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私は御身を信じ、礼拝し、希望し、御身を愛します!御身を信じぬ人々、希望せず愛さぬ人々のために、赦しを求めます(天使の祈)

第二バチカン公会議についての疑問および問題点: 信教の自由: どこまでが「正しい範囲」か?

2007年07月11日 | カトリックとは
アヴェ・マリア!

■ 信教の自由: どこまでが「正しい範囲」か?

1-『信教の自由に関する宣言』 2
「宗教問題において、何人も、自らの確信に反して行動するよう強制されることなく、また私的あるいは公的に、単独にあるいは団体の一員として、正しい範囲内で自らの確信にしたがって行動するのを妨げられない」

【問題点 6】
 文末に置かれた「正しい範囲内で」という句は、「何人も、自らの確信に反して行動するよう強制されることなく、また私的あるいは公的に、単独にあるいは団体の一員として、正しい範囲内で自らの確信にしたがって行動するのを妨げられない」という命題に適用するのでしょうか。もしそうなら、不都合が生じることになります。ある場合においては、何某かの人を、その人の良心に反して強制し得ることになってしまうからです。

2-『信教の自由に関する宣言』 4「さらに、宗教団体が、社会に秩序を立て、人間の全行動に活力を与えるために、その教義の特殊な力を公に発揮することを妨げられないことも、信教の自由に属している。」

『信教の自由に関する宣言』 7「なお市民社会は、信教の自由の口実の下に起こり得る弊害に対して自衛権をもっているが、かかる自衛権を客観的な道徳原理に一致した法規に従って用い(中略)かつ公共道徳のしかるべき保護を図るのは、特に公権に属することである。」

【疑問点 29】
 婚姻およびその実践に関する法規は、公共の道徳の一部を成すものである。しかるに、婚姻に関する非常に多くの宗教の教えならびに実践は、カトリック教会が表明する客観的道徳秩序から、甚だしく乖離している。離婚ならびに重婚は、多くのプロテスタント宗派によって認められ、普及されている。同時的重婚すなわち多妻婚(自然に反する関係の罪は言うに及ばず)は、イスラム教によって認められ、広められている。先述の文章(『信教の自由に関する宣言』7)で指摘されている第二の要請 に答えようとする国家は、婚姻に関する見地上「社会に秩序を立て、人間の全行動に活力を与えるために、その教義の特殊な力」(『信教の自由に関する宣言』2)をおよそ現さない宗教に信教の自由を拒む権利を有するのか。また当の国家は、恐れと憎しみとを広めるアニミズムに対して、あるいは個人における受動性を生み、かつインドの巨大な大衆を集団的無気力に陥れる仏教に対して、これを抑制する政策を採ることができるのか。

【疑問点 30】
 『信教の自由に関する宣言』が信教の自由の範囲として示す「客観的道徳秩序」は、純然たる自然法の道徳秩序と同一のものではない、と見なさなければならないのか。もしそうなら、共通善の一部を成し、かつ社会の法制において表出されるべきである「客観的道徳秩序」は、自然的秩序に適合する必要がないと主張することが、文面上のではないとしても、第二バチカン公会議の精神の意図するところなのか。もしそうだとすれば、かかる首長はピオ十二世教皇が法的実証主義に対して説いた教えと相容れるのか。
「法的秩序が道徳秩序との結びつきを自覚する必要があります。(中略)しかるに、道徳秩序は本質的に天主とその意志、その聖性ならびにその存在に根拠を有しています。方角のもっとも深遠かつ細微な考究も正しい法と不正なほう目的新の権利と単に法律上の権利とを区別するために、事物と人間の自然本性に基づいて判断する理性の光、および造物主によって人の心に刻み付けられ、啓示によって明白に確証された法という基準の他に、いかなる基準をも見出すことができないでしょう。」
(1949年11月13日教皇庁控訴院の教皇庁裁判所での訓話 “Con vivo compiacimento”, p.485-486 / PIN 1076)


【疑問点 31】
 もし『信教の自由に関する宣言』の語る「客観的道徳秩序」が十全な自然的道徳と同一のものであるならば、第二バチカン公会議は、誤った諸宗教の信教の自由が、たしかに道徳上の理由によって制限され得るとしても、教義によって誤っているという事実のゆえに、これらの宗教が、共通善の促進と、真の宗教の保護のために、それ自体として制限を被り得るということはない 、と言明ないしは想定しているのか。もしそうだとすれば、かかる想定は国家の不可知主義ないしは宗教無差別主義の排斥(例えばレオ十三世 回勅『エ・ジュント』PIN 234-235)と相容れるのか。

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