2008/8/2、有楽町朝日ホールでの開催。
最近は並ぶのが嫌で、開場前に行くことは少なくなった。
それにしても今回は遅かった。
開演ぎりぎり、5分前のベルが鳴った後に到着。
中段から上は満席だが、いつも前方の席を選んでいるので中央の席を確保できた。
**
本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、吉行和子、笹野高史
**
冒頭は、地吹雪の中、車で移動する本木雅弘と山崎努。
本木雅弘の語りで話が始まる。
2人は納棺師、この日も死者に死に装束を着せ、死に化粧をする。
山崎努の「やってみるか」の声に本木雅弘が「納棺の儀」を執り行う。
話は何カ月か遡る。
オーケストラのチェロ奏者だった小林大悟(本木雅弘)は突然の解散で失職し、
山形の田舎に帰ることに。
大切なチェロも売り払い、妻でウェブデザイナーの美香(広末涼子)とともに、
空き家だった実家で暮らす。
とりあえずの職探し、「旅のお手伝い」との謳い文句に
NKエージェンシーを訪ねる。
そこは納棺(NK)業、「安らかな旅立ちのお手伝い」がうたい文句だった。
採用にはなったものの、美香には冠婚葬祭業と言葉を濁す。
まずは、納棺師のアシスタント、
孤独死で腐乱状態にある死体の処理をしたり、
「納棺の儀」のモデルをしたり、
耐えられないような経験もするが、
佐々木社長(山崎努)の仕事ぶりを見るにつけ、
大悟は納棺師に入れ込んでいく。
しかし、妻は大悟の気持ちを理解せず、実家に帰ってしまう。
一人ぼっちになっても、大悟は納棺師の仕事を辞めようとはしない。
死者の尊厳を守り、遺族にも安らぎを与え、死出の旅路を演出する納棺師。
人の死で食っている、もっとましな仕事をしろなどと罵る人々も、
葬儀で納棺師の仕事に接して、感謝するのだった。
**
真面目に「死」と向き合った良作。
さまざまな死があり、さまざまな別れがある。
「死」を必定のものとして受け止め、別れを演出する。
もちろん笑いもあるのだが、受け狙いでなく、好感が持てる。
本木雅弘の演技は秀逸、山崎努との掛け合いもとてもいい。
一生懸命のシーン、茫然となるシーン、
表情と動きがとても自然で見入ってしまう。
NKエージェンシーの事務員に余貴美子、
同級生の母で銭湯をやっている吉行和子、同級生の息子、杉本哲太、
その銭湯の常連の笹野高史、
最後にセリフはないが峰岸徹が重要な役で出演。
実際に身内が死んだ人であれば、
この納棺師的な仕事があることは知っていようが、
遺族の目の前で「納棺の儀」を執り行う地方はどのくらいあるのだろうか。
最近は並ぶのが嫌で、開場前に行くことは少なくなった。
それにしても今回は遅かった。
開演ぎりぎり、5分前のベルが鳴った後に到着。
中段から上は満席だが、いつも前方の席を選んでいるので中央の席を確保できた。
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本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、吉行和子、笹野高史
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冒頭は、地吹雪の中、車で移動する本木雅弘と山崎努。
本木雅弘の語りで話が始まる。
2人は納棺師、この日も死者に死に装束を着せ、死に化粧をする。
山崎努の「やってみるか」の声に本木雅弘が「納棺の儀」を執り行う。
話は何カ月か遡る。
オーケストラのチェロ奏者だった小林大悟(本木雅弘)は突然の解散で失職し、
山形の田舎に帰ることに。
大切なチェロも売り払い、妻でウェブデザイナーの美香(広末涼子)とともに、
空き家だった実家で暮らす。
とりあえずの職探し、「旅のお手伝い」との謳い文句に
NKエージェンシーを訪ねる。
そこは納棺(NK)業、「安らかな旅立ちのお手伝い」がうたい文句だった。
採用にはなったものの、美香には冠婚葬祭業と言葉を濁す。
まずは、納棺師のアシスタント、
孤独死で腐乱状態にある死体の処理をしたり、
「納棺の儀」のモデルをしたり、
耐えられないような経験もするが、
佐々木社長(山崎努)の仕事ぶりを見るにつけ、
大悟は納棺師に入れ込んでいく。
しかし、妻は大悟の気持ちを理解せず、実家に帰ってしまう。
一人ぼっちになっても、大悟は納棺師の仕事を辞めようとはしない。
死者の尊厳を守り、遺族にも安らぎを与え、死出の旅路を演出する納棺師。
人の死で食っている、もっとましな仕事をしろなどと罵る人々も、
葬儀で納棺師の仕事に接して、感謝するのだった。
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真面目に「死」と向き合った良作。
さまざまな死があり、さまざまな別れがある。
「死」を必定のものとして受け止め、別れを演出する。
もちろん笑いもあるのだが、受け狙いでなく、好感が持てる。
本木雅弘の演技は秀逸、山崎努との掛け合いもとてもいい。
一生懸命のシーン、茫然となるシーン、
表情と動きがとても自然で見入ってしまう。
NKエージェンシーの事務員に余貴美子、
同級生の母で銭湯をやっている吉行和子、同級生の息子、杉本哲太、
その銭湯の常連の笹野高史、
最後にセリフはないが峰岸徹が重要な役で出演。
実際に身内が死んだ人であれば、
この納棺師的な仕事があることは知っていようが、
遺族の目の前で「納棺の儀」を執り行う地方はどのくらいあるのだろうか。
試写会は時間に行けばいいとばかり思っていましたが
並べばいい席を選べることが分かりました。
九段会館ホールの3Fで観ました。
酷暑の折お元気でお過ごしください。
ありがとうございました。
それは大変でしたね。
でも九段会館ならどこの席でも
たいして変わりません。
良い席よりも良い会場を選ぶ方が大事かも。
先日映画を観てきました。
観終えた後、心に温かいものが残る素敵な映画で感動しました。
改めて肉親の死や葬式の意味についても考えさせる、
そんな気がしました。
そんな感じを自然に受け止められましたね。
笑いもなかなかツボをついたセンスのある笑いで
下品過ぎずに笑えるものが多くて良かったですよね。
同感です。
思わずくすくすと、自然と笑えてしまう、
そんな感じでした。
私は最前列真ん中辺りにいました^^
劇場公開まで一カ月半空いていたのでシネコンで再鑑賞しました。
もっと認知され尊敬される職業になってほしいものですね。
>最前列真ん中辺りにいました
私は会場にもよりますが、やはり前方ですね。
ただ、行く時間がいつもぎりぎりなので、
最前列に座れることはなかなかありません。
いつもTBありがとうございます。
お返しが遅くなりすみませんが、よろしくお願いいたします。
>真面目に「死」と向き合った良作。
さまざまな死があり、さまざまな別れがある。
「死」を必定のものとして受け止め、別れを演出する。
とても温かく「死」というものを受け入れられた作品です。ここ数年の中ではかなり秀作ですね。
今年は「生と死」を考える作品が多かった(と感じる私)中、「死」というものに対する考えが変った方が多かったのではないと思えます。
私ももちろん、その一人ですけれどね。
年内にできれば、もう1度観てみたい作品です。
丁寧に作られた、いい映画でした。