タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

  <タイトルは「庭仕事」ですが、残日録には他の分野も含まれています>

フェンス越しに摘まむ隣家のビックリグミの実は蜜の味

2017年07月29日 14時57分35秒 | 行住坐臥

 気候が冷涼な釧路では、7月も終わろうとする今頃、ビックリグミの実が赤く熟し始める。

 しかし、一口に釧路と言っても、内陸部と海岸部とでは気温に歴然とした差があり、数キロの距離の違いで花卉や野菜、果樹などの生育に大きく影響する。私が居住する住宅街は、冷たい海風と霧のせいで実成の条件がよくない。

 遅れ馳せながら赤熟したビックリグミの実を見ると、私はつい、貧しかった少年時代を思い出し、無断でフェンス越しに手を入れ摘まんでしまう。密かに味わう、この酸いみと渋みの強い実が、じつは「蜜の味」なのである。

 グーズベリーの実をくすねて、隣家の婆さんに「このガキがっ」と呶鳴られたなあ。シウリザクラの実を採ろうと木に登り、背中から落下、しばし息が出来ず死ぬかと思ったなあ。60 年以上も前の出来事が鮮やかに蘇るのは、人生の終わりが近いせいかしらむ。

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