タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ スズメがヒヨドリを数で圧倒 ≫

P1010455 八日早朝、昨夜半からの積雪のため餌がないせいか、ヒヨドリとスズメが大挙して給餌台に殺到した。
 ヒヨドリは、街路樹のナナカマドや公園のエゾノコリンゴなどの木の実が食べ尽くされた後、給餌台に寄りつくようになり、スズメを追い払う招かざる客だが、通常は一羽か二羽が来る程度だった。
 この日の朝は、少なくとも六羽が先を争って狭い給餌台に入ろうとし、その間、スズメは写真のように、私がひょっとしてと思って雪の上にばらまいた僅かな餌に群がっていた。
 ヒヨドリは、結局、互いに牽制し闘争の末に一羽を残して飛び去ったが、その後のスズメの行動が興味深い。
P1010446P1010448P1010451P1010452 初めは、台の左端に二羽がそっと載ったが、ヒヨドリが珍しく威圧しないので、隙を狙ってさらに数羽が突入。気づいたときは既に遅し。周りはスズメに占拠された。「なんだお前たちは、オラ、オラッ」と言ったかどうかは分からないが、スズメの大群に囲まれて、ボーッと立ちつくすヒヨドリの姿を初めて見た。
 負け戦で孤立し、敵の雑兵に囲まれて立ち往生する武将の体(てい)。ヒヨドリはこの後、じきに給餌台から飛び去るが、実際は、スズメに負けてのことではない。ま、それまで一羽で十分食べ、胃袋が膨らんだのだ。スズメの方は必死の突撃だったろう。

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