気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

密室で消えたアルバムの犯人を追え!

2017-06-08 00:17:25 | エッセイ

 現役の頃の我が家には子供部屋があったものの、父親の私には部屋がなかった。と、厳密に言えば嘘になる。 何故なら、単身赴任中だったので赴任先の部屋は全室私の書斎部屋になっていたからである。 どれ位の広さ? 78平米はあったかも知れない。単身用ってないから贅沢だ。 

当然のことながら、退職し自宅に戻る時、この部屋に納まっていた余計な物も持ち帰って来たのである。 幸いにも、娘の部屋が早くからアメリカに留学し、そして結婚し空き部屋となっていた。その部屋が私の書斎部屋となった。 

 これを機会に身辺整理を始めた。 着る事のなくなった背広とコートの大部分、蔵書類、写真アルバム、メモ書き資料、記念に収集した品などである。本も全集ものもBookOffに電話で処分できるとは便利になっていた。ただ、文学全集72巻がいくら古いとは言え800円の安さには驚いた。海軍予備士官やD51機関車、月面探査などの記録写真集なども早々と処分をした。惜しかった。少し早まったかな。 

 狭い部屋が身辺整理で空間に広がりを見せた。 息子が残した書棚付き勉強机そして娘が残した木製の勉強机2台をL字型に組み45度に椅子を回転させるだけでPCと筆記ができるコーナーを作った。早速にもワープロに始まりFacebookそしてblogにまでに至った。 ブームに乗り自分史に取り組み、家系図の制作、亡くなった両親の写真集の制作などに取り組み子供に孫に残すことができた。 

 所詮、量が多いと捨てられる運命にある写真をアルバムから厳選し更に個人別写真集を最後の制作課題とした。 

 だが、そのもとになるものがないのだ。特に、亡き両親の生前、そして家族の小さい頃の写真がアルバムごと、この部屋から消えてしまった。PCに保存したり、見やすくテーマ別に分類したりと、いじくりまわしてしまった気配がある。足が生えて自分で脱出する訳はない。残るは部屋の住人の呆け即ち痴呆によるものかと自分を疑う始末。

 アメリカに住む娘は自分の幼い頃の写真を探して欲しいと言う。高校を卒業して、その1週間後に渡米したので18歳以降の家族写真がないに等しい。探してやりたい。

 大事にしていたアルバムが突然と消えた。しかも、すべて貴重な古いものばかりだ。この狭い蜜室の何処かに隠れているのか、もう既に持ち出されているのか、今だ不明だ。 犯人は私以外には考えられない。 白状したくとも、記憶に覚えがなければどうしようもない。 

 やはり、とうとう始まったかなと、己を卑下する始末。「いやになるな~」そんなことを言っている場合ではない。探すのだ。 この狭い部屋の何処かに意地悪に息を潜めてほくそ笑んでいることだろう。天眼鏡を片手にもう何回目になるか・・・探すか~・・・。  

こんなことでしか、時間が過ごせなくなったこの頃です。

終わり 

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2 コメント

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神様が授けてくださった (屋根裏人のワイコマです)
2017-06-10 10:14:38
たぶん、tiburonta さまのために
神様が、教養を授けてくださったと思います
教養とは、今日すべき用事・・今日用。
探しもの・・私も先日半日探しものを・・
何処にも無くて、諦めて部屋の電気を
消して寝室に、行こうとした瞬間・・
スキャナーの電源の小さな光が点いて
いてその中に・・半日探し求めていた
書類が入っていて・・安堵しました。
普段汚い部屋も、おかげでだいぶ
整理できて・・これも神の思召しと
感謝した次第です。
のんびり探しますと・・相手の方から
出て来てくれますよ。 必ずありますから
楽しんで・・探してください。
アルバム (山下です)
2017-06-11 21:12:56
アルバム写真はまさに存在証明ですね、お嬢様はじめ子孫に残す大切な記録です、しっかり探して残してあげましょうよ。

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