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試写会「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

2012-02-11 14:31:55 | 映画感想
2012/2/10、よみうりホール。

開場時刻を15分も過ぎたころ到着したら、入場の列はなくなっていて、
1階席はほぼ満員だった。

いつもより開映時刻が早い(18:30)ためか、始まってからも
暫くは席を探してうろうろする人がいた。

***
  
トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、
ジェフリー・ライト、マックス・フォン・シドウ。

**

オスカー・シェル(トーマス・ホーン)10歳。
物語はオスカーの視点で進行する。

あの日、登校して間もなく全生徒は帰された。
オスカーは家に帰ってから、事件の重大さに気づく。

いるはずのないWTCから電話をかけてきた父、トーマス(トム・ハンクス)は、
二度と家には戻らなかった。

父はオスカーにテコンドーを教え、言葉遊びを仕掛け、難しいクイズを出していた。
その途中に父はいなくなり、遺体も見つからず、空っぽの棺桶で葬儀が行われた。

それから1年。
やっとの思いで父の部屋に立ち入ったオスカーは、青い花瓶を落として割り、
中から小さい封筒に入った鍵を見つける。

オスカーはそのカギが父の残したメッセージだと感じ、
鍵に合う錠、鍵穴を探そうと考える。
封筒にあった「Black」を人の名前で事情を知っていると思ったオスカーは、
ブラックさんをしらみつぶしに調べようと考える。

オスカーは母、リンダ(サンドラ・ブロック)にも内緒にしていることがあった。
あの日父からの留守録が入った電話機を新品と取り換えて、隠し持っていたこと。

果たしてその留守録の内容とは。
また、オスカーは鍵穴を見つけることはできるのだろうか。

物語は意外な展開を見せる。

**

ようやくWTCの悲しみを正面からとらえた映画が出てきたんだなぁ、
というのが第一の感想。

「WTC」では奇跡の救出劇、
「ユナイテッド93」ではハイジャック機の乗客が主人公。

この映画では、偶然WTCに居合わせた被害者の家族の心情、
なかなか癒えない傷に向き合い、多くの人が多くの物を失っていく
人生の不条理を受け入れ、乗り越えようとしている姿を描く。

**追記**

鑑賞後少し時間が経ちました。

見る前は父子の物語だと思ってました。
鑑賞中は父の死を乗り越えようとしてる子供の物語だと思いました。
結局人は人の死屍累々を踏まえながら進むしかないんだなって感じです。

それも間違いではないと思いますが、
今振り返ってみると、母子の物語なんだって気がしてます。
そう思うとタイトルもそう感じます。



トーマス・ホーンは頭はいいけど、人とのコミュニケーションに難がある役柄。
「モールス」のオーウェンの設定とちょっと似ている。
それにしてもあれだけの長台詞の上に多い台詞を難なくこなす。うまいもんです。

マックス・フォン・シドウは言葉を失った役柄なのでセリフは一切ないが、
表情、仕草で見事に演じ、第84回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
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8 コメント

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Unknown (KLY)
2012-02-19 02:38:19
映画大国アメリカをもってしてもここまでに辿り着くのに10年かかってるんですね。日本は10年後、どんな映画が作られるのでしょうか。
人の喪失感は乗り越えられるものではないと強く感じました。でも人は生きていかなくてはならない。ならばどうやってその喪失感と付き合ってゆくのか。オスカー少年は学んだんだろうなと…。
KLYさんへ (KGR)
2012-02-19 07:54:18
人はいつか最愛の人を失う。
それがいかに理不尽なものであったとしても。

それを受け入れられずに時間が止まってしまっている人も多いと思います。

忘れられない、忘れてはいけない、でもやっぱり生きて行かなくては、先へ進まなくてはいけない。
ずっと忘れずに、それでも先へ進んでいこうではないか、そういうラストかなって思いました。
こんにちは! (パピのママ)
2012-03-05 12:17:13
ご無沙汰です。私は仙台なのでたまたま同じ日に試写会が重なったのでしょう。
9・11の題材で映画が多く作られていますが、この作品は家族、いや子供の目線で描かれています。
亡くなった父親を愛していた息子。こういう心身症の子供は、両親が育てるのが大変ですね。
母親のサンドラ・ブロックが、いつもなら勝気な性格の女を演じてましたが、子供を思う母親を無言で見守る演技にさすがに上手くなったと感心しました。
9・11はテロによる災害でしたが、昨年の天災による大地震の津波で亡くなった方達。
約1年経過しましたが、まだまだ復興はならず、生き残った人達、遺族の方々のことを思うと心が痛みます。
パピのママさんへ (KGR)
2012-03-05 15:30:16
仙台会場。
宮城でしたもんね。
失礼しました。

もうすぐ1年ですね。
なぜああだったのか、こうしなかったのかなど、後からなら好きなことがいえますが、しょせんは結果論、部外者の勝手な言い分なのかもしれません。

それに口では復興支援を言いながら、瓦礫受入れ反対の陳情をする人を見ると情けなくなります。

人は愛する人が死ぬことを避けては通れないので、それをいかに乗り越えていくのかと同時に、一人じゃないんだということを教えてくれる映画でした。
オーウェン! (クマネズミ)
2012-03-12 20:58:35
今晩は。
本作は、「KGR」さんがおっしゃるように、「父子の物語」でもあり、かつまた「母子の物語」でもあるのではと思われます。そして、その子供のオスカー少年について、「「モールス」のオーウェンの設定とちょっと似ている」とのご指摘はすごいなと思いました。オーウェンについても、隣家の様子を望遠鏡で見たり、その母親が余り家にいなかったりするなどの設定ですから!
なお、「タイトル」からも「母子の物語」を感じる、とKGRさんがおっしゃっている点につきましては、クマネズミのブログのコメント欄で若干申し上げさせていただきました。
クマネズミさんへ (KGR)
2012-03-13 00:33:50
スクラップブックについてはコメント読ませていただきました。

原作が母の種明かしにどこまで重きを置いているかはわかりませんが、今まで自分を支え引っ張ってくれたのは父だけと思っていた少年が、
母の愛に気づき、父の死を受け入れられるようになったことを象徴しているスクラップブックのタイトルだったと思っています。

その意味で「ぼくの身に起きたこと」よりずっと良かったと思います
こんばんは♪ (maki)
2012-06-23 19:35:59
悲しみや息子の心など様々なものを受け止めて行く母の姿に感動しました
これは確かに父子の物語のようでいて、その実、母子の再生の物語だったのだと。
二人がベッド上でそれまでに出会ったブラックさんについて話あっているところが凄くあたたかくてよいなあと思いました
こういう喪失感の埋め方もあるのですね
悲しみはなくならないけど、共有して小さくすることはできると思えるラストでした
makiさんへ (KGR)
2012-06-23 20:19:08
>こういう喪失感の埋め方
>悲しみはなくならないけど、共有して小さくすることはできる

これがすごく大事だと思います。
結局人間は過去から逃れられないのだから、それを前提として先へ進むしかないのかもしれません。

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