THINKING LIVE シンキングライブ

シンキングライブは経済情報サイト
矢野雅雄が運営しています。

日立物流と佐川急便、資本、業務提携,今回の提携は企業間統合へ統合の概念を拡大、領域の乗数拡大をもたらす

2016年11月02日 17時16分27秒 | thinklive

日立製作所とSGホールディングスは30日、物流分野で資本・業務提携すると正式に発表した。まず両グループで相互に出資し合い包括的な協力体制を確立。それぞれが傘下に持つ日立物流と佐川急便の3年以内の経営統合をめざす。両社の強みを持ちより、国内に加えて成長市場のアジアでも事業拡大を狙う。ネット通販の普及や人手不足で物流各社の事業見直しが進むなか、業界再編の流れを加速しそうだ。

 今回の資本・業務提携で、国内物流で首位の日本通運を追う2位グループが誕生する。SGの町田公志社長は同日の記者会見で「経営統合を目指している」と明言。事業上の相乗効果を見極めたうえで「統合には2~3年はかかるだろうが、スピード感を持ってやりたい」と話した。

 相互出資は、日立グループが59%を出資する日立物流の株式のうち29%をSGに875億円で売却。日立物流はSGが保有する佐川急便株の20%を663億円で買い取る。それぞれ5月中旬の手続き完了をめざす。今後、両グループで物流拠点やトラックを共同利用するほか、人材、不動産、IT(情報技術)関連のノウハウといった幅広い分野で業務の効率化に取り組む。

 企業間物流に強い日立物流と宅配便を得意とする佐川の連携により、両社は倉庫の在庫管理から個人への宅配まで含めた総合的なサービスを提供する体制を整える。SGの町田社長は記者会見で「(法人から個人、国内から海外と)継ぎ目なく運んでほしいというニーズが高まっている」と指摘。顧客の要望に応じるには「自社の成長だけでは時間的に届かないと判断した」と話した。

提携を機に海外事業の拡大に取り組む。日立物流の海外売上高(2015年3月期)は約2700億円と全体の約4割を占める。ただアジアは約600億円にとどまっており「伸ばす余地があるアジアで積み増していく」(日立物流の中谷康夫社長)という。

 日立物流はタイに、佐川はベトナムに強みがある。地域的に補完するほか、両社で国をまたいだ物流を本格的に手がける方針だ。日立製作所が持つIT(情報技術)ノウハウを活用。トラックの配車データなどの分析を通じて新しい物流の仕組みを提案したり、人工知能(AI)で配送効率を高めたりしていく。

 日立物流はアジアの共同開拓などを通じ、早期に海外売上高を約4千億円に引き上げる方針。SGも現在は700億円の海外事業を1000億円にする計画だ。



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ANA子会社ANAセールス、百戦... | トップ | 中国国内の輸送を日立物流、... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

thinklive」カテゴリの最新記事