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ベネディクト十六世:堕胎は人権であり得ない。まさに人権に反対している。

2007年09月14日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア!

堕胎は人権であり得ない。まさに人権に反対している。
Abortion cannot be a human right -- it is the very opposite



兄弟姉妹の皆様、
オーストリア訪問中に言われたベネディクト十六世教皇様の言葉を引用します。

「その他の多くの権利の前提である基本的人権は、生命それ自身への権利である。」

「これは受胎の瞬間からその自然な終わりまでの生命に関して真である。」

「従って、堕胎は人権であり得ない。まさに人権に反対している。」

"The fundamental human right, the presupposition of every other right, is the right to life itself," the pope told members of the government and the diplomatic corps at the Hofburg, the seat of the Austrian presidency.

"This is true of life from the moment of conception until its natural end," he said in German

"Abortion, consequently, cannot be a human right -- it is the very opposite."

From Pope Benedict XVI slams abortion on Austria visit

聖母の汚れ無き御心よ、私たちのために祈り給え!

【関連記事】
ローマ法王:中絶は人類の権利ではない
オーストリア訪問:教皇、大統領を表敬訪問(2007.9.8)
Abortion not a human right, says Pope Benedict XVI
Benedict makes statement on abortion


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
男性への教育が不可欠・・・ (一母親)
2007-09-16 12:29:06
 犯罪によって妊娠した場合を除いて、女性は胎内に生命を宿したとき、どれほどの歓びを感じるでしょう。誰が、その生命を抹殺したいなどと思うでしょう!

 妊娠を人為的に中断させる事が大罪であることに、異論を唱えるつもりはありません。

 しかし、中絶をした女性だけに責任があるのではないことは、皆さんご理解ください。
 妊娠に関して、女性は圧倒的に受身です。この事実は、自然の摂理です。
 (犯罪でない限り)簡単に妊娠にいたることが無い事は、みなさんご存じでしょう。通常は、男女が出会ってから、数々の段階を踏んで、妊娠を迎えます。

 その各段階で、男性が意図を持たなければ、絶対に妊娠には至らないです。

 10代後半の女性に母親が中絶の危険性と罪深さを教える事は、もちろん必要です。

 それと同様に、世の父親が息子に対して「女性を大切にするよう」教える事を忘れてはいけないと思います。

 
男性への教育が不可欠・・・ (2) (一母親)
2007-09-16 19:26:12
 人為的に妊娠を中断させることが、基本的人権だと主張するつもりはありません。

 女性なら、生まれてくる子が両親の協力のもと大切に育てられる、妊娠を望むでしょう。そうでない妊娠を余儀なくさせたのは、一体、だれでしょう?99.9%まで、妊娠させた責任は、男性にある、といって言い過ぎではないと思います。「互いの合意のもとに」と、男性は逃げます。そうではない、自分自身の「欲」を抑制できなかった、それだけの結果なのでしょう。

 その結果、どれくらいの女性が、中絶によって、肉体を傷つけ、文字通り、血を流し、心も傷つけているでしょう。世の男性、心してください。
カトリックの掟 (考えてみれば)
2007-09-16 21:05:32
カトリックの聖伝ではなぜ避妊は罪なのでしょうか?
合理的な説明をお願いします。
単純に考えれば中絶で人殺しをするよりはるかにましだと思うのですが。
そもそも避妊の掟をきちんと守っているカトリックの夫婦っているのでしょうか?
堅信や結婚準備講座では、避妊の禁止?あんなきまりは第二バチカン公会議前の遺物で建前ですから心配しないでください。オギノ式もコンドームも子供を望まないという意味では同じでしょう?あんなの守っている信者は都会にはいませんよ、と神父さんやシスターに言われました。
Unknown (防衛大臣)
2007-09-16 23:45:17
避妊をすると子供が生まれないでしょう。
カトリック信者は、神さまの恩寵によって、ありがたくも、子供を産み、育て、屈強なキリストの兵士とし、教勢を拡大させ奉るという使命を授かっています。
いわば内からの宣教、インカムゲインですね。
すべての世界宗教はこの方法で自己増殖してきました。
ひとこと (侍者2)
2007-09-17 09:14:46
一母親さんへ

このブログを読む人たち(特に男性)がどういう思想信条の持ち主であると想定して書き込みをされたのでしょうか。
避妊の悪を正しく理解するために (Fr Thomas Onoda)
2007-09-17 14:20:50
アヴェ・マリア!

 兄弟姉妹の皆様、
 避妊の悪を正しく理解するためには、まず婚姻について正しく理解しなければなりません。

 人間は社会生活をして生きるように本性上秩序づけられています。そして人間は本性上、人類の繁栄のために男と女の永続的な結合を確立するようにできています。この永続的な結合を「婚姻」と呼び、この子孫を残すということ、これが婚姻の第一の目的です。

 人間の本性上、婚姻の主要な目的は子孫を増やすことと子供の教育です。

 古いカトリック教会法典にはこうあります。
 1917年の教会法1013条「婚姻の主要な目的は子孫を増やすことと子供の教育である。その第二次的目的は、夫婦の互いの助け合いと情欲を鎮静させることである。」
Can. 1013. - § 1. Matrimonii finis primarius est procreatio atque educatio prolis: secundarius mutuum adiutorium et remedium concupiscentiae.

 旧教会法1081条§2によれば「婚姻の同意とは、『それ自体で子供の出産のために相応しい行為のために、互いの肉体に対する排他的な永久の権利』を相互に与え・受けること」となっている。
Can. 1081. §2. Consensus matrimonialis est actus voluntatis quo utraque pars tradit et acceptat ius in corpus, perpetuum et exclusivum, in ordine ad actus per se aptos ad prolis generationem.


 避妊は、婚姻の主要な目的に反しています。旧約聖書ではオナンがこの罪を犯して罰を受けました。聖アウグスチヌスは、避妊は人類にたいして犯される殺人の次に重い罪であると言っています。


************

 しかし、新しい「夫婦の善のための婚姻観」(新教会法1057条§2によれば、婚姻とは「婚姻完成のために夫婦のまったき自己を互いに与え・受け合う取り消しのつかない契約」)という「夫婦の愛・相互の与え合い」に取って代わってしまっています。

 ピオ12世は、1941年すでにこう警告していました。「婚姻の二次的目的を第一の目的の本質的従属関係から切り離し、第一目的と同様に考える傾向を避けなければなりません。この誤りは論理的必然として不幸な結果を招くでしょう」と。

 何故なら、もしも婚姻の第一の目的が「夫婦の愛・相互の与え合い」であり、「子孫を増やすことと子供の教育」ではないのなら、

 第一に、子供が犠牲にされる(堕胎)でしょう。
 第二に、司祭修道者の独身制の価値を軽視し、結婚生活を過大評価するでしょう。
 第三に、子どもよりも夫婦の愛の方が大事なのだから、避妊行為を軽視することでしょう。
 第四は、婚姻の有効性についての観念を変えてしまうでしょう。


 これについて、以前、「カトリックの家庭(1) 」
http://fsspxjapan.fc2web.com/other/anti_nice2.html
及び、「NICE IIの家庭観 」で触れたことがあります。
http://fsspxjapan.fc2web.com/other/anti_nice3.html
 こちらをお読み下さい。

避妊の悪について (考えてみれば)
2007-09-17 16:05:56
わかりやすい説明ありがとうございました。
よくわかりました。
産めよ増えよ地に満ちよ (防衛大臣)
2007-09-17 23:27:45
日本の出生率は低下していますからカトリック信者が掟を実践し、貧乏子沢山を恐れず、実行すれば、近い将来日本もカトリック教国になるわけです。

頑迷な仏教徒やプロテスタント、無神論者を改宗させるより、キリストの支配実現にとって、余程合理的な方法だと思います。

良識ある男性が、良識ある若者を導き、育ててください・・・ (一母親)
2007-09-18 09:37:11
 侍者2さんへ

 もちろんです。

 カトリック精神に基づく良識のある男性が、地域社会・職場・家庭で、10代以上の男性を、正しく導かれることなくして、この問題は解決しないと考えて、書かせていただきました。
 世間では、中絶は「女性の問題(我、関せず!)」と考えている方も多いのです。われわれの社会の退廃した文化、倫理観、価値観を改善することなく、この問題は解決しないでしょう。
侍者2さん・・・御質問、一文字(〝と〟と〝か〟)読み違えていました。失礼! (一母親)
2007-09-18 10:01:08
 うかつでした!

 「どういう思想信条の持ち主である〝と〟」を、
 「どういう思想信条の持ち主である〝か〟」と読み違えていました。
 「もちろんです。」では、とんちんかんですね!失礼!

 第2ヴァティカン以前の伝統的なカトリック教会の教えに基づく、価値観・道徳観・倫理観・世界観を、大切にしておられる方々だと、理解しています。

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