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試写会「王妃の紋章」、ブロガー限定試写会@ワーナー試写室

2008-03-28 21:59:56 | 映画感想
(C)Film Partner International Inc.

内幸町のワーナー映画試写室での開催。
シネトレ公認ブロガー試写会
この会場は初めて。(会場の感想は別途)

ワーナー映画「王妃の紋章」4月12日(土)、東劇ほか全国ロードショー。
監督:チャン・イーモウ(張藝謀)、
出演 : チョウ・ユンファ(周潤發) 、 コン・リー(鞏俐)、 
リウ・イエ(劉) 、 ジェイ・チョウ(周杰倫) 、 リー・マン(李曼)

「王妃の紋章」日本語オフィシャルサイト

原題は「満城盡帯黄金甲」英語のタイトルは「Curse of the Golden Flower 」
昨年の第79回アカデミー賞、衣裳デザイン賞ノミネート作品。
香港公開は2006/12。

***

時は、10世紀初頭、重陽の節句(菊の節句、9月9日)の前日。
宮廷での朝早くからの日常的な行いが紹介される。

色々あって、城には、遠征に出ていた王(チョウ・ユンファ、)、
城にいた王妃(コン・リー)、長男の皇太子の祥(リウ・イェ)、
三男の成(秦俊杰)、
3年間追放されていた傑(ジェイ・チョウ)の一家が揃った。
しかし、一家はそれぞれ複雑な人間関係を抱えていた。

ここで、人間関係の相関をおさらいしておこう。
王(チョウ・ユンファ)には先妻がいた。


(C)Film Partner International Inc.


長男の祥は先妻の子、現在の王妃との不倫経験があるが、
今は嬋と恋仲で、王位には興味がない。
嬋と一緒になるため、地方への赴任を希望している。

王は妻の不倫を知っており、遂に漢方医の蒋と結託して
微量のトリカブトを王妃に飲ませ続けている。

王妃(コン・リー)は、毒と知りつつ、薬を飲み続け、
金糸で菊花の刺繍を折り続けているが、
王を憎んでおり、重陽の節を機に王に反旗を翻す気でいる。


(C)Film Partner International Inc.


二男の傑は、父に迎合しながらも母を助けたいと思い、板挟みになる。
三男のは一番安穏としているようで、父に大役を願い出ながら果たせず、
鬱積したものを持っている。

これに漢方医の蒋(ニー・ダーホン)とその娘嬋(リー・マン)、
さらにはその妻(チェン・ジン)が絡む。
蒋の妻にも旦那の知らない秘密があり、王妃との関係がある。

王子、祥は嬋との密会から、王妃の計画を知ってしまう。

しかし、それぞれの思惑をそれぞれに知られながらも
その計画を進めざるを得ない、抜き差しならぬ状況にあり、
ついに、重陽の節のセレモニーが始まる。

***

あれだけお付きの者に四六時中、補助され、監視されていれば、
ちょっとそれは無理だろう面もないことはないが、
「ほっといてくれ」も含めて、部下を自由自在に操れるとすれば、
さもありなん、ということも。

映画全体は、事前に思っていたより、ずっとすごかった。

途中までは淡々と進行するが(それでも豪華さ、荘重さは伝わる)
途中から急展開、
クライマックスに向かって一気にたたみかける。

とにかく、圧倒的物量。
どこまで本物か(CGか)分からないが、すごいの一語に尽きる。

冒頭に宮廷の女官たちが大勢出てくるが、
あの程度で驚いていては始まらない。

クライマックスの物量はまさに圧巻。
今まで見たどの映画よりもすごいかもしれない。

実数としてはもっとすごい映画があるかもしれないが、
見る限り「蒼き狼・・・」「HERO」を完全に圧倒していた。

舞台となった広場は故宮博物館、紫禁城の中庭に敷き詰められた
菊花、絨毯、そして人また人、
まさに中国でなければできない、と思えた。

衣装、セット、内装は豪華絢爛、百花繚乱。
ほかに適当な四字熟語が思いつかない。

色づかいについては批判もあるようだが、とにもかくにも、鮮やかの一語。
また、金(きん)の使い方もまさにどんだけー。

衣装は相当重かったろうと余計な心配をしてしまった。

エンディングの歌もなかなか良かったな、と思っていると、
実は二男、傑役の周杰倫(ジェイ・チョウ)が歌っているようだ。

ついでに言うと、彼は劇場版「イニシャルD」で主人公の藤原拓海を演じている。

この映画自体は史実ものではなく、「曹禺」という人の書いた「雷雨」を
時代劇に置き換えたものらしい。

最後に今回掲載している劇中の写真は、正式に許可を受けて、
シネトレから提供されたものである。

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10 コメント

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こんばんは。 (hyoutan2005)
2008-04-02 23:34:47
TBありがとうございました。
KGRさんもシネトレ公認ブロガーだったのですね。
しかもワーナーでは一緒だったとは。
とにかく豪華絢爛な作品でした。
やはり大きなスクリーンで観ないともったいない映画でした。
返信する
hyoutan2005さんへ (KGR)
2008-04-03 08:47:33
>ワーナーでは一緒だったとは
こちらも存じませんで、、、
時々同じ日付、同じ会場だった方の記事を見ます。

オンラインでは既知でオフラインでは知らない同士。
これもまたネット時代の1シーンでしょうか。
返信する
「王妃の紋章」を観て (おもちゃのカンヅメ)
2008-04-18 07:25:31
スケールは超ド級、まさに大陸の底力を見せつけられました。そして、禁断の親子愛や兄妹愛など、一昔前なら中国映画ではタブーだったと思われるものにも触れていて驚きました。これも北京オリンピックの影響でしょうか?
返信する
おもちゃのカンヅメさんへ (KGR)
2008-04-18 09:43:18
こちらこそコメントありがとうございます。
圧倒的な物量。
いったいこれだけの人、物、
どこにいたんだ、どこから集めたんだ、
と思いました。
戦闘シーンも圧巻でした。
返信する
こんにちは! (由香)
2008-04-21 13:45:56
お邪魔します♪
『金(きん)の使い方もまさにどんだけー』でしたね~
『クライマックスの物量はまさに圧巻』でした。
でも・・・私はどう~もダメでした。
どうやら好みとは違った映画だったようで・・・
『LOVERS』は首をかしげるところはありましたが好きな作品です。
『HERO』はイマイチ受け入れ難い作品でした。
こちらは・・・いかんせん物語に魅力を感じられなかったところが痛かったです。
返信する
由香さん、コメントありがとうございます (KGR)
2008-04-21 15:49:59
>どうやら好みとは違った映画だった

ちょっと損した気分でしょうか。
(ちょっと? かなり?)

ある監督が「映画の出来の80%は脚本で決まる」
と言っておられましたが、脚本=ストーリー展開に
(自分にとっての)魅力がなければ、
いくら名優を使おうが、金を掛けようが、
面白くないってことで。
返信する
ん~ (miyu)
2008-10-30 19:12:49
本当に本物だろうとCGだろうと分からないけど、
凄かったです。
いやいや、圧巻の一言でした!
とっても素晴らしかったですね~♪
返信する
miyuさんへ (KGR)
2008-10-30 19:33:46
コメントありがとうございます。

本物かCGか、と書いたのは別に大した意味はなく、
あのものすごい物量はとても日本じゃ集められない、
ということでした。

返信する
コメントありがとうございました (YOSHIYU機)
2009-06-21 22:22:41
冒頭の女官の美脚の数にも驚きましたが
終盤の物量がハンパなかったですね。

それから、中国人は誰でも、そこそこ強い
ところが面白い映画でした(笑)
返信する
YOSHIYU機さんへ (KGR)
2009-06-22 00:22:51
こちらこそコメントありがとうございます。

>終盤の物量がハンパなかったですね
同感です。

ワーナーの試写室は大きい方ではありませんが、
圧倒されました。
返信する

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