イケマの花の付き方は珍しい球形の散形花序

　今年は例年になくイケマの生育が旺盛で、林道沿いの藪一面に、珍しい球形の散形花序が点在している。

　花序だけでなく、小花柄の先につく花も風変わりで、反転する５深裂淡緑色の花冠の内側に５裂白色の副花冠をもつ小合弁花である。

　上掲画像では、蔓の葉腋から直上する長い１本の花柄の先端から多数の小花柄を出し、その先に１個ずつ小合弁花を咲かせ、全体として球形を呈している様子がが分かる。

　横から伸びてきた蔓が花柄に巻き付いてよじ登り、花序の左手に斜上する構図が面白い。