私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

決壊間近?の北朝鮮の金剛山ダム

2002年05月10日 21時07分30秒 | 北朝鮮関連
~国際法を無視して構築された砂と土の原始的な大型ダム~  

 北朝鮮の金剛山ダムに決壊跡があり、ダムからの泥水が韓国側にすでに流出しているとの記事が産経新聞に掲載されていた。このダムのことは、私の主張、NO.76 「国際法を無視した北朝鮮のダム工事」(昭和61年11月)に書いているが、その懸念が現実になってしまった。

  国際法では、2国以上に渡り流れる川にダムを作る場合には、その関係国間で協議が必要だが、北朝鮮はその協議を行わず、ダム工事を強行して、完成させていたようである。報道によると、そのダムは高さ60メ-トル、幅94メ-トルと大型であるが、土と砂で出来た原始的な建造物であるそうで、土と砂で出来ているとは農業用の溜め池ではあるまいし、北朝鮮が、そのようないい加減な大型のダムを作った目的はなんであろうか。

 北朝鮮がダムに貯めた水を何にに利用していたか不明であるが、北朝鮮は、堅牢なダムを作るだけの資金がなかったのか。いやそうではあるまい。最初から決壊させることを目的に土と砂で建設したのでないかと思う。決壊しても被害に合うのは韓国側であり、であるから、このダムは韓国側を人工的な洪水に陥れる目的で建設したと言っての過言ではないであろう。

 金剛山ダムは朝鮮半島を南北に流れる漢江の上流にあり、漢江は軍事境界線を越え、南に向かい、ソウル市内を経由して、黄海に流れているそうであるが、このダムの水を多量に放流すれば韓国を洪水状態に陥れることができることから、韓国は1980年代にその下流に「平和のダム」を建設して、それに備えてきたという。

 その金剛山ダムに決壊の跡があることが、米国の偵察衛星が撮影した写真で明らかになったとのことであるが、韓国政府は、「北朝鮮を刺激しかねない」との理由で、異常を把握していたにも関わらず、「保安」を理由に公表を控えてきたとの事であるが、国民が直接被害にあう恐れがある事態を何故ひた隠しにしていたのであろう。

 5月の下旬から6月にかけては日韓共催によるワールドカップ大会が開かれるが、その影響を考えたからであろうか。韓国は間もなく、梅雨の時期を迎えるが、もし、北朝鮮がダムの決壊跡の補修に失敗し、さらに多量に泥水が流れ出したら、ソウル市内は洪水状態となり、ワールドカップ大会の開催が出来ない事態となりかねない。
(2002/05/10)

  この記事は「私の主張」第112号
「決壊間近?の北朝鮮の金剛山ダム」
~国際法を無視して構築された砂と土の原始的な大型ダム~
としてHPに掲載されていたものです。

 

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