タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

  <タイトルは「庭仕事」ですが、残日録には他の分野も含まれています>

≪ 商品偽装・不当表示 ≫

2007年06月30日 19時15分31秒 | 雑  録

P1010174 雪印乳業や不二家の偽装問題が納まったのもつかの間、今度は、苫小牧の食肉加工製造卸会社<ミートホープ>の食肉偽装事件である。「政界は、一寸先は闇」といわれ、政治家や政治活動には常に胡散臭さがつきまとうが、なに、経済・法曹・学問・行政・報道・宗教・芸術・その他諸々の世界も、何をやっているか知れたものではない。その証拠に、元公安調査庁長官・弁護士の緒方重威が、28日、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕されたではないか。社会保険庁の役人のでたらめ仕事は、すでに天下周知の事実である。他にも、いかさまの実例はいくらでもある。
 上の写真は、ハムスター・リス・オウムなどの餌用小粒ヒマワリの種袋を両開きにしたものである。食肉偽装と比べるには、ちと釣り合わない気もするが、れっきとした不当表示がまかり通っているので、あえて、ここで取り上げることにした。
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 左側は、袋の表、右側は、裏である。表には「ヨーロッパ産」と朱記され、その上部に、フランス共和国の国旗(縦に青・白・赤の三色旗)を、下から青白赤の三色旗に変え、あたかもフランス産であるかのように装っているふしがある。
 右の写真(袋の裏面)には、目立たない位置に小活字で、「原材料:ヨーロッパ産小粒ひまわりの種」とあり、その下に大活字で、会社名が印刷され、最下部に中活字で<原産国:日本>と明示してある。付記されたMade in Japanは、この場合、原産国を意味しない。
 目立つ位置に「原産国:日本」とあれば、小学校低学年でも、このヒマワリの種の産地が日本だと思うだろう。私も誤って、日本産と疑わずに購入したのだ。表示された会社は、単なる製造販売会社であって、輸入品の種を袋詰めしただけの製品を「原産国:日本」とはいわない。


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≪ ド ロ ヤ ナ ギ ≫

2007年06月30日 13時19分00秒 | 自  然

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 ドロヤナギの写真は、西港臨海公園の駐車場から、道路向こうの西港東端、東西オイルターミナル釧路油槽所と出光興産釧路油槽所方向を撮影した。ドロヤナギは、道路沿いに、360間(650メートル)にわたって植栽されている。この場所は、7年前、キンチャヤマイグチが出ることを友人に教えてもらい、訪れるようになった。キノコの出る場所は、普通は他人になかなか教えないものだが、彼は、恬淡とした人柄により、職場で信頼が厚い人物である。自然環境保全の活動家でもある。P1010163P1010162
 ドロヤナギは、ドロノキともいい、生長が早く木質が柔らかいので、器具材・マッチの軸・パルプ材として用いられる。釧路市は、昭和49年から55年まで、愛国地域の北側に美原団地を造成したとき、街路樹や公園樹として、この木を大量に植栽した。現在、近隣の住民が、散策とともにキノコ採りを楽しんでいるそうである。
 葉は、ポプラと違って広い楕円形で、若木の幹は緑色を帯びた滑らかな青白色だが、老木になると灰褐色に変じ、縦に裂け目が生じる。西港臨港公園では、樹齢は比較的若いようで、裂け目が生じている木は見られないが、女房の観察によると、ここ数年、ヤマイグチもキンチャヤマイグチも、発生数が少なくなったとのこと。カラマツが年数を経るにつれて、ハナイグチが出なくなるのと同じ現象かもしれない。それぞれの樹に、キノコが出る適齢期があるようだ。


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≪ 西 港 臨 海 公 園 ≫

2007年06月30日 05時49分39秒 | 自  然

P1010156 6月28日、1年点検で、ジムニーを双葉町の釧路スズキ販売の工場に入れた後、キャリーで、女房と西港臨海公園に出かけた。目的は女房のキノコだが、思わぬ発見があった。
 西港臨海公園は、道路を挟んで、西港の斜め東側と向かい合う位置にあり、公園にも西港側の道路沿いにも、ドロヤナギが数多く植栽されている。ここに、6月中旬からカワリハツやヤマイグチ、次いで、キンチャヤマイグチが出ることを友人に教えてもらい、7年くらい通ったが、カシワには気がつかなかった。駐車場の西側の縁で、「あれぇ、これ、カシワじゃないのか」と、女房に声をかけると、「まぁ、本当にカシワよ、こんな所に」と、返事が返ってきた。
 思いもかけない、嬉しい発見だった。しかし、たった二本しか生えていないので、意図的な植栽ではなく、なにか偶然の出来事なのだろう。近くに遊園地があるので、子供がドングリを落としたか、あるいは、カラスの仕業かもしれない。
 キノコは、カワリハツがすぐ見つかったが、なんと、例年より一か月早く、キンチャヤマイグチが出ているではないか。これは大きくなりすぎて、食べるのは無理だP1010165が、女房は、しっかりと本領を発揮して、食可能な大きさのものを一個、さらに、ヒラタケまで 採取していた。本当は、ヤマイグチを期待していたらしいが、本命が見つからなくても、手ぶらで帰らないところはさすがである。キノコも山菜も、私が手ほどきしたのだが、今は立場が逆転し、女房が先生である。
 最後の発見は、ハシボソガラスの巣。P1010167ドロヤナギの上部に、そろそろ巣立ちが近い雛が三羽入っているではないか。頭上で、ガーガー鳴きながら飛び回っていたのは、親ガラスだったのだ。
 ハシブトガラスでなくてよかった。別保原野のワラビやウドの<採り場>で、巣に近づいて、度々攻撃を受けたことがある。しかし、飯塚利一監修『野鳥の観察』ジュニア自然図鑑3(実業の日本社)に、「ハシブトガラスは生活力が旺盛で最近都市でふえており、巣の近くを歩く人をおそうこともあります。これは人を攻撃しているのではなく、子育てを邪魔されないようにとの母性本能から出ている行動です」と記されているように、攻撃は、頭上近くまで飛来し相手を威嚇する行為なのだろう。
 巣は、非常に見苦しい。形もさりながら、小枝の間から荷造り用のビニール紐がぶら下がっているのは、なんとも形容のしようがない。以前は、小枝だけを集めた立派な巣を見かけたが、最近は、紐や針金まで材料にするようになった。それにしても、この巣は、だらしなさすぎる。ま、人間も同じか。いまどきの世の中、節操のないだらしない人間ばかりになってしまい、カラスを諫める資格はない。


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<サラサドウダンとドウダンツツジ(07年) ≫

2007年06月29日 04時48分49秒 | 園  芸

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 わが家のベランダ真ん前の特等席に、手前から、クロフネツツジ・エゾシャクナゲ・シロバナトキワツツジ(エゾムラサキツツジの白花変種)・サラサドウダン・エゾシャクナゲ(わが家の庭で最大、頭が少し見えている)が植わっている。
 このサラサドウダンは、父母が私たちと同居を始めた昭和63年に、旧宅の庭から移植した。その頃は三尺くらいの小木だったが、いまは、樹高七尺。幹は地際で五寸、四本に分かれて立ち上がり、樹冠は笠型。樹齢は30年くらいだろう。父がドウダンと呼んでいたので、私もそう思っていたが、数年前、花が白色でないことから、サラサドウダンと分かった。6月20日、新芽が伸びて形が崩れたので、仮剪定をした。秋には、もう一回り縮める予定でいる。
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 左が、わが家のサラサドウダンの花。右が、双葉町の釧路スズキ販売のフェンス沿いに植栽されているドウダンツツジ(許可を得て撮影)。 辻井達一・梅沢俊・佐藤孝夫『新版北海道の樹』(北海道大学図書刊行会)に、サラサドウダンの花について、「黄白色で先は淡紅色。紅色のすじがある」と記し、類似種との区別を、「ドウダンツツジは花が壺形で白色、葉の先はとがり、葉脈は網目状になる」としている。
 確かに、花の色と形、葉の形状が異なる。このようなありふれた花木の種類を取り違えていたとは、恥ずかしい限りである。他の人は気がついていても本人が知らないでいる、単純な思い込みが、ほかにも多くありそうな気がする。


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≪ イワウメとコメツツジ ≫

2007年06月28日 06時10分55秒 | 園  芸

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 このイワウメとコメツツジは、6月16日に投稿した≪石付けイワウメ≫のイワウメと同時に、多孔質の火山岩ではなく、火山礫、いわゆる軽石に付けたもので、25年を経ている。前者と違って、コメツツジは、勝手に生えたのではなく、あらかじめ実生で育てておいた小苗を、意図的に付けたものである。しかし、手入れを怠っているうち、樹形が崩れてしまい、カエル股に枝が右手に分岐してしまった。現在、この枝の処理に悩んでいる。
 左端のヒメセキショウは、盆栽棚で、隣の小鉢から種がこぼれて発芽したらしい。これまで、そのまま放置しておいたが、全体のバランスが崩れるているので、取り除こうと思っている。この部分は、土を除去し、火山礫の本来の地肌を見せるべきだろう。
 ヒメセキショウは、梅沢俊『新北海道の花』(北海道大学出版会)に載っていないため、ウェブで検索したところ、草もの盆栽ショップのHP<ベランダで楽しむミニ盆栽/PHOTO>に、 「日本全土の谷川の淵(ふち)などに群れて自生する小型で葉の細い常緑多年草」と説明し、分布は、「日本(本州以南)」という矛盾した記述が載っていた。どうも北海道には自生せず、園芸種が販売されているようである。私は、園芸店で購入したものを、長年、小鉢で育てているので、耐寒性には問題がない。


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≪ 白 花 ク レ マ チ ス ≫

2007年06月27日 20時31分51秒 | 園  芸

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 女房のジムニーの車庫が鉄筋コンクリート造りで、白花のクレマチスの背景にそぐわないが、早朝、4時30分、すでに給餌台にスズメが入っているのに免じて勘弁してもらおう。濃霧にもかかわらず、クレマチスの写り具合は悪くない。
P1010137 この白花クレマチスは、時季はずれに、釧路町木場のホーマックで、ポット苗を格安で購入したものだが、当たりがよかったと思う。成長力旺盛で、花数も多いので、大いに気に入っている。ツツジ類が大方終わって、庭の花木が寂しくなる頃開花するから、ひときわ目立つのである。
P1010136  白花は、パナソニックのルミックスDMC-FX7とは相性が悪いようで、日中の強い光線の下では、写りがよくないので、思い切り早朝に、しかも、霧の中で撮影した。
 荒井道夫・他『北海道の庭づくり・花づくり』(北海道新聞社)に、「クレマチスの仲間は花および長尾毛を有する果実を鑑賞するもので、個性豊かなうえ野趣、風情に富み、栽培環境に順応できる性質もあるので生垣、花壇、ロックガーデン、テラス、へいなどにからませてつくるなど、どこにでも合う植物です。園芸種も非常に多く日本で改良されたものだけでも百品種以上あり、花の咲き方、花弁の形、花色など多彩です」と記述されている。
 因みに、わが家の二種類は、品種名不明。さび病や斑紋病、アブラムシやハダニが発生するので、薬剤散布を年に数回行う。


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≪ クレマチスとキジバト ≫

2007年06月27日 17時31分03秒 | 園  芸

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 6月27日(水)早朝、4時30分、濃霧の中のクレマチスの白花を撮影するとき、キジバトが給餌台に飛来。最近は、四羽もやって来て、入れ替わり立ち替わり餌台に入り、スズメの餌をほとんど食べてしまう。ときには、二羽が同時に入ることもある。一羽のときは、勇敢なスズメも入るが、穏和なキジバトとはいえ、大きさが格段に違うので、さすがに落ち着かない様子で、長居はしない。
 キジバトは、身長のわりに嘴が小さく、小粒のアワ・ヒエ・キビを、長いときは小一時間も、丹念に啄んでいる。今年は、スズメの雛の巣立ちがやや遅く、ようやく子スズメが群がり始めたので、地面に、カナリヤシードを加えて撒いてやっている。キジバトさん、子スズメの餌を食べちゃだめだよ。少しは遠慮しなさい。P1010025
 クレマチスは、アーチの左側に紫色、右側に白色、二種類が植わっている。苗の値段は、紫色の方<東京の種苗会社>が高価だったが、生育は白色の方<釧路の園芸店>がはるかに旺盛で、花は早いし、数も多く咲く。品種改良を何度も重ねたものは、えてして、繁殖力が劣ったり、病虫害に弱かったりすることが多いような気がする。それでも、種苗会社のカタログを見ると、様々な品種が並んでいて、買いたい誘惑に駆られるが、女房の、「植える場所もないし」の一言でもって、事はおしまいとなる 


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≪ シェイクスピアとレコード ≫

2007年06月26日 20時16分08秒 | 学芸文化

P1010119P1010120 大学の専門課程所属が英米文学科だったため、〈英米文学演習〉という科目で、当然のことながら、シェイクスピアの作品を読まされた。自分では、理科系が向いていると思ったが、文学も、ま、嫌いではなかったので、それなりに対応できた。
 しかし、シェイクスピアは舞台芸術なのだから、英文テキストを教室で読んで、これがシェイクスピアでございます、という教授先生の英文学的態度には、なにかしら不自然なものを感じたことは確かである。それでも、日本人役者の日本語によるシェイクスピアを観劇することは断じて拒絶した。そんなもの、シェイクスピアとは全く別ものである。江守徹のリチャード三世など、虫ずが走る。
 在学中(これまでも)連合王国を訪れた経験はないので、実際の舞台を見たことはない。『ハムレット』と『ロミオとジュリエット』の映画を見ただけである。その代わりというわけではないが、卒業記念に、札幌市の楽器店で、オールド・ヴィック座公演実録版レコード(東芝音楽工業株式会社)三枚組を四千五百円で購入した。昭和40年に就職後、同じシリーズの『ハムレット』(これは、かの有名なジョン・ギールグッドが主演)、翌年、『真夏の夜の夢』を、網走管内の楽器店で購入。その後、録音用に制作された一枚もの、リビング・シェイクスピア・シリーズ(東芝音楽工業株式会社)で、『オセロウ』と『ベニスの商人』を、それぞれ二千円で購入した。初任給が一万二千円の頃だから、大枚をはたいたのである。
 日本ビクターの安物ステレオセット(まだ真空管が使われていた)で、これらのLPレコードを聞きながら、一応は、英文科卒業の面目を施したと思っている。わが青春の一瞬の一コマである。このステレオセットで聞いた、ブルーノ・ワルター指揮、CBSコロンビア交響楽団演奏『ベートーベン交響曲全集』については、別に投稿しよう。


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≪ ツルウメモドキの花 ≫

2007年06月26日 12時35分54秒 | 園  芸

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 ツルウメモドキは、道東の山野のどこでも見られる。ツル性で、他の樹に絡みついて伸びる。庭に植えた記憶がないので、15年くらい前、おそらく野鳥が種子を運んで、実生苗が生育したものと思われる。生えている場所には、絡みつく樹木がないため、一尺に伸びた頃、持ち山のヤチダモの小径木を九尺に切り、木槌で三尺を埋め込み、添え木(三年前に地際が腐って倒れたので、今は鋼管に取り替えてある)にした。生長が早く、たちまち六尺の添え木を越え、枝ヅルも広がったので、年に数回鋏を入れ、頭を七尺、横幅も二尺五寸に抑えている。P1010134 現在、頭部が少し重いかもしれない。
 雌雄異株で、雌雄が分からない上に、雌株としても、一本だけで実がつくのか心配だったが、10年前に初めて花が咲き、実もついた。雄株がないのに結実したのは、近辺にツルウメモドキがけっこう生育していて、ハチが花粉を運んできたためだろう。
 晩秋には、三つに裂けた黄色の仮種皮の中に、黄赤色の種子が見える。実つきはよく、ツル全体が黄色に染まる。たった一本のツルの実でも、年を越すと、いつのまにか野鳥が訪れ、種子を食べ尽くし、仮種皮だけが雪の上に散らばっている。餌の不足する厳冬期に、このような僅かな実でも、野鳥にとっては、生き残るための貴重な糧となる。老母のロッケリーに植わっている、一尺足らずのベニシタンでさえ、小さな赤い実は食べられてしまう。生きるためとはいえ、どのようにして僅かな餌のあり場所を探知するのか、不思議に思わざるをえない。


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≪ エゾウラジロハナヒリノキ ≫

2007年06月25日 06時57分55秒 | 園  芸

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 このエゾウラジロハナヒリノキの寄せ植えは、庭植えの親木からこぼれ種で芽生えた五年ものを、昨年、小鉢に植えた。庭植えの親木は、昭和51年9月に、金山側から夕張岳に登った際、小夕張岳の登山道脇で採取した種子を持ち帰り、翌年、実生で育てたもので、樹齢は30年になる。もともと三尺くらいにしかならない低木なので、ときどき鋏を入れて、樹高は二尺五寸しかない。P1010122P1010125
 実生で育てて30年間も、種名は、単純にハナヒリノキと思っていた。ところが、最近になって、辻井達一・梅沢俊・佐藤孝夫『新版北海道の樹』(北海道大学図書刊行会)により、これが、エゾウラジロハナヒリノキだと分かった。<ハナヒリノキ>の〈類似種との区別〉の項に、「変種エゾウラジロハナヒリノキは葉がやや大きくて幅が広く、表面には光沢なく、裏面は白っぽい」と、明記されているのがそっくり当てはまる。
 枝先の総状花序に、緑白色の小壺状の花が咲く。荒沢勝太郎『亜寒帯の花5』(艸人舎)に、「花の咲くのも他のツツジ科の仲間にくらべると遅いし、見すぼらしい」と記されているが、開花が遅くても、どうということはなかろう。見窄らしいのは、見る者の鑑賞の仕方ではないのか。


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