部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



旧キット1/72ビランビー、完成しました!
ズワァース→レプラカーン→そして今回のビランビーと、昨年から辿ってきているオーラバトラー作製ですが、この流れは聖戦士ダンバインの主要キャラクタである騎士バーン・バニングスの搭乗機体を遡っています。悲劇の騎士へ哀悼の意を込めて。

と、作製の理由付けはともかく、最恐、最凶、最強と色々な枕詞がキット紹介にはついて回る旧キットのビランビー。
ネット上の作製記事を見ても、皆さんこれにはかなり手を焼かれ、かなり難儀されているようです。
密かな(かなりな)恐れを抱きつつも、怖いもの知らずの勢いで飛び込んでみました。
...やっぱり凄かった...と言うのが作製を終えての感想(汗)


■オーラバトラー ビランビー


























■作製記
 いつも以上に作製工程は行ったり来たりしています。
 後追いの作製記事では紹介しきれない内容や、前後が矛盾する内容もありますので、もし詳細をご確認いただく場合は、どれか通常のオーラバトラーの記事を拾ってもらって、記事表題右下のカテゴリの部分に表示されている「オーラバトラー」の表示をクリックください。
 オーラバトラー関連の記事のみがピックアップされますので遡っていただければ、毎回のビランビーの作製記事を見ていただくことが出来ます。

1.スタート
 まずは旧キットの確認です。
 
 オーラバトラーは世界を制圧する!(確か制圧だった?席巻?)って当時のプラモデルCMで流れてましたが、まさに最強!!!
 模型情報誌で84年にあった(らしい)モデルグランプリで、イメージギャップ賞をめでたく(?)受賞した1/72ビランビー。見事です、流石です、最恐です(滝汗)



でもこのキット、当時の設定資料の三面図にはかなり正確で、資料と比較すると「確かにこうだよね」「これで正解だよね」って妙に納得で出来てしまう、非常に優秀なキットでもあるのです(この件、真面目な見解です)。
苦難の作製を終わった後でこの素組のキットをみると、妙に愛着が湧いて、さらにはカッコ良く見えてくるのは何故なんでしょうか...

でも目指すはこの設定画の、大好きなカッコいいビランビーです。



2.頭部
 まずは何はともあえ頭部です。頭部さえカッコ良くなれば8割は出来たも同然。
 キットの頭部です...
 
 そっと箱に戻してフタをしたくなりました。
 正直、何をどうして良いのかまったくわからないで数日が経ってます。途方に暮れるとはこの事かと。

 ぼーっとしてても何も始まらないので、まずは鶏冠を切りました。
 あと設定画の斜視図と睨めっこすること数刻。頬袋とあごの位置関係が何となくおかしい気がしてきました。
 ここをとっかかりにまずは頬袋を切り離しました。
 

 切り離した頬袋を少し後ろに下げることでずいぶんと印象が変わることが分かってからは比較的早く作業は進みました。
 もともとモールドされている目玉を削り落として目頭部分の形状を整えつつ、目の上にラインをつけてアクセントを入れたり、前頭部をわずかに延長したりしてしてみました。
 
 このあたりで何かやれそうな実感が出てきてます。

 目をプラ板、後頭部をエポパテで作り、各部の微調を繰り返しました。
 

 口は市販のバーニアパーツの形状を変更して流用しています。


3.胸部
 キットは胴体が前後の2パーツ、モナカ構造です。
 胸部も腹部も腰部もありません。
 もともとマッチョすぎる造形なので全体に幅詰めしないといけないのですが、部分毎に幅詰め量が異なるので、まずは3つに分割しました。
 

 分割した胸部はさらに3つに分割し、角度を変えることで幅を変えています。同時に厚み増しにもなってます。
 

 背中も合わせて三つに分けて、前面の胸部改修にあわせて幅詰めしてます。
 

 胸部のハッチはそのままでは小さいイメージだったので、角度を変えるとともに下部を延長しています。
 

 横幅は下記のように広がっています。
 

 襟まわりのラインをエポパテで変更したり、下部のラインも変更。
 ハッチ取付部分はキットの凸をいったん切り離して位置を変えて取り付け。
 


4.胴体
 分割した胴体を幅詰めします。
 

 比較するとこうなります。
 
 かなり詰めています(数量提示できずすみません...汗)

 
5.腰部
 分割した腰を処理します。この腰も頭部に相当するぐらいに厄介なところでした。
 もさっとした感じを払しょくするために、幅、縦、奥の各方向を幅詰めし、ラインを変更しました。

 まずは幅詰めのため分断、
 

 上下も詰めます。
 マーキングの位置でカットしていきます。
 
 
 後ろも加工し、このレベルまで抑えています。
 

 幅はこんな感じになります。
 

 さらに微調を繰り返し、腰の概要を決めてから特徴のある丸モールドを取り付けてます。
 
 個別の画像はありませんが、コクピットはプラ板で作って上にかぶせてます。

 さらに特徴のある謎の股間の牙。
 キットのモールドではさすがに無理なので、プラ板とパテで牙を作り直しました。
 プラ板で芯のベースを作り、
 
 
 エポパテで形状作製。
 

 これをプラ板に並べて牙ベースを作って股間に収めてます。
 
  
6.脚部
 この脚部では、特に脛が設定画の斜視図と大きく異なってます。
 まずは脛の角度を変更します。
 正面とサイドの角度が切り替わる端の部分に切り込みを入れて、中央が盛り上がるように形状を変えました。
 
 これにより若干幅詰めになってます。

 内側部分には裏からパテの裏打ちをして、凹みになるように削り込んでます。
 

 前面の脛の加工に伴い、ふくらはぎ部分は逆に幅増しになります。
 

 ふとももは途中で分断し、1mm延長してます。またカットの角度を工夫して少しモモが”くの字”になるようにしてます。

 股間との接続部分はエポパテでライン変更してます。

 足の指と爪ですが、まずはまっすぐ過ぎる形状を変えます。
 2か所に切り目を入れて、形状変更。
 

 爪はプラ板で延長してます。
 

 足首に取り付け。
 足首はアルミ線で高さと角度を調整出来るようにしてます。
 

 足首を取り付けた脚部です。
 

 足指との境目がカクカクしているので、プラ板とパテでなだらかに形状変更。
 


7.肩部
 肩もキットのままだとボリューム不足なので、幅増しとライン変更を行いました。
 まずは肩の合わせ目でハの字に幅増し。
 
 向かって左まで広げてます。

 肩の前面の形状が設定と大きく異なるので、プラ板で少しそれらしく形状を変更しています。
 

 さらに胴体側のラインをエポパテで軽く形状変更しました。
 


8.腕部
 腕も棒のような形状のためそのままでは使えません。
 二の腕はいったん斜めにカットし、これをずらせて接着、そのあとでエポパテで形を整えました。
 

 
 この斜めにいったん切ってずらせて接着するというのは、ネットで作例を見ていた中で、MT2さんという方が実践さえていたのを参考にさせていただきました。 

 前腕もボリュームを持たせるために、接着面でハの字に幅増し。
 

 その後、二の腕と同じように分断し、少しずらせて接着、再構築してます。
 

 前腕と二の腕はこんな感じです。
 

 爪はエポパテで厚み増しして大型化しました。
 


9.オーラコンバーター
 基本はキットのコンバーターをそのまま流用してます。
 サイドの凸はモールドが甘くて消えかけているので、これをいったん削り落として、プラ板で再生しました。
 

 裏のモールドはナイフで細かく筋を入れて、オーラ吸収、排出部分のイメージを作りました。
 


10.オーラマルス
 胸部-腕、腰-脚部、肘裏、膝裏のオーラマルスはエポパテで作ってます。
  


11.比較、全体像
 加工の全体像です。作製が行ったり来たりで、結果完成での比較や全身像の画像はありませんでした(汗)

 キットとの比較です。
 

 

 


12.塗装
 本体の基本色はガイアのコバルトブルーに、クレオスの色の源のマゼンダを少しずつ入れながら、紫色に振りました、
 ハッチや太ももの緑はクレオスのブラックグリーン。
 共に下地にはジャーマングレーを塗布して、上からグラデーション塗装してます。
 目はクレオスのGXメタルイエローを使いました。
 爪、股間の牙などは下地のジャーマングレーにガイアのニュートラルグレー2をグラデ塗装、その上にクレオスのMr.クリスタル ムーンストーンパーを軽く吹きました。

 基本塗装後に半ツヤのコートを吹いて、上から茶系のエナメルでウオッシング。その後につや消しのグレークリアーを軽く吹いて、エナメル各色を置いては拭ってを繰り返し。最後にエナメルのロイヤルブルーでアクセントをつけてます。


■あとがき
 長文を最後までご覧いただきありがとうございました。
 非常に厳しいキットでしたが、色々工夫を考えることでオーラバトラー旧キットの醍醐味を存分に味わうことが出来ました。

 作製に当たっては過去の雑誌作例を見たり、ネットの先達の作品を参考にさせていただきました。
 この難しいキットに先達派各位はそれぞれの視点で取り組まれていますが、キットが”異常に”難しいがゆえに、見ているとその意図や思いが非常によく伝わってきました。
 今回、作例を通してその作製者の方々と心の対話ができたかなと(笑)

 自分なりに最後まで何とかまとめることが出来ました。このビランビー、いかがでしょうか。

 

コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (ガンプラ好きなお父さん)
2014-06-22 22:31:54
製作お疲れ様でした!
元のキットを見ると、僕なら箱を閉めます・・・。

でも、このビランビーはカッコいい!
作る人が作ると、こんなにカッコよくなるんだな~と。
ホントに凄いです。
 
 
 
Unknown (moge69)
2014-06-24 18:08:37
完成おめでとうございます!
いや~、旧キットとの比較画像(笑)
製作記事を順番に見てる分には、
「だんだんカッコ良くなって来たU+2669」
ぐらいで楽しく見させてもらってましたが、
全行程の最初と最後を改めて見ると、
この差はすごいですね!
ホント、部長さんの物凄い量の考察と工作が
容易に想像できますね~。
何はともあれ、製作お疲れ様でした*\(^o^)/*

そして、ドラムロも既にカッコ良いですが、
楽しみにしております。

お仕事頑張って下さい!
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2014-06-25 00:33:14
>ガンプラ好きなお父さん
こんばんは。コメントありがとうございます!
ホント今回は頭の形が見えてくるまでモチベーションがダダ下がりでした(笑) 箱を閉める誘惑に何度駆られたことか。
でもお褒めいただき、頑張って作製した甲斐がありました。ありがとうございます!


>moge69さん、
こんばんは。コメントありがとうございます!
このビランビーは旧キット作製の醍醐味を味あわせてくれる優良キットなのかもしれませんね(笑)
改修の前後比較や、対比用のパチ組(?)キットと並べて悦に入るのが一番の楽しみ方だったり(笑)
ともかく終わってみれば楽しかった印象が強いです。
これも作製中からコメントをいただいた皆様のおかげかなと感謝しています。
ありがとうございました。
ドラムムロも頑張ります!


 
 
 
はじめまして。 (にゃんた)
2015-09-13 15:02:55
旧キットの改造を目論んで、こちらにたどり着きました。
基本的な事なんですが、初心者なため質問があります。

幅つめの際に、キットを破壊せず、かなり綺麗に分断されてますが、道具やコツが知りたいです。
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2015-09-14 20:29:04
にゃんたさん、
こんばんは。はじめまして!コメントありがとうございます!

切断についてですが、直線カットはプラッツ社製のハイパーカットソーを使ってます。
これが無いと、切った貼ったが出来ないと思うほど助かってますね。ちょっとお高いですが...w
曲線のカットは、カットしたい部分の凹ラインをケガキ針やアートナイフの先端で何度もなぞることで(削りながら)切り離しています。

コツと言えば一度にバラバラにせず、作業する部位だけを切断-加工-組み立て、そしてそれにつながる次の部位という感じで、順次、部位ごとに作業していくことかと。
あとコツと言えるかどうかは???ですが、出来るだけキットは2ヶ用意して、作業以外のもう一つは仮組して常に見ることが出来るようにしていく事かと。
分断作業していると途中で自分がどうしたかったのかが分からなくなることがあるので、絶えず元のキットを見てイメージがぶれないようにしています。
レアな高いキットはさすがに無理ですがw

旧キットの改修って楽しいですよねー
お互い楽しみましょう!
 
 
 
感謝 (にゃんた)
2015-09-15 10:57:16
ハイパーカットソーは是非試してみます。
曲線は、、やはり忍耐、なんですね(笑)
片側のみ拾えればよい時はピンバイスを打ってさっさと壊せますが、両側部品がイキの時が気になっていました。

大変丁寧で分かりやすい回答、感謝です。

また、こちらのブログ、全体にも、HJ誌などの2、3pの特集記事よりも詳細で肝所が分かり、実は感動しております!! ^^
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2015-09-19 09:45:05
にゃんたさん、

こんにちは。コメントありがとうございます。
拙い内容でご参考になるかどうか、相当冷や汗ものですが、お役に立てるのであれば幸いです。
今後ともよろしくお願いします!



 
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