Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

私は御身を信じ、礼拝し、希望し、御身を愛します!御身を信じぬ人々、希望せず愛さぬ人々のために、赦しを求めます(天使の祈)

宗教的寛容についての結論

2007年06月13日 | カトリックとは
アヴェ・マリア!

兄弟姉妹の皆様、
■ 宗教的寛容のつづきです。

宗教的寛容についての結論:


1- 誤った信教の黙認が国家の義務となるのは、ことがら自体の本性においても、一般的な意味においてでもなく、あくまでも偶然的に、また特殊な状況においてです。

 レオ十三世が『リベルタス』(PIN 221)と『エ・ジウント』(PIN 234)およびシャルル・ペラン紙への書簡で用い、ピオ十二世が『チ・リエーシェ』(PIN 3040)の中で「特殊な状況」ないしは「一定の状況」という言葉づかいで引き継いでいる、この「特定の状況」という表現を念頭に置いておかなければなりません。

 レオ十三世(『ロンジンクァ・オチェアニ』)とピオ十二世(1955年9月7日の第二回歴史科学国際大会への訓話)とは共に、いわゆるこの「特定の状況」というものが、カトリック教国の棄教のために一般的状況になる傾向にあることを良く見て取っていました。それにもかかわらず両教皇はこの「特殊な状況」という表現をそのまま保ちました。何故なら、原則において、また教会の教理のレベルでは、黙認の義務はことがら自体の本性上、あくまで偶然的かつ例外的なものに留まるからであり、これは筆者が先に諸々の形而上学的理由、従って恒久的理由を挙げて示した通りです。

2- 誤った宗教を黙認することは、当の宗教の信奉者に権利を与えることでは断じてないというこの教理を、 レオ十三世(『ロンジンクァ・オチェアニ』)とピオ十二世(1955年9月7日の第二回歴史科学国際大会への訓話)とはっきり教え、恒久的原理によってその根拠を示しています。

「正義の永遠の法に反する権利など一切有り得ないのです。」
(レオ十三世 シャルル・ペラン氏宛の書簡 1875年2月1日付き PIN 3010-3011)

「真理および道徳的法に相応しない事柄は、客観的な見地から言えば、存在し、喧伝および活動を行なういかなる権利も持っていません。」
(回勅『チ・リエーシェ』Documents 1953 p.616 / PIN 3041)

3- このように見てくると、"誤った信教に対する寛容が、一方では原則的に国家の義務であり、他方ではこれらの宗教の信奉者が有する権利だ"とする論説、あるいは"国家が原則的に、これこれの区別なく宗教に行動の自由を認めるべきだ"とする、より一般的な論説―――この論説は先の論説を包含するものです―――に、どのような判断を下すべきかは、自ずから明らかとなります。これらの論説は、寛容に関する教導権の教え―――この教えは神学上、カトリック教理と見なされるべきものです―――に真っ向から反するものです。


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