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ヒア、地図事業最大手、独のアウディ,BMW、ダイムラーの3社連合が買収に合意、カーナビの地図情報8割のシェア

2016年10月14日 09時48分18秒 | thinklive

 フィンランドの通信大手ノキアの地図事業ヒアをめぐる買収合戦が、ついに決着する見通しとなった。

 7月21日、欧米各メディアは、独自動車大手のアウディ、BMW、ダイムラーの3社連合がノキアの地図事業「HERE(ヒア)」を買収することで大筋合意に達したと一斉に報じた。買収額は約27億ユーロ(約3700億円)で、近く最終合意に至る予定だ。

 ヒアをめぐっては、ノキアが今年4月に仏通信大手アルカテル・ルーセントとの買収合意に伴い、通信インフラ事業に経営資源を集中投下すると発表したため、地図事業の売却話が浮上。以降、配車サービスを手掛ける米ウーバーや、中国の検索エンジン最大手バイドゥ(百度)などが買収に名乗りを上げていると報じられてきた。

 これに対し、独自動車メーカー3社がタッグを組んでまで交渉に乗り出した背景には、ヒアがカーナビ向け世界地図で事実上の世界標準(デファクトスタンダード)になりつつあったことがある。北米や欧州では標準搭載カーナビ向けの地図情報で8割のシェアを占めているのがヒアなのだ。

 特に成長領域である自動運転の実用化において、コア技術の一つとされる地図データが、米IT企業や中国勢に奪われることだけは阻止したかったのだろう。

 *Here(ヒア)―― ヒアは自社の地図情報サービス事業を「ロケーションクラウド」と呼ぶ。クルマやスマートフォンを通じて収集される利用者の位置情報をビッグデータとして分析し、付加価値を持たせるのだ。

日本はもとより、海外でも一般の人には馴染みの薄いこの企業。実は、世界最大の地図メーカーだ。元々、フィンランドの電気通信機器メーカー・ノキアが、ドイツ・ベルリンで創業したベンチャー企業のゲート5とアメリカの大手地図メーカーのナブテックも買収し、社内プロジェクトとして次世代型の地図情報サービスの開発を始めたもので、その後ノキアの子会社として独立した。

 世界三大地図メーカーといえば、ヒアを筆頭に、オランダのトムトム、そしてグーグルである。トムトムは簡易型カーナビのPND(パーソナルまたはポータブル・ナビゲーション・デバイス)の大手で、2007年に地図情報ベンチャーのテレアトラスを買収した。現在はアップルのスマートフォン・iPhoneに地図データを供給している。グーグルは衛星画像処理関連の企業を買収するなど、グーグルアースやグーグルマップ等の地図サービスをインターネット上で提供している。

 カーナビゲーションに関する地図では、日本や中国等の一部地域を除き、ヒアの世界市場占有率は8割以上とされる。ヒアの売り上げのうち、半分程度が自動車メーカーや自動車部品メーカーへの販売によるものだ。また、ヒアはアマゾン、ヤフーマイクロソフトに地図情報を販売している。

 

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