全英連参加者のブログ

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寄生獣 完結編

2015-04-29 04:00:00 | 全英連参加者 2015
寄生獣 完結編  見たぞ~ぉ...
 何となくだが、前作と比較して、ややトーンが変わった気がした。 

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 完結編。前作のように新一が完全なストーリー展開の中心ではなく、多くのキャラクターが絡み合うものがたり展開である。
 寄生獣を見つけては退治することをくり返す新一とミギー。母親を殺された怒り、哀しみ。感情(復讐心)が暴走し、操られているように見える。
 全体を通してみると、田宮(深津絵里さん)を頂点とする寄生生物側と、人間との対決が描かれているようにも見えるが、人間という存在そのものが、地球の負荷なのだということを示している語り口である。
 新一と後藤(浅野忠信さん)が戦い、新一が生き残る。戦いをとおして、人間のエゴを悟った新一が、「それでも生きたい」、「生きていく」と決意する。単純なエンタメ・SF作品にとどまらないメッセージである。

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 キャストのことを書いてみよう。
 田宮良子:深津絵里さん
 田宮は前作よりも存在感と不気味さを増した。彼女がスクリーンに登場すると、いつ顔が『ぐわ~っ』となるか、期待している自分を感じた。笑顔のない能面のような存在である。
 自分の産んだ子が泣き出すと、初めの方では「だまれ」と言っていたのに、笑顔であやすようになる。最後は前作で新一と新一の母が戦う場面、寄生獣と化した母から発現した、人間性・母性が、ここでも出てくる。
 わずかな表情の違いで、内側の変化を表現する。深津さんはすごい。
 三木:ピエール瀧さん
 浦上:新井浩文さん
 気持ち悪いキャラクターとしては、この2人。三木は笑顔が非常に気持ち悪い。前作の島田秀雄(東出昌大さん)に通じるものがある。
 浦上は陰湿で狂った感じ。理不尽100%で気持ち悪い。
 それぞれの役者さんがいい味を出している。
 村野里美:橋本愛さん
 前作でも存在感のあった里美だが、完結編では新一の生死を分ける決断を促すポジションにいる。新一とのラブシーンがあったり、楽しげなデートシーン、ラストの緊迫したシーンと様々な顔を見せている。
 前作よりも強さが増した感じ。橋本さん、微妙な変化を表現している。

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 最後の方まで見て、この作品はラブストーリー(スプラッター系ラブコメ)でもあることに気がついた。
 ☆前篇4、完結編3で、3.5コかな。

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