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映画「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」

2017-08-03 23:56:10 | 映画感想
2017/8/2。
109シネマズ木場。
IMAX版もあったが、通常版を選択。
5番スクリーンは、メモによればF列が良いとあったが、中央が埋まっていたのでD列を選択。
予約時はガラガラだったのに実際には結構な入りだった。



トム・クルーズ、ラッセル・クロウ、ソフィア・プテラ、アナベル・ウォーリス。



西暦1100年頃、十字軍の残党は一人の兵士の遺体に赤い宝石を持たせて棺に入れる。
後にロンドンでトンネル工事中に発見され十字軍の兵士の墓所であることが判明する。
関係者が調査中にジキル博士(ラッセル・クロウ)が来て、作業員を追い出して自分たちが作業を続ける。



時代は遡り、エジプト新王国時代(紀元前1500~1000頃)。
ファラオの娘アマネット(ソフィア・プテラ)は、次期ファラオの地位を約束されていたが、
王に男児が生まれたため、世継ぎを男児に奪われることとなった。
アマネットは、セト神に実体を与える代わりにファラオの地位を得るとの誓いを立て、魔物と化し、
父であるファラオと妻、男児を殺害した。
さらに、愛人を宝石のついたナイフで刺殺することにより、セト神を蘇らせようとしたが、寸でで拉致され、
生きながら布を巻かれて石棺に収められ、遠くペルシャに運ばれ、埋葬された。



中東で斥候任務についていたニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ベイル(ジェイク・ジョンソン)。
ニックは任務そっちのけでお宝さがしをし、敵の攻撃に遭うが、味方の爆撃で難を逃れる。
その際、崩落した地面の下に遺跡を発見する。

考古学者のジェニー・ホールジー(アナベル・ウォリス)は、ニック、クリスとともに地下の空洞に入り、
中東(ペルシャ)にエジプトの遺跡があることに驚愕しつつも、水銀の池に沈められていた石棺を発見。

イギリスに運ぶ途中、輸送機がバードストライクで墜落、ジェニーはパラシュートで脱出する。
しかし、墜落死したはずのニックは遺体安置所で突然息を吹き返し、
クリスの亡霊にアマネットに狙われていると教えられる。

アマネットは石棺から出て、人の生気を吸って復活し、ニックを探し始める。

果たしてアマネットの目的は。
ニックの運命は、そして、ジェニーはどうなるのか。



マミー=MUMMYはミイラのことで母親(MAMMY、MOMMY)のことではない。

ユニバーサルの「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾。
この後ジョニー・デップ、ハビエル・バルデムを擁した映画が予定されている。
なお、ラッセル・クロウがシリーズのキーパーソンとして続投の見込み。



びっくりさせようとするシーンは多いが、ぞくぞくするような怖さはない。
ジキルがハイドになるシーン要るか。
クリスの亡霊も笑わせるつもりならいざ知らず濃過ぎる。もっとあっさりで良い。



ヒエログリフは解読されているので、読めるのは不思議ではないが、
基本、母音が表記されないので、正確な発音は分からないらしい。

セト神はラー神(太陽神)の子で、オシリス神の弟。
いろいろな描かれ方をしていて、良い神にされたり悪い神にされたり、時代によっても違う。
ジェニーが、「中東にエジプト新王国の遺跡が・・・」とのセリフ(字幕)がある。
新王国であれば、ラムセス2世もその時代で、その頃のセト神はファラオを支える神で、
邪悪な存在ではなかったと思う。

ただ、諸説あり「キング・オブ・エジプト」で描かれた様に覇権争いでオシリスを殺し、
その子ホルス神と80年戦い続けた説もある。

絵ではツチブタの頭に描かれているが、ジャッカルだともいわれる。
砂漠の神、戦いの神ともいわれる。

セト神は下エジプト(ナイル川下流域)の神で、上エジプト(ナイル川上流)はホルス神の領域。
エジプトのファラオは上下エジプトの統一王であり、ホルスとセトの両方から統治を託されたとされる。

なお、下エジプトの守護神は赤冠(デシュレト)をかぶった女神、ウアジェトであり、
上エジプトは白冠(ヘジェト)をかぶった女神、ネクベトである。



ジェニーのアナベル・ウォリスは何処かで見たような見たことないような。
「キング・アーサー」ではジュード・ロウを裏切ってチャーリー・ハンナムに内通するマギー。
「Xメン:フューチャー&パスト」にも出ていたらしいが、全く記憶にない。



原題は「MUMMY」。
同じタイトルの映画は多くあるが、日本で有名なのは「ハムナプトラ」シリーズだろう。
本作はその続編かと思いきや、ミイラ映画の元祖1932年公開「ミイラ再生」のリブートらしい。

ただし、「ミイラ再生」とは、設定もあらすじもほとんど違っている。
「ミイラ再生」は、エジプト古王国時代(紀元前2600頃)のトト神(鳥頭の知恵の神)の
神官イムホテプが、イシス神(翼を持つ豊饒の女神)に仕える巫女に横恋慕し死なせてしまうが、
彼女を蘇らせようと死者復活の呪文を盗んだことで、生きながらミイラにされる。

大英博物館の探検隊がイムホテプのミイラを発見、一緒に埋葬されていた死者復活の呪文を読んでしまい、
イムホテプは生き返って逃げる。

10年後、イムホテプは探検隊の前に現れ、死んだ巫女の墓所に案内して発掘させ、
ミイラをカイロ博物館に安置させ、博物館に忍び込んで復活の呪文を唱える。
しかし、巫女のミイラではなく、生まれ変わりの英国人女性ヘレンに巫女の魂が蘇る。
イムホテプはヘレンに一緒に死のうと言うが、ヘレンはイシス神に助けを求め、
イシス神はイムホテプを灰と化す。
ミイラが人を襲う設定は「ミイラ再生」が元といわれるが、「ミイラ再生」にそのシーンはない。

「ザ・マミー」と合致する点といえば、罪人が生きながらミイラにされて埋葬されたことぐらいか。

ただ、古代エジプトの死生観では、死んだあとも魂は残り、復活する際に肉体が必要となるため、
肉体や臓器などを保存するためにミイラにするのであって、刑罰としてミイラにするのではない。

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2 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2017-08-08 18:40:40
今晩は。
セト神を巡る興味深い記述、また、『ミイラ再生』が「「ザ・マミー」と合致する点といえば、罪人が生きながらミイラにされて埋葬されたことぐらい」とか、さらには、古代エジプトでは「刑罰としてミイラにするのではない」とおっしゃる点など、いつもながら貴エントリは興味深い有益な情報に溢れているなと感心してしまいます。
クマネズミさんへ (KGR)
2017-08-09 11:33:11
当初本作は「ハムナプトラ」の新作またはリブートだと思っていました。
まさか、ユニバーサルのダークワールドという壮大な(こけそうな)世界観の一環だとは思いもしませんでした。
「ミイラ再生」は、そのリブートらしいと言うことで調べてみた結果です。
映画だから良いんですが、エジプト系の映画は時代背景など毎度エジプトの歴史ごちゃまぜです。

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