二十二日の墓参りのついでにクレソンを少量摘んだ記事は既に投稿したが、クレソンの他に、実は、私たち夫婦のささやかなワサビ栽培地の状況確認も目的の一つだった。クレソンは、不埒な連中に荒らされ無残な姿を晒していたが、別の場所で少しずつ株が増えていたワサビは、嬉しいことに誰にも見つけられず健在だった。まだ総株数が少ないので、今回は三株を掘り取るに止めた。
ワサビは、西洋ワサビと区別するため、本ワサビと呼ばれることがある。栽培は、年間を通して15℃を保つ汚れのない湧き水のある場所が最適で、北海道では自生しないと言われるが、釧路湿原の周辺で、5~10℃くらいの湧き水がある所では栽培が可能である。しかし、栽培適地が限られ、ほとんどは、不心得な山菜採取者たちに持ち去られるケースが多い。
ともあれ、東北地方太平洋沖地震で被災した人たちに申し訳ないと思いながら、この日は幸運に恵まれ女房がワサビを摺り、馴染みの寿司店から刺身を出前で取って、私は日本酒(剣菱)の熱燗、女房はビールで豪勢な夕食と相成った。
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