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映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」@109シネマズ木場

2017-10-19 22:54:13 | 映画感想
2017/10/15、109シネマズ木場、1番スクリーン。
良い席はとっくに埋まっており、中央通路前のF列を選択。

**

アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、アミア・ミラー、スティーブ・ザーン



本作の前に新シリーズの1作目2作目を復習しておこう。

1作目:創世記(ジェネシス)
アルツハイマー病の新薬でウィルス薬のALZ112を投与されたメスのチンパンジーから生まれたシーザーは
研究者のウィル(ジェームズ・フランコ)に育てられるが、暴力事件を起こして、強制的に施設に引き取られる。
シーザーは新たに開発されたALZ113を盗んで施設の猿を賢くして施設を脱出、人間と争って森に帰る。
ALZ113は人には致死性のウィルスとなり、世界に蔓延を示唆するところで物語が終わる。

2作目:新世紀(ライジング)
前作の10年後の設定。
ALZ113の影響でほとんどの人間が死に絶える。
シーザーの仲間は平穏に暮らしていたが、人間が近づいたことで人間に敵対するコバと対立する。
コバは人間と争い始め、シーザーも戦いに巻き込まれていく。
シーザーはコバを倒すが、人間は軍隊を動員して猿掃討作戦に出たため、戦いは避けられない状態になる。

3作目:聖戦記(グレート・ウォー)
前作の2年後の設定。



武装兵が森を進み、猿と激しい戦いとなるが次第に劣勢となる。
シーザー(アンディ・サーキス)は自分たちは野蛮ではないと言い、
生き残った兵を馬に乗せて帰す。

その後、息子ブルーアイズらが遠征から帰り、砂漠の向こうの安全な地帯への移動を提言。
異動の計画を練っていると、武装兵が乗り込んできてシーザーの妻のコーネリアと
息子のブルーアイズを殺されてしまう。

翌日、シーザーはもう一人の息子コーネリアスをブルーアイズの恋人だったレイクに預け、
仲間全員を新天地に向かわせ、自分は人間のリーダー、大佐を探しに行く。
シーザーにはオランウータンのモーリス、チンパンジーのロケット、ゴリラのルカが同行する。

途中であばら家で人間を射殺、中にいた聾唖の少女(アミア・ミラー)を発見、
シーザーは反対するが、モーリスは彼女を連れていく。

やがて裏切ったウィンターを見つけ、大佐が境界にいることを知る。

途中で動物園にいたと言うチンパンジーに遭遇、大佐のいる境界への案内を頼む。
シーザーはモーリスに人間に対する怒りでまるで(前作で死んだ)コバのようだと言われ、
単独で大佐のいる境界の基地に向かっていく。

しかし、この後シーザーには試練が襲い掛かる。
大佐の目的とは何なのか、シーザーや仲間の猿たちの運命は。



ラストシーンは「約束の地」をイメージさせた。
出エジプト記か、と思ったら実際に監督と脚本家(の一人)は多くの映画を参考にし、
その中に「十戒」もあったと言うことだから、あながち間違いとは言えないと思う。



これで新シリーズは完結、つじつま合わせ的な面もあるが全体としては面白かった。

人類と猿の戦いは終わり、人類は言葉を失い、文明文化を失い、地球は猿の惑星になってしまう、
と言うことのようだ。

しかし、この映画が“直接”「猿の惑星」につながるかと言うと、設定上はやや矛盾が生じる。

1968年の第1作「猿の惑星」では、主人公のテイラー(チャールトン・ヘストン)を
助けるチンパンジーはコーネリアスだし、一緒に行動する女性はノバで、
この映画の登場人物(登場猿)があたかも「猿の惑星」で登場するように思える。

だが、女性にノバと名付けたのはテイラーであり、コーネリアスも人間を野蛮と信じ、
テイラーが喋れたことに驚愕している。

一方、この映画ではノバは当然ながら人間が言葉も文化も文明も持っていることを知っており、
ノバ自身は猿とも対立していない。

コーネリアスも人間を憎んでいる可能性はあるにせよ、人間が喋ることを知っているし、
猿よりも技術が進んでいることも知っている。

つまり、この映画から「猿の惑星」までの間には、何百年という時間が経過しており、
その間にすべての人類が言葉を失い、文化文明も失ってしまった、
猿たちもかつて人間が文明を持っていたことをすっかり忘れてしまっているとすれば辻褄は合う。

とすれば、コーネリアスもノバも直接は「猿の惑星」とはつながらず、
同じ名前なのは偶然と言うことになるのだろうか。

ALZ113によって創世記から新世紀までの10年間に70億人の99.7%が死亡しても
生き残った人類(抗体を持った人々)は、2100万人。
殆どが言葉を失い、一部は殺されたにせよ、2000万人からの人類が残っている。

しかも本作のノバは言葉は失ったものの、猿の手話を使い言語や知性を失ったわけではない。
文字が残れば文化や知識も受け継がれていくだろうし、すぐに「猿の惑星」の人類の様にはならない。

新シリーズの創世記がオンタイムだったとすると2011年ぐらいからの5、6年の物語であり、
新世紀はその10年後、聖戦記はさらに2年後なので、2030年前後のことになる。

オリジナルの「猿の惑星」は2673年の設定なので640年程度経過していることになり、
その方が納得しやすい。

なお、「猿の惑星」のノバはリンダ・ハリソンで、公開当時23歳、黒髪の美人である。
本作のノバはアミア・ミラー。
2004/6/16生まれなので撮影時(2015/10~)は11歳、金髪の美少女。

仮に、本作のノバが「猿の惑星」のノバだとすれば、この後、わずか10数年で、
地球は猿が支配する惑星になったことになる。

** 追記
オリジナルとの関連について、細かいことにこだわり過ぎとのコメントを頂きました。
ノバ、コーネリアスの名前だけでもオリジナルへのオマージュは十分感じられるので、
直接つながらないとか、年代に齟齬があるとかはどうでもいいことかもしれません。
****
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2 コメント

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KGR さん へ (もののはじめのiina)
2017-11-15 08:48:32
原作の方は猿語を喋り、落ちてきた宇宙飛行士が猿語を習得します。
そして、宇宙船を修繕して地球に帰還したら、そこも猿が支配していたというオチでした。

細かいことに気を遣う必要はありませんょ。

iinaさんへ (KGR)
2017-11-15 09:10:59
確かに、本作が1968年の「猿の惑星」に直接つながったとして、細かい差異をどうのこうの言ってもしょうがないのかもしれません。
オリジナルが絶対じゃありませんしね。

宇宙船を修復して戻る結末はティム・バートン版(マーク・ウォルバーグ版)もそうですね。

小説が宇宙船を修理して戻るのは知っていたので、オリジナルの宇宙船が序盤で湖に沈んだところで、小説とは違うんだぞ、という意味合いだと思いました。

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