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TDK、米、センサー企業買収、買収企業主力顧客、アップルに独ボッシュが新規に割り込む、

2017年05月11日 08時05分54秒 | thinklive

 TDK株価推移 7,090前日比-190(-2.61%)

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10日に発表した18年3月期の連結業績見通しは純利益が前期比62%減の550億円に落ち込む。17年3月期に計上した事業売却益の反動減は予想できたが、売却益を除いて比べても利益の戻りは鈍い。16年から進めるM&A(合併・買収)の効果が出るまで時間がかかっているためだ。*米クアルコムへの高周波部品の売却益1444億円、

 この1年でTDKは海外企業5社の買収を決め、約2000億円を投じた。大きいのは1500億円で近く買収する米インベンセンスで、米アップル向けのセンサーを手がける。18年3月期の業績予想には織り込んでおらず、石黒成直社長は「それほど大きな利益貢献は見込めない」と慎重姿勢だ。

 営業利益は62%減の800億円と見込む。17年3月期には米クアルコムへの高周波部品の売却益を計上した。その反動減によるが、売却益を差し引いた営業利益(約640億円)と比べると2割超の増益にとどまる。16年3月期(934億円)の水準には戻らず、決算発表直前の市場予想平均にも50億円ほど届かない。

 理由は2つある。一つは高収益だった高周波部品を米クアルコムに売却した穴が大きい点だ。スマホなどに使われ、17年3月期には250億円を超す営業利益を稼いだとみられる。18年3月期はこの分が丸々なくなる。

 もう一つはM&Aで手にする事業の競争激化だ。石黒社長はかねて「これからはセンサーが重要」と強調してきた。アップルを顧客に持つインベンセンス買収も成長を見込んで決断したがここへ来て気になる動きがある。

 5月に入って独ボッシュがアップル向けのセンサーを受注したと伝わった。買収したインベンセンス顧客への売り上が奪われる?

 株式市場では日本電産村田製作所などと比べ、TDKの株価がさえない。TDKを除く主要電子部品6社はスマホ部品などの好調により18年3月期は最終増益を見込む。各社とも株価は昨年末から堅調だが、TDKだけが約1割下げた。M&A戦略への不安が逆行安に表れている。

 石黒社長は「(19年3月期から始まる)次の中期経営計画でジャンプするための仕込みをしっかりやりたい」と話す。高周波部品を手放し、センサー重視にかじを切ったための「一時的な踊り場」で済むのか。2年目の石黒体制は早くも正念場を迎える。*日経(浜岳彦)

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