部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



SDシナンジュの完成作製記、ようやく完了しました。
作製は5月の静岡ホビーショー モデラーズクラブ合同作品展、倶楽部ディフォルメ屋の通称「赤々コンペ」向けに作製したモノになります。
静岡HSではたくさんの感想をいただき、本当にありがとうございました。

5月以降、ずっと撮影に悩んできましたが、どうやらこうやら公開できそうな画像が揃いましたので、完成記としてUPいたします。


■MSN-06S シナンジュ



















ちょっと画像が暗めですが、ご容赦ください。雰囲気重視という事でwww



■作製記

BB戦士シナンジュの上半身です。

すごく出来が良いので、このままでもOKという話もありますが、ちょっと手を加えていきます。

ざっと見て一番の違和感は、頭位置が前過ぎる点。
ここを最初に改修しました。

向かって右が頭位置を後ろにずらせた状態。加えてあごが引けるようにしてます。

BB戦士の胴体パーツを分解して、首取付位置を切り出しました。

これを位置調整して再構築することで、頭位置を変えています。

下が位置調整後です。かなり後ろに首位置を下げました。

さらにはアゴを引けるように、上面の要らない部分は全部撤去。


きちんとアゴを引こうとするとアゴまわりの動力パイプが襟部分と干渉するので、ここを調整。
まずは動力パイプとアゴ固定パーツを切り離し、動力パイプを左右一節ずつ短縮しました。
このあと曲げ癖をつけながら、もとのアゴパーツとがっちり接着。


画像はありませんが、襟部分をいったん切り離して、動力パイプが付いた状態でアゴが引ける位置へ左右移動してます。

作業説明は次の肩加工や腰加工と前後しますが、胸部ボリュームが足りない感じだったので、左右にプラ板1枚分を追加。



続いての作業は肩部分。
BB戦士の肩パーツでも良いのですが、ディテールがやはりちょっとぬるいので、HGUCパーツを使用します。
ただHGUCだとパーツのボリュームが少し物足りないので、プラ板1枚分で幅まし。

当然肩の中身側も1枚分接着面で幅増ししてます。

さらには肩の上部パーツを持ち上げたりして、ボリュームアップ。


持ち上げたところはサイコフレーム設定をでっち上げ。
プラ板にそれらしく筋を入れて適当に貼ってます。


こんな感じ。


肩のパーツの厚みはかなり目立つので、縁を薄化作業してます。ここは意外に目立つのでやっておくと効果ありです。

向かって右が作業後。

肩アーマーの突起もディテールがぬるいので、先端をいったん削って、プラ棒を張り付けて先鋭化。

思ったより面倒な作業でした。


続いて腰部分。
BB戦士のままでもまぁ良いかと言えば良いのですが...


何かとHGUCの方が付加価値が出るので、HGUCへ置き換え。

ただ胸部のBB戦士パーツとそのままではぴったりせずに浮いた状態になるので、色々と作業。

HGUC腰パーツの上面、前後の干渉部分を削り取り。

BB戦士胸部パーツの腰部分についてる動力パイプのモールド、前部分を見えない範囲で現物合わせで干渉調整。
胸部側ではさらにボールジョイント受けを仕込んで、その位置を調整してます(画像なし)

画像ではちょっと分かり難いですが、前出画像と比較するとおさまりが良くなっているのがわかると思います。


流れは前後しますが、脚検討時にみているとスカートはHGUCパーツそのままでは少し長い感じがしたので、
途中で切断して2mm程短縮しました。


さらにはフンドシが全体ボリュームから見ると弱いので、3mm程ボリュームアップ。



次は脚部。
この辺はもう適当です。
まずはイメージで、あたりを付けた位置を基準にいったんカット。

これをベースに調整して、違和感のない長さを見つけていきました。
シナンジュはザクやグフよりちょっと長めの方が似合うと思います。

で、脚部の一番の問題はフレキシブルスラスター。
ここは脚部と同じく人による好みに依存する部分なので、何とも言えないところはありますが、イメージを決めるためにあれこれ悩みました。
こんな感じでいろんな取付位置を模索。


結果だけ書くと、私は元のHGUC取り付け位置がイメージにぴったり来ました。
取り付け位置はHGUCのまま。パーツの固定部分は脚部カット位置にあるため、そのままでは固定できませんので、塗装を考えて固定ダボだけ追加で作ってます。


膝パーツは取り付けを考慮し、脛に固定。オリジナルと固定位置は異なります。


裾に何も無いと脚部が締まらないため、プラ板で一段段差を作りました。


脚部フレキシブルバインダーのノズルは市販のノズルを色々試して、結果ガンダムビルドパーツのノズルを選択。
ちょっと大きめですがディフォルメには良いかなと。



その他作業としては、背中のフレキシブルバインダーの本体取り付けには、HGUCパーツとBB戦士の背中のパーツをドッキングさせたり、プロペラントタンクはBB戦士のパーツを流用するために市販のボールジョイント軸を取り付けたりしてます。


ほぼ改修作業が終わった全体像です。



意外に改修ポイントが目立たない作製になりました。元が良いからですね。


■塗装

今回は塗装に関しては初めてのキャンディー塗装を敢行。
諸先輩方に勘所を教えてもらいながら、怖いもの知らずで実施。とくにロンドベルのおぺさんには沢山相談にのっていただき、本当に助かりました。ありがとうございました。

まず表面処理は珍しく(?)1000番までペーパ掛け。今回スポンジやすりも多用しました。
曲面にはスポンジやすり! ホント便利です。いままで何で使わなかったのだろうと後悔w

サフは普通に1000番で吹きました。

そのあと1500番でパーパかけ。
洗浄後に、いよいよキャンディー塗装の開始。

まずはクレオス8番のシルバー。その後光沢クリア。クリアーコートはクレオスのスーパークリアⅢ光沢の一本やりです。

3日放置の乾燥後、6000番の布やすりで一通りペーパ掛け。

洗浄乾燥後にクリアーレッド。ガイアのクリアーレッドを使用。おなじくガイアのクリアーで1:1に希釈(?)したあとで3倍希釈でトライ。
乾燥放置後に上からスーパークリアーでコート。
乾燥放置後に8000番で軽く表面を整え。その後スーパークリアーを薄く塗布。

乾燥放置後にガイアのクリアーオレンジを極薄に希釈し、軽く塗布。乾燥後にスパークリアー塗布。

数日乾燥放置。このあと恐る恐るマスキングと部分塗装。

マスキング塗装部分へのクリアを吹きながら、黒とエングレ部分を並行して実施。
今回、このエングレに泣かされました。
もとはベース黒を少し違った黒にしたく、黒のラッカーベースにエングレの金をエナメルでと思って作業始めましたが、全然無理w
私のような素人さんでは絶対上手くいきませんー もうこればっかりは保証w

結果、S.Y.Oさんにアドバイスいただき、金ラッカーベース+エナメル黒エアーブラシを軸に、黒はがしで対応することにしました。
エナメルをエアーブラシで吹くっていう発想そのものが無かったので、目からうろこでした。S.Y.Oさん、ありがとうございました。

各ノズル等の黄色部分はエングレと同じ金色で色あわせ。

その他、銀部分ですが、メタリックを生かしたく、クレオスのスーパークリアブラックで各部分の色味を調整しながら、シルバー~ブラックシルバーまで色を部分部分で振ってます。

スラスターとタンクの白は、ガイアのニュートラルグレー1をベースに、クリアーコートとパール塗装を何層か重ねながら塗装してます。

デカールは赤部分を中心に出来るだけ控えめにしました。

以上を済ませたあとで、クーパークリアを1層ごとに乾燥時間を置きながら、最終6層かけました。

クリア完了のあと、6日間放置。いよいよ研ぎ出し。
3000番でデカール周りの段差をドキドキしながら削った後で、一旦洗浄。

で、タミヤのコンパウンドを荒目、細目、仕上げの3パターンで実施。
教科書通り、各工程ごとに洗浄も行ってます。

で、無事完成! と言いながら、最終組み立て時にひっかけたのか、フンドシの角で擦れが発生、左足甲も少し表面が剥離している...(大汗)


初めてのキャンディー塗装と思えば、それなりに上手くいったかなと。
振り返ると、作業そのものは特に難しいことは無く、基本に忠実に行えば比較的簡単(自分の実力ではとてもそう言えませんが...w)に実現できるのかもと感じました。
ポイントは数点かな。

・日程計画をたてること。計画無きところに成功なし!
 とにかく乾燥時間が必要なので、無計画に行うと納期に間に合わずに、途中から短縮作業→失敗、となるように感じました。
 今回は納期(静岡HS)へ向けて、ディリーでの全体日程と、作業日の時間軸でのスケジュールを結構カッチリ立てました。

・乾燥時間は十分に。とにかくきちんと乾燥させることで失敗を減らせるような気が...

・こまめな洗浄としっかり洗浄。 洗浄はきちんと目の細かいブラシを使ってやること。
 最初は流水のみ、途中で歯ブラシでしたが..これでは全然削りカスが取れません。
 途中からは嫁にもらった化粧用のブラシをつかって上手く洗えるようになりました。
 細かいブラシをつかってきちんと洗わないと吹いてると、途中で削りカスがワラワラと出てきます(どうしても隅っこに溜まっている)

・吹いてる最中は強い光で表面ホコリを確認しながら。

・勉強しようー これが一番かもw
 買って積んであった本を引っ張り出して、とにかく光沢塗装のページを読みまくりました。
 
 失敗時のリカバー方法をきちんと説明してくれているので、理解さえしておけば失敗をおそれず作業できます。
 また根本的に失敗を防ぐために手順は守るべきものなので、まずはそれを理解しておくのが必須かなと。
 

■撮影
 
 今回のシナンジュ、作製しただけでは完成ではありませんでした。

 塗装途中で気が付いてましたが、とにかく撮影が難しい。
 単に撮ると赤いだけのヌメッとした作品に写ってしまい、キャンディ塗装であることが画像にまったく出てこない。
 さて、困ったもんだと思い、これをきっかけにデジタル1眼レフも買ったりして(汗) それでも上手くいかずに四苦八苦。

 先達の皆様に色々教えを乞いながら、なんとか光を上手く当てることでそれらしく見えることに気が付きました。
 悩んでる期間も含め、1千枚以上撮影したなかから選んだのが、冒頭の画像です。

 いままで光の当て方とかあんまり考えたこともなかったのですが、ちょっとした角度と高さでずいぶんと変わること、それと作品の角度毎に光の当て方を変えないといけないこと、色々と気づきがありました。
 

 いままでフォトラを生かしてなかったんだなぁと猛反省。


■あとがき

今回のシナンジュ、静岡HSでは皆さんからたくさんのお褒めのお言葉をいただき、本当に嬉しかったです。
初めてのキャンディ塗装でしたが、一応満足のいく結果になったかなと。
今年の目標である、今までと違うことに取り組むということに対して、一つの結果を残せたかと思います。

今回一番思ったことは、作製、塗装、そして撮影まで、知らないことばかりなんだなぁーという事、そしてアドバイスもらえる模型仲間のありがたさ、です。本当に皆さん、ありがとうございました。


今回、作製記が長くなりましたが、シナンジュの改修そのものはそれほど難しいものではありません。
HGUCとのミキシング相性も良く、頑張れば非常にSD映えする機体なのだと思います。
ただ、今回私の作り方はワンオフ前提のかなり偏った(無駄な作業も多い)作り方だと思います。

この記事を見てシナンジュを作ってみたいと思われながら、この工程数や手順の理解で躊躇されているは、是非下記にアクセスを!
初めての方でもカッコいいSDシナンジュを1日(+α)で作れるレシピ提供と、丁寧な作製指導を実施してくれる良い場所があります。

「ものつくり今昔」 HPアクセス先はこちらから→ここ

 店主はディフォルメ作らせたらこの人(!)、第一人者となる、倶楽部ディフォルメ屋主催者のaspさんです。

 HPのメールフォームから、”シナンジュ作りたいのですけどー”ってアクセスしてみてください。

ここの素晴らしいところは、煩雑な工程を上手くまとめて、だれもが最小の手順で最大の効果を発揮できるように、べストな作業工程レシピにまとめ上げているところ。ホント、このレシピ作りには頭が下がります。
自然環境も素晴らしい、作業環境も素晴らしい、レシピも素晴らしいと3拍子そろったお店ですので、是非訪れてみて下さい!


いやぁ、いつにも増して長文の作製記になりました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


« 祝発売! HJ ... 夏休みスター... »
 
コメント
 
 
 
オラザク 銅賞 おめでとうございます!! (ダイ)
2015-11-25 22:15:29
部長さん

こんばんは
HOBBY JAPAN見ました!!
オラザク SD部門 銅賞おめでとうございます!!

とっても苦労されていたメタリック塗装、写真撮影が評価されていて、とっても嬉しい気持ちになりました。

と同時に、自分ももっと精進しないといけないな~と思いました。。。
とりあえず、あにさんに教えていただいた筆塗技術のトレーニングをしないといけないですね。


ではでは
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2015-11-28 07:30:43
ダイさん

こんにちは!
ありがとうございます!!!

塗装と撮影が評価されたようで、とても嬉しいです。
ともに初体験でかなり試行錯誤しましたから、そこを評価ポイントに持っていただけて嬉しさ倍増。

キャンディーも機体を選べばSDでも十分に映えるんだなぁーと実感しました。
が、今の我々の流行は筆塗ですねw
筆塗の表現は奥深いもののような気がします。お互い精進しましょう!
 
 
 
Unknown (kkk)
2016-02-19 03:01:57
初めまして。
SD製作凄いですね。とても尊敬致します。
一つご質問ですが、このシナンジュの腰と脚の接続はどのようになってるのでしょうか?
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2016-02-20 08:10:27
kkkさん
こんにちは。コメントありがとうございます!
お褒めいただき恐縮です。
脚と腰の接続ですが、超手抜きです(汗)
市販のWAVEのボールジョイントパーツ(プラサボ)を使用しています。
腰にボールジョイントの受けの基部を接地し、
(この記事に画像があります。  http://blog.goo.ne.jp/ti0719/e/73a34fe3d88c44312fd6d24fec29fb55 )
ボールジョイントの軸を2本接続したものを、足首のパーツのボール受けに接続してます。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 
 
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。