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医師不足の根本解決策はないのか

2008-10-23 16:33:04 | 政治経済
「七転八倒」尋常でない頭痛=産科医療の現状に理解を-妊婦死亡で掛かり付け医(時事通信) - goo ニュース

亡くなった方はお気の毒で、残された家族の落胆、悲しみたるや想像を絶する。

しかし、もはや患者や遺族が可哀想とか、病院の対応が問題とか言ってられない。

今回は、妊婦の脳疾患と言う難しい状態であったとはいえ、都内ですらこれ。

地方では正常な分娩すらままならないところもあるようだ。

小児科も減る一方だと聞くし、医療訴訟リスクも高く、
リスク回避傾向はますます高くなり、
診療科の廃止、病院の倒産、医師不足、それらが相まっての診療拒否。

メディアは相変わらず、幾つの病院に断られたとか、旦那がどうだとか、
それはそれとして、もっと本質的なところへ突っ込んでいかないと、
問題は解決しない。

一部には小泉政権時代の医療制度改革の負の影響と言う意見もあるが、
官僚の考えた出銭をどう減らすかの愚策に振り回されて、
根本的な医療どうあるべきか、国民の健康をどう考えるべきか、
根本を見失っている気がしてならない。

「公立病院が潰れている原因では」の質問に対し、
「公立病院はもともと効率が悪すぎる、民間はもっと効率がいい。」
と切って捨てた有識者もいる。

果たしてそれだけだろうか。
そうだとしても経済原則だけでいいのだろうか。

仮に、診療の無駄、投薬の無駄、検査の無駄、など、
無駄をなくすためには、経済原理が働くべきだとしても、
今の医療制度がその「無駄」をなくすために
最良の制度になっているのだろうか。

話は違うが、ミニマムアクセス米の件にしても、
机上で数字をこねまわしている官僚の作った作文に、
現場が振り回され、変なしわ寄せが起こっているように思える。

医師不足が根本原因?

じゃ、医者を増やせばいい。
医科大学の定員を増やせば、数年後には解決する。
そんな単純なものなのだろうか。

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