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宝鋼集団、16/1~9月、業績回復へ、純利益率、4.19%、世界標準へ

2016年11月05日 18時09分26秒 | thinklive

【上海=小高航】中国の国有鉄鋼大手、宝山鋼鉄(上海市)が25日発表した2016年1~9月期決算は、純利益が前年同期比2.7倍の約56億元(約860億円)だった。販売単価の上昇やコスト削減が増益に寄与した。同社の戴志浩総経理は同日、「武漢鋼鉄との経営統合で調達や研究開発を一本化し、世界で最も競争力のある鉄鋼会社をつくる」と述べた。

 1~9月期の売上高は9%増の1334億元だった。自動車向け鋼板が好調だったほか、販売単価の上昇が増収につながった。50億元規模のコスト削減策を実施した結果本業のもうけを示す営業利益は81億元と約2.9倍に改善した。*純利益率は、4.19%

 親会社の宝鋼集団と武漢鋼鉄集団(湖北省)は9月、経営統合すると発表した。宝山鋼鉄の戴総経理は25日の投資家向け説明会で、両集団それぞれの上場子会社について「28日の株主総会で統合策を諮る」と述べ、集団全体の統合に向けた作業が順調に進んでいるとの見方を示した。総会での可決後、最大で2カ月かかる監督当局の批准を経て新会社を発足する見通し。

 統合後に競争力を高めるには重複部門や設備の統廃合が必要になる。戴総経理は「現段階で大規模なリストラは計画していないが、人員削減による労働生産性の向上は当然必要だ」と述べた。同社は16~17年に計465万トン分の能力削減を計画していたが、「今年中に完了したい」(同)と前倒しする計画だ。


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