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シンガポールのヘッジファンド、エフィッシモ キャピ,15年末から川崎船株買い続け,筆頭株主.株価の下落率は低い要因?

2016年11月02日 22時28分47秒 | thinklive

シンガポールのヘッジファンド、エフィッシモ キャピタル マネージメントが海運大手一角の川崎汽船株を昨年9月から徐々に買い増している。物言う株主として知られた旧「村上ファンド」の系譜を引く投資会社の保有比率はおよそ25%に達し、既に実質筆頭株主の座にある。

  エフィッシモが8日に関東財務局に提出した大量保有報告書によると、2月29日に市場内で川崎船株を420万1000株取得、保有比率は24.55%から24.99%に増えた。保有目的は「純投資」と記されている。エフィッシモは昨年9月4日の報告書で初めて川崎船株の大量保有者として登場し、保有比率は6.18%だった。

  川崎船の9月末の四半期報告書では、大株主トップは5.4%の日本マスタートラスト信託銀行。同時に、実質所有株式数の確認ができないとの注意書きとともに、大量保有報告書に基づくエフィッシモの9.45%保有の事実も併記された。直近報告書でも1月18日から2月29日までの21営業日で買いを入れ、10日時点の保有時価総額は488億円。保有株の一部は、証券会社へ貸し出している。金融商品取引法では、市場内外の取引を組み合わせた一連の取得行為で株券所有割合が3分の1超となる場合、義務的に株式公開買い付け(TOB)が必要と定めている。

  エフィッシモはブルームバーグの取材に対し、個別の投資先や投資戦略についてはコメントを差し控えている、と電子メールで回答した。

厳しい業界環境、川崎船下落率は競合より小さい

  中国など新興国経済の減速に加え、2008年のリーマン・ショック以降は運賃市況が長期低迷し、海運業界は荒波の中の航海が続く。昨年9月には長期にわたる受注減少や市況悪化、過年度の設備投資負担が直撃し、外航不定期船が主力の東証1部上場企業だった第一中央汽船が1764億円の負債(関連2社合計)を抱え倒産した。大手の経営環境も厳しく、川崎船も1月に16年3月期の営業利益計画を240億円から前期比77%減の110億円に減額、赤字転落した12年3月期以来の低水準になる見通しだ。

  エフィッシモが川崎船株の大量保有を開始した昨年9月4日を起点にすると、10日までの株価騰落率はマイナス21%。TOPIXのマイナス6.4%には及ばないが、東証33業種の海運指数のマイナス24%、競合の日本郵船のマイナス25%、商船三井のマイナス23%よりは良い。ブルームバーグ・データでは、川崎船の向こう12カ月配当利回りは4.09%、郵船の4%、商船三井の3.02%を上回る。

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