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試写会「インポッシブル」

2013-05-14 00:22:34 | 映画感想
2013/5/12、文京シビックホール。

三田線の春日駅から地下通路を通って、文京シビックセンター(文京区役所)に入ることができる。
地下通路を左に曲がってエスカレーターを上がったところはもうシビックセンターの中だ。

入場開始時刻は過ぎていたが、まだそこまでの列ができていた。
更に列を進んでいると階段を下りてくる人が途切れない。

エスカレーターから入ったところ=区民広場は地下2階、
階段を下りてくる人は後楽園駅から来たんだろうか、
地上の入り口から入ってきた人のようだ。

1階席はほぼ満員だった。

開始時刻になり、配給会社のプレシディオの担当の方が登壇。
迫真の津波のシーンがあることでいつ公開するか悩んだこと、
昨年のTIFF(東京国際映画祭)で上映し、
是非公開してほしいとの声が多かったことなどを語られた。

**
 
ユアン・マグレガー、ナオミ・ワッツ。



2004年12月、
ベネット一家、旦那のヘンリー(ユアン・マグレガー)と
女医のマリア(ナオミ・ワッツ)は
ルーカス、トーマス、サイモンの3人の息子とともに
休暇でタイに旅行に出かけた。

海の見えるコテージ。

クリスマスの夜を存分に楽しんだ家族がホテルのプールで遊んでいた時、
地震が起こり、地響きとともにホテルを津波が襲う。

ヘンリーは下の二人、トーマスとサイモンを抱えたまま波にのまれる。

そしてマリアはルーカスの名を叫びながら波に飲み込まれた。

波に翻弄されもがきながらやっとの思いで水面に顔を出すと
そこには想像を絶する世界が広がっていた。

マリアは流木で足を切り、やっとの思いでルーカスと流木に掴まる。

やがて、波が引き、立つことができるようになるが、
マリアの足からはとめどない流血。
傷は葉っぱと弦で止血するも血を流しつつ進む。

途中小さい子供を助け、樹に上って救助を待つ。

やがて助けは来たが、それで終わりではない。
重傷者であふれる病院。
果たしてマリアとルーカスは助かるのだろうか。

一方、何とか生き延びたヘンリーをも苦難は襲う。
マリア、ルーカスとはぐれ、自身も傷つき、
トーマスとサイモンは助けたものの捜索もままならない。

お互いの生存を知らず離れ離れになった家族は再会できるのだろうか。

**

ヘンリー一家は日本からタイに旅行に来たことになっていた。
マリア・ベロンと言うスペイン人一家の実話が元になっているようだ。

時間的なものがよくわからなかった。
地震から救出まで何日だったのか、再会まで何日だったのか、
そして、シンガポールに出ることができたのは一体いつだったのか、
地震の起きた日は明確にわかっているので、
ラストくらいテロップで日付を出してくれてもよかった。

どこまで脚色されているかはわからない。
現実はもっと悲惨だったと思われる。
助かった一家はまだましだったのかもしれない。

被災者のほとんどは靴もなく、傷口を洗う水もなく、
ましてや着替えなどなかったのが実態だろう。
だとしても、裸足のままで、瓦礫の中を歩き回ることの危険は想像に難くない。

ダイハードじゃないんだから、何の手がかりもない中、
懐中電灯の明かりを頼りに壊れた建物の中を行くのは自殺行為に等しい。
少なくとも足元だけは何かでカバーしないと、さらなる怪我を招くだけ。

とはいえ、実際にはそこまでの冷静さもそんな余裕もなく、
焦燥感だけが人を駆り立てるのであろうことも十分理解できる。

こういう表現が良いかどうかは別として津波のシーンは圧巻。
「ヒアアフター」の時は、津波の水が随分きれいだったのが違和感だった。
今作では泥水がリアルだった。
マリアの脚はその後どうなったか分からないが、
少なくとも劇中では最後まで切られずに済んだようだ。

保険の担当者が来たときは、やはり保険は大事だなと思いましたね。
特に日本国内では公的保険がしっかりしているだけに油断しがちですが、
海外旅行の際はちゃんとしておかないと怖いです。

**

開映前、隣にいた大学生と思しき男性二人連れが「泣いちゃったらどうしよう」と
言っておられました。泣いたでしょうか。

本編の終映と同時に、そしてエンドロールが終わった時に拍手が起こった。
珍しいことですがそこまでとは思いませんでした。



フィルム上映だったと思います。
シネコンのデジタル上映に慣れた目で見ると、
例の「映画の撮影は・・・」がかなりぼやけてたと感じます。

本編も映写技術のせいなのか、設備のせいなのかはわかりませんが、
シネコンに比べるとずいぶんとピントが甘い気がしました。

音もいわゆるホールの反響です。
それはそれで設計通りなんでしょうが、
映画の音響としてはいかがなものでしょうか。
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4 コメント

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泣いたでしょうか (ノルウェーまだ~む)
2013-06-16 10:30:16
大学生の方は泣いたのでしょうか、気になりますね。
泥水に流されるシーンはリアルすぎて胸が苦しくなりました。
ノルウェーまだ~むさんへ (KGR)
2013-06-16 11:50:33
>泣いたでしょうか。
どうだったでしょう。
泥水はリアルでした。
撮影はプールだったそうです。
Unknown (クマネズミ)
2013-07-14 07:02:19
お早うございます。
おっしゃるように、「時間的なものがよくわからなかった」感じです。
クリスマス・イブをみんなで楽しんで、翌朝プレゼントを開いて遊んでいたら大津波に襲われたのかと思っていたら、実際の大津波の日付はその翌日の26日ですから、アレッと思ってしまいました。
それと、あれだけの大災害だったにもかかわらず、マリアを除いて4人が殆ど無傷だったというのも、最初に「true story」と出てくるものの、見ている間はおっしゃるように「どこまで脚色されているかはわからない」という感じでした。
この映画は、最後に映し出されるマリア・ベネット一家5人揃った写真が命、という感じがしました。
クマネズミさんへ (KGR)
2013-07-14 21:50:50
物語の原作者と言うかモデルはマリア・ベロン。
すなわちナオミ・ワッツです。
どうしても彼女自身とルーカスの視点以外は薄くならざるを得ないんだと思います。

まあ一家全員が助かったことこそが奇跡だし、エンタメ性には欠けますが、被災体験の語り部映画としては意味があるんだと思います。

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