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映画「メッセージ」@ユナイテッドシネマ豊洲

2017-05-26 18:24:02 | 映画感想
2017/5/25。

ユナイテッドシネマ豊洲。
4番スクリーン。
D列を選択。
縦通路が左寄りの1か所で通路右側の8,9を選んだ。
中央はもう1つ程度右の9,10辺り。



エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー。



冒頭は説明なく母子のシーンが流れる。
母親はルイーズ(エイミー・アダムス)
生まれた赤ん坊はハンナと名付けられるが、ルイーズはいつしかシングルとなり、
ハンナはガンに侵され、治療空しく、12歳の短い生涯を終える。



場所は変わって、とある大学。
ルイーズは言語学の講師で教室にはいつもよりずっと少ない学生。

授業開始早々、ニュースは巨大な謎の飛行体が世界各地に現れたと伝え、
大学の非常ベルが鳴って授業は中止となる。

翌日、大学のルイーズの研究室に、軍のウェーバー大佐(フォレスト・ウィテカー)が、
協力依頼に現れる。

一旦は断るが、その夜軍用ヘリが迎えに来て、ルイーズは同行する。
ヘリには、物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)も乗っており、
協力して謎を探ることになる。

ミネソタの平原に浮く飛行体の近くに軍の拠点があった。
物理的分析を行うチームのリーダーにイアン、言語学的分析のリーダーがルイーズ。
軍以外にCIAのエージェント、ヘルバーン(マイケル・スタールバーグ)もいた。

ルイーズとイアンは防護服に身を固め、18時間ごとに開く飛行体のゲートに進入する。

透明板の向こうのガスの中に2体のタコ足宇宙人が現れ、何やら音響を発するが、
分析の結果は、まったく理解不能で手がかりすらつかめない。

何回目かの進入の際、ルイーズはホワイトボードに「HUMAN」と書いて、
自分たちを指し、宇宙人に見せる。
タコ足宇宙人が脚の先を開き、墨のようなものを吐き丸い図となった。
おそらくはコミュニケーションの成立。
ルイーズは少しずつ単語のやり取りを始める。

軍の目的は「あなたたちは何の目的で来たのか」と聞くこと。

急かす軍を尻目に、ルイーズは徐々に言語の理解を進め、
遂には宇宙人の目的を聞くことになるが、そこには思いもよらぬことが。

**

原題は「ARRIVAL」
主な意味は「到着」だが、(子供の)「誕生」「出生」の意味もある。

「ノウイング」系の映画かと心配はしていたが、そういった方面のオチではなかった。
「インターステラー」系の世界観に近かった。

SFはSFだけど、淡々と進むし、派手さはない。
科学的な面よりも精神面に重きを置いているように感じた。
原作は短編小説で「あなたの人生の物語」



言語学者がマルチリンガルとは限らない。
人類の言語を研究する学者が言語の発声や成り立ち、人類以外の動物などの言語に
どこまで精通しているのか、あるいは分析ができるのかはよくわからないが、
ルイーズは現代の人類言語以外にも造詣が深い設定のようだ。

宇宙人語にも名詞や動詞、疑問文、疑問符などがあるのかなどは疑問だが、
人類が宇宙人語を理解できるのか、というよりは、宇宙人が地球言語を理解できる
可能性もあり、宇宙人たちは人類語に合わせて、人類が理解できそうな形で
表現をしていたのかもしれない。

ま、そのあたりは深く突っ込んでもしょうがないのかもしれませんね。
とにかくルイーズの力によって意思疎通ができていたんだから。



宇宙人については結局タコかよ、という意見もありそうだ。
ヘプタボッドを7本脚(足)と書いている人が多いが、名づけられた時点では
脚の数はもやの中ではっきりしない。

脚が7本かははっきりしないものの、脚の先(足?)が7本に分かれていることは
明確で、それがヘプタボッドと名づけられた理由と思われる。

余談だが、数を表す接頭語としては、科学分野ではギリシャ語が使われることが多い。
1:モノ
2:ジ(ダイ)
3:トリ(トライ)
4:テトラ
5:ペンタ
6:ヘキサ
7:ヘプタ
8:オクタ
9:ノナ
10:デカ
11:ウンデカ
12:ドデカ

他にも、DHA:ドコサ(22)ヘキサ(6)エン酸、
EPA:エイコサ(イコサ、20)ペンタ(5)エン酸、等々。

なお、エンは2重結合を意味する。
(DHA=炭素が22個でうち6個が2重結合の酸)


アボットとコステロは、1930年代から1950年ころにかけて活躍した
コメディアンのコンビ。


*** 追記 ***

「ヘプタボッド」について、鋭いご指摘を頂いたので少し考えてみました。

ご紹介いただいたリンク、さらに追加でお教えいただいたリンク先を読んだ結果、
podは元のギリシャ語がfootの語源らしいと分かりました。

但し、用法では脚か足かはかなりあいまいで、日本語でも八本足の足は脚だし、
7本足でも7本脚でも違いはないのかもしれない。

大体の場合、脚と足は1対1なので脚でも足でも同じと思える。
一脚、二脚、三脚などもそう。(英語ではいずれもpodを使う)

そこで気になったのが、1本脚で下部(接地面)が複数に分かれているものはどう呼ぶのか、
その場合の分岐部分(図の濃い青)は足なのか、脚なのか、名がないのか。



いずれにしても「指」は適当でないと思われ、もう少し調べて本文訂正します。

** 追記終わり **

*** さらに追記 ***

学習いすや事務いすなど脚が1本で接地部が4本とか5本に分かれて
キャスターになっているものが多い。

この部分をどう呼ぶのか調べてみたところ、脚部と支柱という言い方があったが、
明確にはよくわからなかった。

下が4本に分かれているものは支柱、座面部分も含めて、十字脚、X字脚、X脚との
呼び方があるようで、それ以外の3本とか5本に分かれているものは分からなかった。

いずれにしても用法として「足」と「脚」の明確な区別はなく、
仮に「ヘプタボッド」が「7本脚」でいいとしても、
胴体から脚が7本生えていることを示すのか、
1本の脚の先が7本の足に分かれていることを指すのかは定かではない。

したがって足でも脚でもどちらでもよく、大差ないと言うことではあるが、
ここでは脚(LEG)が何本あったかははっきりしないが、
1本の脚(LEG)の先に7本の足(FOOT)があったことは明確なので
敢えて「7本足」と書くことにします。


(画像は英語版トレーラーからの画面キャプチャ)

(いずれにしても「指」ではないようなので訂正しました)

*** さらに追記終わり ***

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2 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2017-06-05 22:18:11
今晩は。
「実際は脚が7本ではなく、脚(手?)の先(指?)が7本に分かれており、それぞれが莢(さや)状であったことが名づけられた理由と思われる」と述べておられます。
クマネズミも、おっしゃるように、「名づけられた時点では脚の数はもやの中ではっきりしない」のですが、ただ、原作の短編の翻訳では「一体は四本脚で歩きまわり、あとの三本は腕として側方に巻き上げられていた」とあり(P.187)、また下記の記事では、ペプタポッドは「ギリシャ語で「7本脚」という意味なんです」と述べられているところです。
http://irenekitakami.com/2017/05/21/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8F%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%98%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%89%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7/
クマネズミさんへ (KGR)
2017-06-06 00:53:17
いつもご指摘ありがとうございます。
原作小説からのご説明はなるほどと思いますが、それでも4本脚に3本腕なので7本脚とは異なりませんか。
また、参考記事からはポッドが「脚」でなければならないとまでは思えず、言語学者だけでなく、軍人や物理学者などがいるわけですから、英語の意味である「さや」「さや状のもの」を意味すると考えたほうが自然と思います。
指が7本は明確に見えましたし、さや状だったことが「7本指」だろうと考えた次第です。
実際は監督に聞かないとわからないかもしれません

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