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映画「ハクソー・リッジ」@109シネマズ木場

2017-07-05 17:59:03 | 映画感想
2017/7/1。
今年後半の最初の映画は「ハクソー・リッジ」
沖縄戦を描いた映画としてみたい1本にあげていた映画。

監督がメル・ギブソンというのも注目する理由である。

109シネマズ木場。
あまり受けないと見たのか、最も席数の少ないスクリーン4(89席、車いす席含む)
ほぼ満席だった。

***
 
アンドリュー・ガーフィールド、ビンス・ボーン、サム・ワーシントン、
テレサ・パーマー、ヒューゴ・ウィービング、ルーク・ブレイシー。



戦友を亡くしたことをトラウマに持つ父トム・ドス(ヒューゴ・ウィービング)。
酒浸りで暴力をふるう父に2人の息子はケンカしながらも育つ。

十数年が経ち、弟のデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は教会で働いていた。
ある日車の修理工が、車に挟まれてけがをしたのを助け、病院へ連れて行った際に、
看護婦のドロシー(テレサ・パーマー)に一目ぼれし、猛烈にアタックし、恋仲になる。

アメリカが第2次大戦に参戦し、兄のハル(ナザニエル・ブゾリック)は軍隊に志願。
父は怒って、ハルを追い出してしまう。

デズモンドも衛生兵として志願することにし、ドロシーにプロポーズ。
ドロシーは志願を快く思わないがプロポーズは受け入れる。

新兵訓練施設(ブートキャンプ)ではハウエル軍曹(ビンス・ボーン)にしごかれる。
やがて、銃撃訓練になるが、デズモンドは銃の訓練を拒否、問題児扱いされ、
自主的に退役するよういじめがひどくなるが、デズモンドは考えを変えない。

デズモンドは射撃訓練未了を理由に休暇を与えられず、さらに銃を持てとの指示に反発し、
命令違反として収監され、軍法会議にかけられる。

しかし、ドロシーや父の協力があって、デズモンドは無罪となり衛生兵として従軍する。

1945年5月、デスモンドは第77連隊の一員として沖縄戦に赴いた。
そこには米軍がハクソーリッジ(弓のこの崖)と呼ぶ、沖縄戦の激戦地、
前田高地につながる断崖があった。

先発の第96連隊は多くの犠牲を出して疲弊し、第77連隊が援軍として送り込まれた。
この後、日本軍との熾烈で悲惨な戦いが始まる。

果たしてデズモンドの運命は。

**

物語の最後に叙勲するデズモンド・ドスの実際の映像が流れる。
また、デズモンド自身のインタビューなども流れる。

デズモンドは沖縄戦が初陣ではなく、グアム、フィリピンと転戦した後、
1945年に沖縄戦に参戦した。

1945年10月、沖縄戦で合わせて75名の負傷者を救ったことで
良心的兵役拒否者として初めて「名誉勲章」を受けた。

デズモンドは、戦場での負傷がもとで体を悪くしたが、なんとか暮らし続け、
2006年3月に死去した。87歳だった。
妻のドロシーは1991年に交通事故で死亡している。

デズモンド・ドスの信仰する宗派は「セブンスデー・アドベンチスト教会」(SDA)。
SDAは自身をプロテスタントとしているが、宗教分類学的にはキリスト教諸派とされるようだ。



沖縄戦は、前田高地の戦いに限定して描かれている。
ハクソーリッジ側は断崖だったようだが、回り込めば登坂可能なレベルのスロープもあり、
戦車による攻撃もあったらしい。
沖縄戦全体としては日米両軍に多大な損害を出し、第2次世界大戦で、
最も熾烈な戦いであったと言われる。

かつての戦争映画の様に勇猛果敢な味方軍に蹴散らされる間抜けな敵軍といった構図ではなく、
双方に多大な犠牲が出たことを描写している。
手足がもげ、内臓が飛び出し、頭が吹っ飛んだ死体や負傷者。
劇中の描写もおどろおどろしく、実際の戦争の悲惨さもかくたるや、と思わせる。

しかし、悲惨さ熾烈さをどこまで忠実に描写すればいいのか、戦争映画は何を訴えるべきなのか。



ビンス・ボーンは久々に見た。

ルーク・ブレイシーはどこかで見たと思ったがなかなか思い出せず、後で
「X-ミッション」の主人公、ユタだと分かった。

テレサ・パーマーも「X-ミッション」に出ていた。
「魔法使いの弟子」や「ウォーム・ボディ―ズ」にも出ていたらしいが記憶にない。
初見のころはクリステン・スチュアートに似てるなと思ったこともある。
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2 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2017-07-06 05:41:41
お早うございます。
おっしゃるように、本作は、「かつての戦争映画の様に勇猛果敢な味方軍に蹴散らされる間抜けな敵軍といった構図ではなく、双方に多大な犠牲が出たことを描写している」ので、そんなに違和感を覚えることなく戦闘シーンを見ることが出来ました。
ただ、これもおっしゃるように、「回り込めば登坂可能なレベルのスロープもあり、戦車による攻撃もあった」とのことですから、どうして米軍が、多大な犠牲者を出しながらも、あのハクソー・リッジからの攻撃に執拗にこだわったのか、映画の中で説明してほしかったなと思ったところです。
クマネズミさんへ (KGR)
2017-07-06 09:52:22
ご指摘おっしゃる通りです。
火焔戦車による攻撃もあったようですし、戦場全体の構図は明らかになっておらず、作戦上崖からの攻撃がなぜ必要だったかの説明は不足でした。
ともあれ、前田高地の戦いが日米ともに熾烈で悲惨だったことには変わりなく、双方に(特に米軍に)甚大なる被害が出たことを強調する狙いだったと思います。

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