(同日付『讀賣新聞』第7面参照)に過ぎない。
P1140560P1140559 同日夜、日韓シナ三首脳会議の後に予定されていた日シナ首脳会談は、シナの一方的拒否により見送られた。同日午前、日本とシナの外相会議があり、得意然として「首脳会談が行われるだろう」と語った前原外相は、シナ四千年の猿知恵を相手に交渉することの難しさを悟っただろう。
 菅首相と温家宝首相を握手させようとする李明博・韓国大統領の手元と温首相の表情(写真<左>は同新聞から、写真<右>は前掲『北海道新聞』第1面から転写)を見るがよい。温首相の右手は李大統領の左手をしっかり握っているが、菅首相は李大統領の右手に左手を添えているだけ。温首相の表情は菅首相のような性根の座らぬ〝にやけ面〟ではない。
 もともと、日本側は、胡錦濤政権と温家宝首相が置かれた厳しい現実を安易に見過ぎていたのではないか。シナ内陸部で発生している反日デモは一向に収まらず、政権批判の様相を帯び始めている。事態が収拾されなければ胡錦濤国家主席のアジア太平洋経済協力会議出席(11月中旬に横浜で開催)も危ぶまれる。温首相は、東京での鳩山首相(5月当時)との会談における東シナ海ガス田開発に関わる弱腰批判にびびって、首脳会談を拒否する理由を狙っていたのではないかと思われる。結局は、いつものことながら、民主党政権の外交音痴がまたまたさらけ出る格好になった。


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≪きらやか銀行・山形銀行=越境統合へ≫

2010年10月29日 | 政治経済

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 いずれも第二地方銀行で、山形県を地盤とするきらやか銀行(写真上段<左>)と宮城県を地盤とする仙台銀行(写真上段<左>)は、十月二十五日、各本店(写真はいずれも『ウィキペディア』から転載)で記者会見を行い、「経営統合する方向で最終調整に入った」(10月26日付『讀賣新聞』第8面)ことを公表した。
Photo_5Photo_6 日本銀行は、景気判断を「足元の景気は弱い」「緩やかな回復」としつつ、二十八日に公表した「展望リポート」で「強力な金融緩和の効果で景気の回復基調は続く」(同新聞)と強気の見通しを打ち出した。景気の下ぶれを懸念しながらも好業績を維持する大企業とは異なり、負債を圧縮し設備投資を抑制する中小企業の多い地方の実体経済は、日銀の楽観的な見通しとは大きく乖離している。日銀の楽観的景気判断を真に受ける企業はないだろう。
 企業マインドが低く資金需要が乏しい中で、「新規融資の開拓競争には大手行も加わり、貸出金利の引き下げ競争が激化」(同新聞)し、経営基盤の弱い地銀は収益力の低下に苦しんでいる。きらやか銀行と仙台銀行の統合は、厳しい経営環境を凌ぐため、「両行の実質的な筆頭株主であるみずほコーポレート銀行と子会社のみずほ証券が後押し」(同新聞)で実現したと思われる。
 三井精一頭取(仙台銀行=写真<右>)は「既存店舗の重複がほとんどなく、同じ第二地銀で企業風土も近い」、粟野学頭取(きらやか銀行=写真<左>)は「山形と仙台は一つの大きな経済圏となっており、統合にメリットがあると判断した」(『山梨日日新聞』<ウェブ版,10.10.26,12:19>、写真を転写)と、県境を越えた統合の理由を述べている。


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≪ヤマメ釣り=徹別川の竿納め(10年)≫

2010年10月28日 | 自  然

P1140502 十月二十八日早朝の釧路管内は、上空を寒気が覆い、晴天。放射冷却現象によって冷え込み、十二月上旬の寒さとなった。最低気温は、釧路市内で-3.2℃、阿寒湖畔では-6.0℃、日中の最高気温もテレビの天気予報で10.0℃と低かったため、予定していたヤマメ釣り(徹別川の竿納め)をどうしようか迷ったが、風がほとんどないので、何とかなるだろうと決行した。少し遅くなり、九時ちょうどに出発。すっかり雪化粧した雌阿寒岳を眺めながら徹別川のいつもの場所に向かった。
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 釣りは、10時30分~12時30分の二時間。釣果は、女房と二人合わせて、10~13㌢の小振りなヤマメが百匹を超えた。今どきは深みに入っているはずだが、まだ緩やかな瀬で予想外の当たりがあり、寒さを忘れるくらいだった。
 山は、九月の気温が高く十月に入って急に下がったため、美しい紅葉が見られない。コクワ(サルナシ)のグリーンの実がまだ残っていたり、フキノトウの花が咲き始めていたりするのを見ると、初夏の低温多雨、夏から秋の猛暑、晩秋の寒気と降雪は、やはり異常気象だったかと振り替えざるを得ない。冬も異常な寒波や大量の降雪があるのかもしれない。除雪機の整備を入念にやっておこう。


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≪我が家で食べている米(おぼろづき)≫

2010年10月27日 | 行住坐臥

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 我が家では、私も女房も和食育ちなので、子どもたち(男児二人)も含め主食は米だった。銘柄に拘った記憶はないが、「アキタコマチ」はなぜか覚えている。
P1140499P1140552 農林水産省が十月二十日に発表した検査結果では、今年の1等米比率(比率一覧=写真下段<左>は、(10月21日付『北海道新聞』第1面)は、猛暑の影響を受けて、「9月末時点で64.4%」(同日付『讀賣新聞』第1面)で、過去十年で最低となった。
 1等米比率は、都道府県ごとに大きな差があり、北海道は90.4%と高水準だったが、二十八日発表の「作況指数(10月15日現在、平年=100)は、全国平均で『やや不良』の98」(10月29日付『釧路新聞』第4面)ともども、銘柄の選択には関係がない。「おぼろづき」の新米の食味に十分満足しているので、タンパク質含有量を「6.8以下」から「7.9以下」に緩和した「ゆめぴりか」を食べる必要はない。昨年、たまたま田舎家の食料品店で売れ残っていたのを買ったので今年も買って食べたが、大騒ぎするほどのものではない。


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≪衆院北海道5区補選=町村信孝氏圧勝≫

2010年10月26日 | 政治経済

P1140488 衆議院北海道5区では、民主党の小林千代美・前衆院議員が、昨年の衆院選での選挙違反や北教組からの違法献金の責任を取って辞職したことから、十月二十四日、補選投票が行われ、自民党の前衆院議員・町村信孝氏が民主党の新人・中前茂之氏を三万票を超える大差で破り、小選挙区の議席を奪還した。
 私は、在職四十三年間、一度も労働組合に加入したことのない根っからの保守派で、今回の選挙結果に溜飲が下がった。しかし、勝ったとはいえ、町村氏の選挙は「政権奪回に向けた第一歩」(10月25日付『北海道新聞』第27面)といえる政策を訴えた内容ではなく、民主党政権の敵失を執拗に攻撃しただけで、万歳どころか拳を振り上げる(写真上段は、同日付『讀賣新聞』第1面から転写)にも値しない。
P1140491P1140494 官房長官や外相などを歴任した自民党の大物・町村氏が、元国土交通省職員のぽっと出の小僧っ子を相手に「どぶ板選挙」(同新聞・第27面)を強いられ、なんとか面目を保った(過去の選挙結果=写真中段<左>は、同新聞から、開票結果=写真中段<右>は、同日付・前掲新聞・第1面から転写)程度では、民意が自民党の復調に向いたとはいえない。
P1140490_2 自民党道連・伊東良孝会長の「自民党に対する期待感、とまでは言いません」 (10月26日付『讀賣新聞』第31面)という控えめな言葉が正鵠を射ている。有権者の民主党離れを期待するだけでは政権奪取は成らない。
 中前氏の「世代交代論」に対して、町村氏は長谷川岳・参院議員を選挙カーに乗せ対抗した。中前氏も町村氏同様、日本の行く先に触れる具体的な政策を語らなかった。もはや労働組合 の集票力(写真下段は、10月25日付・同新聞・第31面から転写)を頼りにする時代ではない。


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≪別保川の竿納め余録(キノコ)(10年)≫

2010年10月25日 | 自  然

P1130917 十月十六日、別保川のヤマメ釣り竿納めに出かけたとき、キノコは全体として、オフ・シーズン直前の様相を呈していたが、エノキタケ・ムキタケ・ヌメリスギタケモドキはまだ盛りだった。釣りを終えて、女房と川の両岸を歩いて採取または撮影したキノコの写真を、見慣れたものがほとんどだが、並べてみる。
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 ≪上段≫エノキタケ、≪下段1列目≫ムキタケ→ツキヨタケ(毒)三枚(10月9日、釧路町昆布森来止臥(きとうし)野営場近くで撮影。ムキタケ又はシイタケに似るが、柄のリング、柄のつけねを割くと見える黒い染み〈ない個体もある〉で識別できる)、≪下段2列目≫ムキタケ→ヌメリスギタケモドキ→エノキタケ→ブナハリタケ、≪下段3列目≫チャナメツムタケ→シロナメツムタケ→コガネタケ二枚、≪下段4列目≫ハタケシメジ二枚→オシロイシメジ(毒)→ニガクリタケ(毒)


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≪オンコの剪定⑫⑬⑭⑮(10年)≫

2010年10月24日 | 園  芸

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 オンコ⑫⑬⑭⑮の四本は、樹高1.0~1.6㍍の小木なので、⑪が終われば、〝十月中に仕上げる〟という精神的重圧から解放される。しかし、⑫~⑭はロッケリーの縁に植わっていて足場が悪いため、小木にしては体力を消耗する。剪定作業は18~23日、実質五日で目出度く終了した。あとは、シャクヤク(紅色)の植え替え、サラサドウダンの整形、ツツジ類の雪折れ防止対策でもって、庭は長い眠りに入る。
 炎熱の八月十七日から始まり、もう初霜・初氷の季節。母から受け継いだこの大仕事を、母が脚立から降りた八十五歳までやるつもりでいるが、私の技能を受け継ぐ者がいないので、身体が動くうちに、いつかは十五本をすべて始末しなければならないだろう。その時期の見極めが難しいところである。


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≪網走管内斜里町の街中に現れたヒグマ≫

2010年10月23日 | 社  会

Photo 十月十八日に北海道網走管内斜里町の市街地にヒグマ二頭が現れ、街中を徘徊した後、地元猟友会のハンターに射殺されたニュース(10月19日付『北海道新聞』第29面、写真上段を同紙から転写)を読み、二十二日、田舎家の最後のラズベリー摘みを兼ね、現場検証に出かけた。発見から射殺までの径路は、同紙に掲載された略図をもとに詳細な地図を作製したので、現地で迷うことはなかった。
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 写真中段(二列)右へ、斜里町立朝日小学校→グラウンド裏のミズナラ林(授業中の教員と児童が発見し、町教育委員会を通じ斜里警察署に通報)→ヒグマが撮影された街路(〝すし善〟の辺り)→西念寺(界隈には寺・神社・町役場などがある)→知床博物館→案内図(ヒグマは東に移動し、博物館敷地に入る)→博物館裏の斜面(ここでハンターが射殺)→斜面右手奥のケージ(怪我をしたオオワシ・オジロワシを保護)
P1140440P1140449 射殺されたヒグマは処分され見ることができなかったが、本日は帰路、キタキツネとタンチョウに遭遇。どちらも、ヒグマ同様、人里に平気で出没し、野生動物の生態系が乱れていることを覗わせる。ヒグマは海岸沿いのミズナラ林でドングリを食べながら歩いているうちに市街地に入り込んだのだろう。キタキツネはもはや人間の生活圏に住みついている。


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≪ハタケシメジとクサウラベニタケ(10年)≫

2010年10月22日 | 自  然

P1140099 毒茸のクサウラベニタケには、食茸のハタケシメジと紛らわしい個体があり、注意を要する。傘の色は変化の幅が広く、写真上段の個体(左二本がハタケシメジ、右二本がクサウラベニタケ)は、薄い褐色を呈し、傘の色では区別をつけがたい。右の個体は、ヒダもピンクではなかった。十月十五日に大発生しているのを見つけ、二十二日に同じ場所を通りがかって確認すると、誰かが採取した跡が残っていた。
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≪下段1列目≫〈傘〉ハタケシメジ(薄い褐色)→ハタケシメジ(やや濃い褐色)→クサウラベニタケ(灰色がかった褐色で絹糸状の光沢がある)。
≪下段2列目≫〈ヒダ〉ハタケシメジ(白色)→クサウラベニタケ(ピンク)→クサウラベニタケ(左)とハタケシメジ(右)どちらも白色。〈柄〉ハタケシメジ(傘と同色だが、写真上段の個体のように白色もある)→クサウラベニタケ(白色で光沢がある)→クサウラベニタケ(左)は中空でもろいが、ハタケシメジ(右)は中実で堅牢。
 キノコの識別を言葉で理解するのは難しい。何度も実物を手に取ってみて、色・光沢・形状等を確かめ、体に覚え込ませるしかない。不明なキノコには手を出さないことが肝心だが、形が損傷しないように丁寧に持ち帰り、経験豊かな鑑定者に観てもらうのがよい。自称キノコ博士の鑑定を迂闊に信じないことも必要だろう。。


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